3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―木の下―
[――知らない。 ――知らない。 美術室での騒ぎも、知らない。 声が聞こえる。>>105]
…、――
[首を横に振った。 鬼を、――連れて行く。それは。 ピアノを弾くと謂った、衝動の狭間の交換条件は]
… 守れない … ――守れない。 できない、かえれない……。
[だから。 頷きは、しなかった はずだったのだ。]
(148) 2010/03/03(Wed) 09時半頃
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奏者 セシルは、縋るように携帯電話をきつく握りしめた。
2010/03/03(Wed) 10時頃
――…、
……――
[沈黙。]
……―…、俺は、…
[首を横に振る。いっそ、
何処までも鬼であればよかったのだろうか、とも]
――ああ、…、
[少しだけ、語調を和らげかけて――]
ん?
ほえ、聴ける奴がおるんかぁ。
でも、まぁ、この状況だと、どんな奴がいてもそう驚きはしねぇなぁ。
誰か見張って置いた方が、いいかもしれないな…
[新しい風船に溜息が吹き込まれる気分。]
…、
……
――…、聞ける、やつ
…って、そんな
[――俺が呼んだからだ。
鬼は見つかったら。
見つかったら。
――見つかったら。]
放浪画家の、ジェレミー。
耳が、変な翼になってる。…アレが聞こえるのかもしれないな。
あー、あいつか。
そういえば姿みねぇな。
[危機的状況でのほほんとしてるのは、バカだからなのか、それとも…]
ミシェ、何かあったら呼んで?
[用務員室へ向かう途中、ポツリといった。]
[それよりも黙りこくった気配に眉を垂らした。
バーニィと呼ぶのは、 だけで…。]
――………
[考え込んだが、あんまり浮かばなかったから]
[ぽつ、と聞こえた言葉に]
……ねえ、辛い事を聞き返して悪いんだけど、さ。
[さっきの、と前置きして]
居なくなったって言うのは、どういう意味で、だった?
[単に行方不明なら、今ここに居ると伝えたかったが。]
鬼は見つかったら、捕まえられたら、どーなるかよくわからんが……。
俺、今、人生で一番幸せかもしれん。
だから、いいんじゃないかな。
…、――何謂ってるんだ
疑い、かけられるかも、知れないんだぞ…!
奏者 セシルは、樹にもたれかかったまま。自分を抱くようにして俯いた。
2010/03/03(Wed) 10時半頃
まぁ、しゃーないだろう。
そんときゃ、俺の代わりに先生みててくれや。
[ものすごくさらりと云いました。]
――、… どうしたら。
[詰まる声。小さく息を飲んで]
なんで、 そんな、――、
さらっと…!!
[少しだけ、迷う。
でも、いつまでも目を逸らせるような事実ではないから。]
……ディーンは、
僕の目の前で
何かに切り裂かれて
……死んだよ。
[最後の言葉は震えていた。
一番、認めたくないこと。
だけど、認めなきゃいけなかったこと。]
そりゃ、先生のこともお前のことも好きだからに決まってるだろ。
なんかほかに理由あっかなぁ。
今、僕はディーンの遺体を持って用務員室へ行ってる。
[ポツポツとディーンの体にある傷のこと、
そして、背中から切られたようだ、とも補足する。]
そおかぁ?
俺は今の鬼の連中はみんな好きだけどなぁ。
俺を人間扱いして話しかけてくれるからなぁ。
[時に用務員は学校の器具扱いされることもあったのだった。]
名前呼んでくれる生徒なんて、そんなにいないんだぜ。
まぁ、おっさんでもいいんだけどな。
だから、仲良くしようぜ。元気ないならラーメン食うか?奢るぞ?
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