人狼議事


194 花籠遊里

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【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

丁。
私のことが怖いかい?

“丁”
早く此処から抜け出したいかい?

“ちょう”
私を置いて、飛んでなどいかないでおくれ。

(39) あんび 2014/09/24(Wed) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[男の唇は歪な弧。
三日月の如く美しくもなく、
さりとて醜いと詰る事も出来ぬ、
朝でも昼でも夜でもない、宵闇。]

お前に善い話をしてやろう。

稼ぎが欲しいのなら、私が買い付けてやる。
誰よりも高く、誰よりも高くね。

その代わり、私を満足させてごらん?

(40) あんび 2014/09/24(Wed) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 
 
 
…―――その身を繋ぐ鎖を
私が買ってやろうと言っているんだ。



さあお選び。

その本のような御伽噺を夢見て、蝶に抱かれ続けるか?
数度の地獄で、鎖を断ち切るか?

決めるのはお前だよ。


[男は揺り籠に揺れながら、嗤う*]

(41) あんび 2014/09/24(Wed) 22時頃

 
 
 
――――可愛い、   丁。
 
 
 


【人】 看板娘 櫻子

[冷たい冷たい、牢の中でありました。
 それは秋風が冬を呼んできていたからでしょうか>>29
 それとも、わからぬ言葉の所為でしょうか>>31
 徽章は毟り取られ、何とか用意した旅券を何度も見られては
 苗字も何もない僕をあやふやにしか証明できない身分証を睨み
 加減もない乱暴なまま、放り込まれた所為でしょうか。

 外は、あんなにも華やかだったのです>>30
 鮮やかな色彩は、霧の街にはない色で
 僕が世話した中庭よりもずっと、ずっと輝いて見えました。
 硝子の向こうに、ちょこれーとだってあったのです。

 なのに、今はまた牢の中。
 花籠よりも淀み、寒い、鉄の格子の中で
 僕は小さくなっておりました。]

(42) anbito 2014/09/24(Wed) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

[逢いたくて、逢えなくて。
 逢えなくて、逢いたくて。

 薄櫻色の唇は言の葉を紡ごうとして───…

 カシャンと鳴る音は>>33
 『しあわせ』な幻想を見せるのです。]

(43) anbito 2014/09/24(Wed) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ───やっ、やだぁ!!  厭だっ!!!!!

[『今までしてきたこと』と何が違うのでしょう?
 僕が『花』であることと何が違うのでしょう?

 それは夢ではありません>>34

 ただ組み敷かれ、ただ腕に枷を嵌められ
 か細い叫び声は黴の臭いに殺され
 重い指先は容易に皮膚に圧迫の花弁を残しました。

 着物が引き剥がされて露になるのは、滑らかな白でしょう。
 その首筋から香るのは、淫靡な櫻の馨でしょう。
 はらりと伸びる射干玉の枝葉は、艶やかな絹糸なのでしょう。

 そうして、殿方を誘うためだけに作られた『造形(はな)』なのです。

 所詮僕は、散らされ行く『花』でしか───…]

(44) anbito 2014/09/24(Wed) 23時頃

 
 
    ちがう──

        僕はもう、『花』じゃない───!!!
 
 


【人】 看板娘 櫻子

[ぎゅうと目を瞑っておりました。
 唇を硬く閉ざしておりました。
 何をされても、声ひとつ上げまいと。

 けれど、次の瞬間触れた指は───…

 ゆるやかに撫でられる頬と、浅い呼気。
 僕の身体は震えていました。
 怖くて怖くて、仕方がなかったなんて
 数多く櫻の春を売ってきた僕に、謂える権利なんてありません。
 だから僕は、後ろを振り返ってこう謂うのです。]

(45) anbito 2014/09/24(Wed) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ば、…か。
 …お名前を、教えてくれないままだったから
 叫ぶことも… 出来なかったじゃ、ないですか…っ。

 海を渡って、来たのです。
 あなたさまに逢うために、来たのです。

 あなたさまの、こと



 ───なんと、お呼びすれば いいのですか?



[精一杯、強がって*]

(46) anbito 2014/09/24(Wed) 23時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

― 少し前 ―

[今日も彼は来なかった。


秋風はそろそろ冷たく、落ち葉を回す。

さて、次の出向までは洋々過ごせる身の上が、
毎日大使館に出向いてデスクワークに向かうのは、
出世を求める訳でも、勤勉な性根であるからでもなかった。


――――単に待ち人がいたのだ。]

(47) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[出国の段にて多少の不安要素はあったが、
案外、恩の押し売りと、花への寵愛だけは欠かさぬ花主のこと。
確固とした杞憂を抱くほど、彼の手腕を侮っていなかった。

―――が、やはり、待たせる者と待つ者では時の流れが違う。
普段の彼は待つ者で、己は待たせる者だった。
逆しまの状況は、もしや初めてのことかもしれない。]

 ―――…港ねぇ、

[船を見ようと来ぬものは来ぬ。
そんな事は分かりきっていたが、待つのは如何にも不得意だ。
三十余年生きた男は今更己の悪癖を自覚し、息を漏らした。]

(48) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[慌てた様子で秘書官が飛び込んできたのは、丁度その時。
別珍に包まれた徽章の光は、花の香りよりも強く己を惹く。


 約束は叶えられた。
  彼は反故することなく赤誠を示した。


事情を取り留めなく説明しだした秘書に構わず大股踏み出し、
すれ違い様に煌く徽章を奪った。五指で掴んだ約束の果て。

漸く明けた櫻の季節に、荒ぶ木枯らしなど、障害にもならない。]

(49) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

― 地下牢 ―

[異邦人とは本来奇異に映る。言葉が通じず、造形も違う。
畏怖すら抱く花の美貌が、花の都を無事抜けて、
のこのことやってくると考え居たのは己の迂闊だった。

彼は一歩、足を踏み出すだけで櫻香を撒く。
良く笑い、良く喋り、櫻の香で人を惹く。


警察に殴りこんだ外交庁幹部は、有無を言わさず押し通る。
足を止めず、要人を引き取りに来たと告げれば、
意外な――彼がずっと訴えてきた――真実に驚く詰署員等。
呆然とする彼らから止める者など出なかった。

薄暗い地下に降り、花に群がる羽虫を鋭い眼光で殺す。
彼が花をやめたその時、彼らは踏鞴を踏んで逃げ出した。

陵辱の憂き目を見ることなく、人になった彼に視線を滑らせ。
乱れた黒髪と、ほんの少しの加圧に色付いた背中を見た。]

(50) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[花の彼なら誰にでもくれてやろう。
花束と括り、花瓶に活けて、愛でもしよう。

だが、今の彼は、譲る気になれない。]

 ―――…再会早々罵倒するんじゃねぇよ、可愛げのねぇ。
 お前さんが暢気に渡海しているからだろうよ。

[皮肉めいて絞った声は、僅かに上がっていた息を誤魔化した。
伸ばした指は、彼の頬から眦を慰めるように往復し。]

(51) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[そこで、ふと口角を持ち上げ、彼の面差しと対峙した。
恐怖をご自慢の掘った穴に埋めて隠し、気丈に振舞う彼。
隠しきれていないように見えるのは、きっとそれが人の証だ。]

 別に構やしねぇよ、呼ばすとも俺が行けば良いだけの話。
 花に通うは蝶の特権――…ああ、もうどちらも違ったな。

[相変わらずの揶揄語り。
フェイスラインを辿る指先が、彼の小さい顎を捕らえ。]

 物知らずなお前さんじゃあ、舌が回んねぇと思うが。
 いや、どうせ、呂律も回らん時じゃねぇと呼びそうにねぇか。

[笑みを噛み殺しながら、彼の顎を引き、自身の首を傾けた。
空の左手を黒髪に差し、緩く梳きながら、静かに寄せる顔。

今度は、眼を閉じろなどと無粋を語ることもなかった。]

(52) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター




 ―――…『エクトゥール』だ。 閨ではそう呼びな、櫻子。



[重ねた唇から、そっと、人の蜜を彼だけに注いだ。*]

(53) momoten 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 懐刀 朧

[名を。月花の名を呼ばれたような気がして足を止める。
娼館が並ぶ花の小路。
花籠のように洋風の館もあれば、昔ながらの立派な宿まで規模も見た目も様々。
今宵よあちらこちらで『泡沫の夢』が広がっている事だろう。

……なぜ、こんな場所を枯れた花がさ迷い歩くのか。
ただ、なくしものを探すためだけに夜を歩き夜を生きる。
自由の身、だからこそ。

歩みが止まったのは丁度一つの娼館の前。
ここへと売られた者は、心身共にボロボロになるまで客を取らされるという。
噂をしていたのは花見習いである蕾だったか。
こんな場所に、もしも己の求める色があったとしたら。
嫌な想像に眉間に皺を全力で寄せ、重い息をはきながらも再度入り口に目をやった時だったか。]

(54) オレット 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 懐刀 朧



[どうしても忘れなれなかった。
どうしても捨てきれなかった藤色の花が、入り口に立っているように見えた。>>28
……音もなくただ空気を微かに震わせ、口の形だけで名を呼ぼうとする。
夢幻でも構わないと、吸い込まれるかのように足は勝手に動く。動く。
一歩、二歩、三歩。己の手を伸ばしても僅かに届くか届かないくらいの距離まで詰め。
淡い、悲しみと喜びの混ざりあった色を浮かべ手を伸ばそうとした。]

(55) オレット 2014/09/25(Thu) 00時半頃

【人】 半の目 丁助

―花籠を去り行く櫻へ―

[微笑みと共に告げられる声色は、何時もの彼のようだった。>>14>>15>>*6

留まり移ろう蝶を受け入れる、櫻。
蝶を嫌悪することなく、花籠らしくなく咲いている笑顔。

櫻を見送る己の顔は、複雑さを眉根に、それでも笑顔。

彼は証明してくれた。
花籠をこうして、晴れやかに飛び立つ花も――花でなくなることも、出来るのだと。

羨望と期待は、胸に入り混じる。]

(56) lalan 2014/09/25(Thu) 01時頃

 お前も……しあわせに。

 おうじとして今、感じているしあわせも本当のことだろうと思う。
 けれど、今度は、花籠の外に生きる者として。

[きっとまた、別のしあわせを。]


【人】 半の目 丁助

[桜色を失くし揺れる黒髪を、後は静かに見送るばかり。

『しあわせになってください』と。

彼の思惑は何処にか。
今を否定する響きは、耳朶を揺らし、焔を揺らし。*]

(57) lalan 2014/09/25(Thu) 01時頃

【人】 半の目 丁助

―それから―

[幾度の月と日が巡る頃か。
花籠に咲く色は再び鮮やかに、何事も無かったかのごとく生けられた彩に、今宵もとりどりの蝶が蜜を求め。

変化は多く。
それでも慣れてしまえば、再び何も代わり映えの無い毎日。

確実に指先に溶けない紙束の雪を拾い集め。]

(58) lalan 2014/09/25(Thu) 01時頃

【人】 半の目 丁助

[未来への道標。
拾い上げたのは、戯れに呼ばれた花籠の奥での事。>>38]

 さて、丁はその問いへの答えは持ちません。

[ひたりと侵食するような声色を、上辺の笑みにすり抜けさせた。]

(59) lalan 2014/09/25(Thu) 01時頃

【人】 半の目 丁助

 花主様を怖がるなど、有り得ると?

[答えをはぐらかし]

 花籠を抜け出すべくもがいた所で、丁は花に御座います。

[本心を濁して]

 飛ぶ事など、蝶でなくては叶いません。

[焔色の造花は、言葉を裏に取る。>>39]

(60) lalan 2014/09/25(Thu) 01時頃

【人】 半の目 丁助

[じりじりと、胸に燻るのは。
何時に見た花の所為か、蝶の所為か。

嗤う夜色に近付く沈丁花。

主の傍らに膝を付き。]

(61) lalan 2014/09/25(Thu) 01時頃

 ――花主様、丁で遊んでくださいませ。

[御伽話を片手に。
天秤にかけた未来と悪夢。

顔を上げ。
いっとう艶めき微笑むのは、心を壊さぬよう仕舞い込んだ所為*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―ある、下らぬ物語のために―

[掻き集めた蝶の生まれも育ちも知らぬこと。
海を渡りてくる一通。
それは下らぬ物語のためのもの。]

フン。


―――反吐が出るねえ。


[あの男は意地でも迎えには来まい。
追いかけて来いと、逃げる蝶。]

(62) あんび 2014/09/25(Thu) 01時頃

嗚呼。
人に成るとかだったか。


―――好きにするが善いさ。


[男には興味もない。
花でも蝶でもないのなら。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

まあ。
隣国との“友好”でも築いておこうか。

恩を売るのは悪くない。

[適当な姓、適当な身分。
海さえ渡れれば十分だろうと。
手をつけた旅券を、櫻に持たせ**]

(63) あんび 2014/09/25(Thu) 01時頃

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