298 終わらない僕らの夏休み!
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― 神社 ―
[後ろのほうで誰かのまぬけな大きな声がしてあたしは振り返った。というか辺りの人がけっこう振り返っていた。
「ふぐわぁぁっっ」と言っていたのは会長だった。 しまった。まぬけな、とか思ってしまった。
崩れ落ちた会長の後ろにいたのは秋山先輩だった。 遠めにやり取りを眺めて、小さくわらった。]
しょーもな……
[こんな時にそんなじゃれかたをしているのがしょうもなさすぎて微笑ましい。 秋山先輩の姿を見ているとすぐにあたしは焦り出した。頭のなかで、でも、じゃあ、けど、が飛び交っている。]
(281) 2019/09/03(Tue) 23時半頃
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[走り出したのは、もしかしたら、手を振り払いたかったからかもしれない。
だって、そんな、何でもない、ふつうのことみたいに、そんな。]
しんでる、の。
なんで。
[レイ姉の手が肩に触れた瞬間、周りの全部の音がなくなったような気がした。
まるで、世界全部が、このレイ姉の言葉を聞けって言ってるみたいだった。
あのひとはしんでる。言葉の意味を呑み込みきるには少し大きくて、喉につっかかる。]
[なんでと理由を尋ねられても
あたしはただ颯成にすこし笑うだけでいた。
あの燃える誰かが死んだ理由を
あたしは答えられなかったからだ。]
[本当は音はなくなってなくって、蝉の声も風の音も、それに吹かれた木の葉の擦れる音もする。
祭りの太鼓も聞こえ出したし、町内会のおじさんたちの話し声もする。
だけど、レイ姉の声だけが、水の中みたいなくぐもりもなく、まっすぐに、はっきりと、聞こえた気がした。
理由はわからない。
でも、想像することはできた。]
……俺も、死んじゃうからかな。
[死んでる人の声が聞こえるなんて。
ちょっと前なら、笑い飛ばしてジョーダンキツいって言ってたと思う。
だけど今は、あんまり笑えない。]
[理屈はわかっても、覚悟はできてない。
言葉にしたが最後、ぞくりと怖くなって、おみくじを引きに行った。
神様の思し召しなら受け止められる気がしたのかも。]
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[秋山先輩はおかしなことが起きて不安で落ち込んだりはしていない……ように表面上は見える。すくなくとも、ちょっかいを出したりする元気はある。
三年生たちで遊ぶんだろうから、とあたしはいつもの通りに自分に言い訳をする。 生徒会長と仲が良くて、よくつるんでいるから。 今日は一緒にいるんだろうし……
でもせめて、と思ってみていたところ、目があった。 あたしは慌てて頭を下げた。
たったこれだけのことで、ほんの少しだけど嬉しいのが、自分でもばかばかしかった。 今は邪魔をしないようにして、あとでラインで少しはなしてみようか、それとも……]
(288) 2019/09/04(Wed) 00時頃
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