26 Fairy Tales Ep.4
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ああ、意外と律儀なんですねえその辺り。
[などと、ぼんやり思ったりした。]
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[こっち、こっち! 急がないと、急がないと。]
―――――っ!!
[人影が見えた。 けど、何がどうなってるのかよく分からないけど。 ソフィアお姉さんの姿をした誰かと、ポルクスお兄さんと、それからお兄ちゃんの姿。
なんで、ソフィアお姉さんの姿した人が襲ってるの?]
お兄ちゃん――――っ!!!
[大きな声で、呼びました。 なんだか怖い顔してるから気付いてもらえるのか分からないけど。]
(52) 2010/08/13(Fri) 23時頃
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[少女の大きな声に。 逸れた爪はルーカスに傷を与えたかどうか。
攻撃に失敗した狼は、地を蹴り軽々と跳躍する。]
……気分が悪い。 自分が地べたに這い蹲っているのを見るのは。
止めないなら、この子が死にますよ。
[少女の隣りに着地した狼は人の姿に戻り。 じろりとルーカスを睨む。]
(53) 2010/08/13(Fri) 23時半頃
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お兄ちゃん――っ!
[茶色い狼がお兄ちゃんへ爪を突き立てます。 逸れたみたいだったけど、ここからじゃケガしたのかどうかは見えませんでした。]
お兄ちゃん大丈夫?!
[近寄ろうとしたけど茶色い狼がすぐ隣に来たから動けませんでした。 その姿はソフィアお姉さんのものへと戻っていきます。 あれ…でも首元のあれ、ってさっきあった。]
……あれ…?もしかして今度はポルクスお兄さんが入れ替わった感じなの…?
[茶色い狼だから、人違いなのかもしれないけど。]
(54) 2010/08/13(Fri) 23時半頃
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…這い蹲る言うなと言いたいところですが。 まあいいです。 さっきの『証』、軽い魔力増強はかけましたので。お好きにお使い下さい。
[人質を取れば少しは大人しくなるだろうかと、そんなことを思いつつ。 暫し、様子を見ることにした。**]
(55) 2010/08/13(Fri) 23時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/14(Sat) 00時頃
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お蔭で、体の調子がいいですよ。 ルーカスにそう言ってくれませんか? 俺の元体を殺す気らしいので。
[相変わらず危機感の少ない少女の様子に、眉を下げ。 頷きながら肩に手を置き。]
魔力増強? よくは分かりませんけど。 だから、こんなに軽々と体が動くのでしょうかね。
子供の首くらいなら矢が届く前に落とせそうですよ。
[にたりと笑い、ルーカスの*反応を待つ。*]
(56) 2010/08/14(Sat) 00時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/08/14(Sat) 00時頃
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…………、身体の調子…。
[そう言って地面に寝転がってる元お兄さんの方を見ました。 今、あれは誰なんだろう。 わたしの会ったことある人なんだろうか。]
質問、まだ答えてくれるよねっ! あの人誰なの、あの人っ?!
[元々お兄さんだった身体を指差して尋ねます。 わたしが聞いた声は3人の人。 1人はこのポルクスで、もう1人はあの色黒の人狼のおばさん。 じゃあ、残る1人はきっとこの人な気がしてます。]
(57) 2010/08/14(Sat) 00時半頃
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[お兄ちゃんのほうをチラッと見ます。 ケガしてるなら早く薬渡してあげないといけません。 雑貨屋に行けばお薬もあるし。]
ねぇ、お兄ちゃん。 ちゃんと話すればゼッタイ大丈夫だから!
[お兄ちゃんがこっちに弓を構えてる。 でも、この人だって苦しんでるんだからなんとかしないと。]
ほら、サイモンさんの本にこの人の『証』についても書いてるよ! 一緒だよ、ね!
[自分が怪我してることはいつのまにか忘れてました。 今はただ必死に必死に、なんとかしなきゃって想いだけ。**]
(58) 2010/08/14(Sat) 00時半頃
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[中身の違う人。 ソフィを再度見ればそこには妹の姿もあって]
ポー!! ソフィ、やめ…
[あたまに上っていた血が一気に引く感覚。]
「ルーカス」…?
[違う。 そうだ、違う。
ソフィは俺を ルーカスとは 呼ばない。
どくん、どくんと、体内を駆け巡る何かの音が響く。]
(59) 2010/08/14(Sat) 09時頃
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良家の息子 ルーカスは、若者 テッドの方へと歩むを止めずだが、途中、ソフィの方を振り返り
2010/08/14(Sat) 09時頃
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中身が違う人間になれる術があるとするならよォ
―――― 10年前、俺の親父の身体を使いあの子狼を殺し 親父の身体を狼に殺される時に戻し口を封じて
俺とポルクスをこうやって対立させる事も こいつには 可能だった って事だよな。
てめェは、そういう奴の力を 言葉を
どこまで信じンだァ?**
(60) 2010/08/14(Sat) 09時頃
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今使えるからと言って、10年前も使った保証はないでしょうに。
[しれっとした顔で。]
そんなに父親の失策だと思いたくないのでしょうかね。 認めた方が楽ですよ?
[やれやれ、と言いたげにため息を吐いた。**]
(61) 2010/08/14(Sat) 11時半頃
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…さあ。 オスカーであった以前は知ら……―。
[少女に答えかけて。 冷水を浴びせ掛けられるようなルーカスの言葉。]
………入れ替わり、殺した?
[テッドへ向けるのは、疑念と憎しみの混じった眼差し。]
(62) 2010/08/14(Sat) 14時半頃
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[脳裏に蘇るのは。
隠れた藪の中。
聞いていた泣き声と笑い声。]
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……、………でも。 でも、カストルを殺したのはお前達皆だ。
自分らは悪くないとでも言う気ですか。 そいつだけのせいだと。
は、はは。 やっぱり人間なんて大ッ嫌いだ。
[吐き捨てルーカス、テッドの双方を睨んだ。**]
(63) 2010/08/14(Sat) 14時半頃
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涙を浮かべるように、
ほんの一瞬、 愛の証が光って、消えた。
.
(#0) 2010/08/14(Sat) 16時頃
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失策かはガキだったから覚えちゃァいねェさ。
けど、俺だったら親父と同じ策を取ったとは思えねェし 別に親父がしたことを認めてないわけではねェよ。
[>>63ソフィの言葉も同時に否定して]
可能性の話さ。
そういう奴がいるってのが目の前で立証されてンだぜ。 俺としてはポルクスとケリつける前に てめぇもどうにかしねェといけねぇって思えるけどな。
[相変わらずテッドから視線は外さずのまま]
てめェのその口調、 誰かに似てンだよな。 10年以上前から、そして最近も 聞いた気がするぜ。
(64) 2010/08/14(Sat) 21時半頃
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[ぎちりぎちりと締め付けるような右腕は言う。]
……なぁ、ポルクス。
[ こっちが前だよ、と ]
さっきまでの俺を見てどう思った? 奇麗事もなく、ただ、自分の欲望のままに動く 人。
そういう奴を ―――― 自分を大切にした人が見ら他
喜んでくれると思うかァ?
(65) 2010/08/14(Sat) 22時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/08/14(Sat) 22時頃
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悪ィ、…ジャスティーン。 俺、頭に血ィのぼりまくってたみてェだ。
これじゃァ、どっかのポルクスとおんなじだよな。
[くつ、と苦笑いを浮かべてから右腕の青いデュモル石をに触れ]
どうか俺に
立ち上がる『勇気』を 前を見続ける『勇気』を
未来を守る『勇気』を!
そしてこの『勇気』を力にして俺と一緒にいてくれ。
(66) 2010/08/14(Sat) 22時頃
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じゃあ、それを殺せばいいでしょう。 得意でしょう?
フランシスカさんの『声』が聞こえない。 殺したんでしょう?
[ぎちっ きつくきつく首の『証』を握り締める。]
(67) 2010/08/14(Sat) 22時頃
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[爛々と輝く『証』は欲望を――憎悪を掻き立てる。]
レグルス様……。 カストル……。 ムリフェイン兄さん……。
大切な人達は皆殺されたぞッ! 此処に来ても奇麗事を言うのかッ!!
[咆哮が木々を揺らす。]
(68) 2010/08/14(Sat) 22時頃
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殺しが得意な奴なんているか!この大馬鹿野郎が!!!
フラン姉を殺したのは俺だ。 言い訳も何も…ッ、しねェ。
けどッ、…殺したかったわけじゃねェよ!!
[もうきつく腕を締め付けない証は心と呼応するよう。 き、とソフィを見る萌葱の瞳は涙で揺れていた。]
望んで…殺すもンか。
[下唇を噛み、涙がこぼれないように堪える。]
大切な人が殺されたのがてめェだけだと 思うなって言ってンだよ!!!!! いつまで不幸の主人公顔してるつもりだ!! いつまで憎しみを抱えているつもりだ!!
(69) 2010/08/14(Sat) 22時半頃
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そんな顔してるてめェを、… レグルスとか、カストルとか、ムリフェイ……―――
ムリフェインも 死んだのか。 … ズリエル…、 …
[堪えていた涙はぼろりと落ちた。 それは間違いなく 人狼の死を悲しむ涙。]
(70) 2010/08/14(Sat) 22時半頃
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…………ッ!
[ルーカスの目に浮かぶ涙に。 驚愕に目を見開らく。]
…煩い。
煩い!煩い!煩い煩い!! 何を今更! 今更全部遅いんだ!
[叫ぶ声は癇癪を起こした子供のようで。]
(71) 2010/08/14(Sat) 22時半頃
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ポーを離せ、ポルクス。
[囚われの妹を殺す気なら既に殺せているはずだった。 けれど、すぐにそれを行わない所に何かを感じつつも]
俺は、やっぱりてめェを殺す事よりも テッドを… 止めねェといけない。
人の身体を入れ替わり、そのたびに混乱を招いて それによって 間接的にでも人を殺したこいつを―――。
てめェは自分にメリットしか来てねェから 見えてねぇだけだぜ?よぉく考えろ。
マ、…それ以外にも剣を向ける理由はあるけどな。
(72) 2010/08/14(Sat) 22時半頃
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奇麗事だらけの『勇気』ある者が俺から全てを奪い! 薄っぺらい口先だけの『愛』は何も与えてくれない! 俺には10年前から『希望』など見えたことがない!
俺には何にもない!
[赤く染まる瞳から、一筋、涙が落ちる。]
(73) 2010/08/14(Sat) 22時半頃
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俺には生きたいという『欲望』しかなかったんだ!
(74) 2010/08/14(Sat) 22時半頃
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遅くなんてねェよ!!!
遅いなんてねェだろ。 お前は ―――― まだ生きられるようになったじゃねェか。 俺の大事なダチのソフィの身体なんだろ?
春までの命じゃねェ。
遅いなんて ――― ねェだろうが!!
[涙は拭わず、そのままテッドの方へ剣を構えて向かう。]
(75) 2010/08/14(Sat) 22時半頃
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―――ぐるぅぅぅ
[土色の人狼は 爛々と瞳と『証』は赤く血の色に輝いた。
傍らの少女には手を掛けず、ゆっくりと歩みを進める。]
(76) 2010/08/14(Sat) 22時半頃
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ポルクス、てめぇは 生きられンだよ!!!
(77) 2010/08/14(Sat) 22時半頃
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ポルクスに肉体を上げたことは感謝するけどよォ…
[カチ、と剣先をテッドへと向けて]
単に、死にたくねェのか? それとも ――― 死ねないのか?
てめぇがポルクスのためだか何だか知らねェけど そうやって人の身体から魂を別の奴に変て
相手の事を思いやったこと あんのか? そいつがここ数日で殺されてきて
――― どうしてそうやって平気でいれンだ?
おかしいだろ! 何が目的でこんなことやりやがるンだ!
(78) 2010/08/14(Sat) 22時半頃
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