52 薔薇恋獄
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[克希の失踪と、日向が無関係だとは思わない。
けれど、暁とやらが関係しているとして、彼女が悪意を持って彼をかどわかしたとも、思えない。
理由が断定できないうちは、何かを幽霊の悪意のせいじゃないと考えるのは、癖のようなものだけど。
怪談だけが彼女の全てでは無いだろうと。
すこしでも、話を聴いて何か、してあげられることがあるなら、してあげたいと。
今でもまだ、思っているから。
彼女の足取りを辿る何かが、それか克希の行方を探る何かが、ありはしないかと、雨の中、薔薇の砂漠に立ち尽くした]
―2階・耀と珀の部屋―
[鍵をかけてため息一つ。そこに声をかけられ、飛び上がりそうになった。羽根音に目が開き、腰を抜かしてへたりこんだ]
ぅ あ
き、こんにち…わ
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[織部の言葉に>>625コクリと頷き]
そう、ですね。 食べ損なってたので、おなか、すいたかもです。 僕ももらっていいですか? あと……野菜とかあれば。紅子さんに、あげたいなって。
[勝手に連れ歩いたり食べ物あげたりしていいか分からなかったけど、幼馴染たちが傍にいないのが酷く不安で。 せめて、紅子さんだけは。一緒にいてほしかった]
(642) 2011/05/19(Thu) 22時半頃
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|
けーしくん、来てくれました。 よかった……
[顧問の声>>629に、本当に嬉しそうに微笑んで。 でも、心配かけて申し訳なかったと。 ――少し、妙な事を言っていたのも思い出して、気になったけれど。 それは口にしないまま]
(646) 2011/05/19(Thu) 22時半頃
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―― 自室 ――
……?
[ゆるり、首を傾げて。
へたりこんでしまった後輩に近付き、手を差し伸べる]
大丈夫?
なんだか、逃げてきたみたいだったけど。
どうか、したの?
[焦って鍵までかけるほど。なにがあったのか、と]
[胸にかき抱いていた服は床に散り、手に残ったのは棒付きの飴だけ]
………な、んでも……
[言葉が続かず、強く唇を拭った]
|
[キャベツの葉っぱを受け取って]
ありがとうございます。 ……食事処に、動物連れてきてごめんなさい。 紅子さん、賢いから。 ちゃんとおなしくしててくれるから……ちょっとだけ、一緒にいさせてください。
[紅子さんに「僕の傍から離れないようにね?」と言い聞かせて。 キャベツの葉っぱを差し出してみたり]
(653) 2011/05/19(Thu) 22時半頃
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ヨーランダは、ヴェスパタインに話の続きを促した。
2011/05/19(Thu) 22時半頃
本当に大丈夫……?
何かあったの?
体調、悪いなら。
しばらく休んでいったらいいよ。
[何があって、その胸中がどうかなんて全く知らないから。
本当にただ心配そうに]
[差し出される手に自分の手を重ねた。立ち上がれそうにはなかったから]
…お、れ
ばかな、こと
あ
い
[言葉がなかなか、でてこなかった]
キスを、あ、………
[ぽつと泪が溢れた]
|
んー、生だからコトコトでもジックリでも煮込んだスープでもないかな。
[もしゃもしゃと野菜を食む紅子さんを微笑ましく見つめながら。 自分もゆっくりと焼きそばを咀嚼する]
紅子さんは、中の人などいないっ、ですよ。 でも、うん。ほんとーに、賢い。
[織部の疑問>>666に同意しつつ。 こっちの言葉も理解してるし、返事もするし。 時々鸚鵡だという事を忘れそうになる]
(675) 2011/05/19(Thu) 23時頃
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ばかな、こと?
[上手く紡がれない言葉をなんとか拾おうとして。
手を取ったまま、自分もしゃがみこむ]
……きす?
[そうして聞こえた言葉に、目を丸くして]
先輩が…してて、なんか
いらっときて…俺…僕も、し、た
ば、かだよ、なん、で…
[ぎゅうと拳を握る]
気にするなって、それ、なかったって、なしに、
あ、
ぃや…もぅ、わかん…
[内緒にすると言ってしまったから。
でも。苦しくて、吐き出したくて。
人の名前を挙げずに、あらましを告げた。
掠れる声、途切れる声に、どの程度伝わったかは分からないが。
時折唇を手の甲で拭い、残る感触を誤魔化した]
うん、大丈夫だよ。
ちゃんと、聞いてるからね。
落ち着いて、ゆっくり話してくれていいんだよ。
[優しく労わるように。
そっと相手の背を撫ぜながら。
ぽつり、ぽつり。話す相手の言の葉に耳を傾ける]
[そうして聞き終われば。
今、ここにいるメンツを考えて]
そんなに、気にしなくても……大丈夫、なんじゃないかな。
[例えば、女の子との、キスとか。
そういうのなら、色々とあるのかもしれないけど。
だって皆男だし。仲間だし。
ちょっとした、過剰なコミュニケーションみたいなもの?と。
自分も抱えている気持ちも理解できていない蘭香は無責任にそう告げる。
相手の名前を聞いてないからこその、反応なのだろうけれど]
無茶してないだろうな……。
[寝入ったことを後悔するのは、彼が無事か直ぐに判らないから。
中庭に行くといっていたけれど、無茶していないといいと切に願う言の葉は、音にはならない。]
好きだって!
……言ったのに
気にするんなって、同じこと、言うんだ…ね
[相手の大きな声に、そしてそれ以上に真剣な声色に、びくりと驚き。
ごめん、と言ってから。
相手を刺激しないようにゆっくりと声をかける]
好きって……えっと、ここでの、話だよね?
……今ここにいる、誰かの、話なんだよね?
[百瀬の話すそれは、言ってしまえば恋の悩み。
でもここにいるのは全員、同性。
だから、心配になって。そう確認してしまう]
[小さく頷く。そうして、はっと顔を上げた]
…ぁ、ない…しょ で
だって、これ、そういう…でしょう?
キス、したいなんて
それとも、…誰とでも、出来るもんな、ん?
合宿前、とか。
来たばっかの時、とか。
百瀬君、車酔いしたの除けば普通だったから。
ここに来てからのことだって、なんとなく分かるよ。
[それでも男同士で……というの以前に、そういった感情自体あまり分からないせいで確認してしまったけれど]
……ごめん、ね。
僕、誰かと付き合うとか……好きになる、とか。したこと、ないから。
なんて言ってあげればいいのか分かんなくて。
役に立てなくて、ごめん。
[キス。
子供の頃に、とか。家族と、とか。
そういう事しか、知らなくて]
|
―― 少し前の話 ――
[落ち着かせながら話を聞こうとするけれど。 その内容が、自分には難しい分野で。 もし。もしも、相手の名を聞いたなら。 それはそれで、また相談に乗る事ができなくなるだろう]
(717) 2011/05/20(Fri) 00時頃
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