180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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――――――――指定期間の記憶データを削除。
……デバイスネーム「聖13天使の像の《核》」、再起動。
(185) bou 2014/06/25(Wed) 00時頃
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―狂天使舞う血に濡れし浮遊城サンタジェロ・冒涜の大聖堂―
[人が神に祈りを捧げるその場所。 美しくも薄暗く――――闇に沈むその場所で]
[兵器は静かに瞳を開ける]
(187) bou 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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……………
Freude trinken alle Wesen (全ての存在は)
An den Brusten der Natur; (自然の乳房から歓喜を飲み)
Alle Guten, alle Bosen (全ての善人もすべての悪人も)
Folgen ihrer Rosenspur. (薔薇の路を辿る)
(188) bou 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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[かつての色の灯らない目ではない。 狂気に塗れた瞳を、歓喜に細めた]
[やがて星を、世界を救うべく兵器の元へと乗り込んできた英雄達へ。兵器は浮かべた笑みをひどく狂気に歪ませた]
(189) bou 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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―――それじゃあ早速 遊びましょうか?? ボクも貴方がたと遊びたくて遊びたくて、ココロが疼いて仕方なかったんですよ!!
改めてようこそ!!終わらないウタ《戦い》の舞台へ!
貴方がたは選ばれたニンゲンです。 この星で、ボクと遊ぶ最後のニンゲン。
さあ、死の宴の開幕だァァァァァアアッ!!!!!!
[壊れた大聖堂。響く狂った笑い声] [若き希望と狂った悪意がぶつかり合い奏でられる最期のウタ《戦い》が、浮遊城サンタジェロを有する聖都アルビオン――『箱舟』を包む―――!!]
[―――――to be continued…for DDBの爆ぜる戦場 9days]
(190) bou 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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―星を渡る船『箱舟』こと 空中城塞都市 アルビオン―
[―――ここはかつて、戦場になった都市。 かつて『聖戦』と呼ばれた戦争が、多くの命を奪い。 そして、世界の未来を賭けて、若い希望達が狂気の兵器と争いそれを打ち破った都市]
[―――そして、今は 星を渡り“龍脈”と呼ばれる星の命を分け与える、 宇宙を渡る船である]
[そのかつての都市の一角は花畑になっていた。 白月花《セレスティアル》※1と呼ばれる花が咲き誇る花畑の中。
―――命溢れる花畑の真ん中に、子供が一人]
[※1 白月花《セレスティアル》 古代から続く、花の一種。古代、旅人の生還は稀であった。 そこで月と星の女神たちの加護を願い、旅人は常咲き花《アマラントス》を携え、近しい者は白月花《セレスティアル》を戸口に飾って帰りを待った。2つの花が再び出会う日を願い、乙女たちは毎日戸口の花を取り替える]
(192) bou 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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―――― …… rururu lala ……
[それは"誰"に向けたのか。
鳴り響く歌声は虚空へ、永遠に消えた。
――*悪意の小鳥 END*――]
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[その白い花の海の中に、一輪だけ銀のリコリスが咲いていた]
[―――子供の世界で「夜光の絆」に導かれ、蒼い双王へと落ちて行った銀の星。あの輝きにも似た銀色。 ―――否。この銀は、若さ故の強欲のような。 全てをその輝きの内に飲み込むような。意志の強い輝きを持っていた]
[導かれるように、白い花畑の中で揺れている銀を掴んだ瞬間]
[狂い、全てを壊しかけた記憶の全て。 ―――そして、銀を廻る世界を救う戦いにあった記憶の全てが 零(ゼロ)へ戻った筈のメモリの奥で、銀の光と共に「何か」がちらついて]
(196) bou 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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――――――――――――、 ……………………… 、
[無表情だった子供の目が、僅かに見開かれた]
(197) bou 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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[糸の切れた人形ように動きを止めていた子供に、 遠く、美しいテノールの声が届く] [その声に応えるように、子供は一度そちらへと振り向いて]
[―――やがて、小さな足で歩き出した]
[子供の小さな腕一杯に詰んでいた白い花束は、石碑へと。 ―――子供の小さな手には、一輪の銀のリコリスだけが残った]
[そうして、赤い双王と華の乙女、不死鳥の魂。 戦う力を対価に得た、「家族」の元へ歩き出す]
(198) bou 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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[その者達と共に見たのは、 彼らが救いたいと望んだ目前に迫る灰色の星『インダストリアル・グレイ』と、宇宙に流れる無数の流れ星]
[その光は、蒼天の空に見た流れ星>>2:292にも似て]
[子供はその空を見上げた。 色の薄い目が、流星の光を反射する]
(199) bou 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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[ 『流れ星に願いをかけると、それは叶うんだ』 >>*0 ]
(200) bou 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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[―――願いをかけるとすれば、何をかけよう]
[全てが終わって。 「落ち着いたらまた、”扉”を開いて、会いに行く」]
[ ―――いいや、それはきっと願いじゃなく ]
[ いつか成し遂げる命令《order》だ ]
[ 彼は、誇りに思う「マスター」なのだから ]
(201) bou 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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[いつか、そう遠くない未来に。 機械は夢を抱く。>>4:186
白と銀に輝く城の空に、紅い月が昇る日を]
(203) bou 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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[ あの時のように。 その呼び声>>2:333に応えて、会いに行く日を**]
(204) bou 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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……お前が望むなら、
[やがて。一番最後に掛ける言葉は胸赤鳥へ。
もっとも近くにあった小鳥へと、目を向けて]
お前の望みならば、叶えてやろう。
それが僕が最初に決めた意義《ルール》だ。
王は王を望む者のためにある故に。………だが、
僕が、お前を失うことを望みたくない。
…。悪意は進化の種となる。
お前はそう言ったな?
ならば見るがいい。その行きつく先を。
僕がお前に見せてやる。
───お前が”見たかった”景色を、だ。
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