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だから 諦めるのか?
だったら 厚意に あぐらでもかいてればいいさ。
言葉じゃなくても 出来ることくらいあるんじゃないのか?
モラトリアムは 長くないぜ
─…っ
[心で呟いたことに、返事が返ってくるとは思わなかったから驚いたものの。
何故、と思わなかった自分もいて。]
…諦めたく、ない。
私のこと、見てなくても、子供扱いでも。
セシ兄に、笑ってて欲しい。
…ありがとね、ヴェス。
ヴェスも。諦めないんだね。
さて――
[聞こえるということ、伝わるということ。一呼吸の間にどうでも良くなって]
どうだかな。
願っても動いても叶わないことは あるからな。
要は 自己満足出来るかどうか それだけだ。
だから――礼を言われる筋合いはない。
[いつものようにざくりと切り捨てて]
まぁ――脈はなくもないんじゃないか?
[皮肉るように言って話を打ち切った]
うん、それでも。
ありがとう、ヴェス。
脈?
─…ないよ、絶対。
セシ兄があのひとのこと、忘れるわけないじゃない。
[もう話す気はないだろうヴェスに、それでも礼を言って。
儚い笑みをたたえたまま、彼の言葉を否定した。]
好きなのに、こんなにも大切なのに
私の言葉はナイフになってしまうんです。
器用な恋愛なんて出来なくて。
いつもいつも、付き合った人を捨ててきた罰なのでしょうか。
甘い誘惑でもなく、
快楽でもなく、
もっともっと純粋なものが私には分からない。
腫れ物に触るように接するなんて誠意が無い。
私は正直です。何処までも正直です。
そう、私が正直になればなるほど、嫌われてしまう。
そんな、絶望感に、苛まれています。
だけど、私にとってピッパという人はとても大切で。
大嫌いな私が死んでも泣いてなんて呉れないかもしれないけれど
それでも…――
もしも、万が一
ピッパさんが私を亡くしたことで悲しむこと
その可能性がある、限りは
私は、未だ、死ねない。
パパ、ママ。
はじめての恋で、めげそうです。
だけれどパパとママが病に苦しみながらも
最期まで必死に生き抜いたことを忘れない。
私も苦しみながら、もがきながら、
大切な人の幸せを――**
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―墓地―
[コリーンとまたに話をといわれる。]
―……ほいじゃ、ここじゃないどごで、話すがなぁ。
[そう言っておいた。 どうやら、ペラジーの主のように、村から出た者もたくさんいるらしい。 普段は、この容貌もあって、あまり村の主だったところには行かないようにしていたが、 そんなに人がいないのであれば、いまさら遠慮しても仕方ないだろう。]
ペラジーの牧場もあとからいっでみっがな? 今は、主はいないだに、ペラジー牧場だべ。
[まだ残ってたペラジーにはそんな言葉をかけて、また仕事に戻る。]
(384) 2010/07/04(Sun) 08時頃
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[それから、ピッパが起き出す前に、また墓地には違う客がきていた。]
――……何だ?どうただが?サイモン? おま、村に残っただがが。 ん?どうせもう感染してたら、外にいっでも同じ?
まぁ、そうだな。 だったら、どうせなら、村で今までやれながっだごどする?
――……おま……何する気ぃだ?
[元々陰鬱で、墓地にも人のいないところの散歩、霊とあえないかとやってくる男だ。 なんだか、その眼は危ないものを映しているようで、心配になった。]
あー、ちょっとまで。 おでも行く。
[明らかにおかしいサイモンの様子に心配になり、変な笑いをたてて歩く彼の後を男は追った。**]
(385) 2010/07/04(Sun) 08時頃
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墓堀 ギリアンは、メモを貼った。
2010/07/04(Sun) 08時頃
[何処からか響く声が、砕け壊れた魂に響く。]
あなたは、立派よ?
逃げなかったんですもの――。
真っ直ぐに向かったんでしょ。
思うところを、気持ちを伝えるため、に。
私は逃げた、卑怯にも、自分の気持ちを隠して逃げたの。
好きだったの、愛していたのに。
怖かった、から。
逃げた結果――。
生まれたのは、別れ。
あの頃に戻って、自分を変えたいと。
何度後悔の涙を流したかしれない、わ。
そして、私の死は直ぐ其処まで迫っている。
私の心は壊れたまま――
10年以上も
深い深い疵を負った心の底で。
――時を止めたまま眠っている。
でも、あなたは――。
勇気をもって、想いを告げたの。
最期まで生き抜くために――。
最期の時を後悔しない、ために。
それは――…。
とても、大切なこと。
あなたが、生きた証、よ。
あなたの想いが届いて、――…。
少しでも、あなたのために。
大切な人が心を動かしてくれる事を。
私も祈る、わ。
あは、
あははは、
あははははは!!
―――、っ
あははははははははははははははは!!!
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―村のどこか―
[サイモンは不気味な笑いをあげながらふらふら歩いていく。]
おま…どこいくだ?あ?
[やがて、村の一軒、の家に入っていく…そこが彼のうちではないのはわかる。なぜなら、戸を叩いてから、反応がないのがわかると、蹴り飛ばし簡素な鍵を壊していったのだから。]
―……あ?
[そのまま入っていく……きっと、もう、街に向かって旅立ってしまった家なのだろう。]
(407) 2010/07/04(Sun) 18時頃
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サイモン……何してるんだべ?
[止めればよかったのだろうが、 今の事態とサイモンの様子に呆気に取られ、そのままサイモンが出てくるのを待っている。
やがて、家の中で何か大きな音がした気がした。何か殴ったり蹴ったりしている? 誰かいたのだろうか、とどきどきする。 少し躊躇ったが、しょうがなく、家の玄関に手をかける。]
サイモン?何してるだ?あ?
[それでも音は止まず…入っていくと…。]
(408) 2010/07/04(Sun) 18時頃
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な、何してる だ!!
[そこには、家の中で一人暴れまわるサイモンの姿があった。 どうやら、この家には彼の嫌いな奴が住んでいたらしい。 誰もいないのを見計らって、中に入り、散々荒らしまわっていたのだ。 その部屋はリビングだったらしい。 だけど、床にはモノが散乱し、カーテンは破け、サイモンは鉄パイプみたいなものを振り回している。]
――………ッ
[近づくのも危なくて、本当にどうしていいかわからなくなると、サイモンはまた笑いながら、罵詈雑言を唱えて別の部屋に移動していく……。]
(409) 2010/07/04(Sun) 18時半頃
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さ、サイモンッ
[とりあえず、部屋に誰もサイモン以外はいないのを確認して、その姿がどこにいったか探す。
途端、どこかで破裂音が鳴って、大きな巨体をビクリとさせた。
そう、思いだしたのは、過去、自らが巻き込まれれた爆発……。 それから、敵の捕虜になって…の、 思い出したくない、過去…………。]
――……ッ
[頭を振り、音のほうへ向かう。]
(410) 2010/07/04(Sun) 18時半頃
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あ……
[そして、とある部屋で、火のついた暖炉に酒瓶や、燃えやすいものを放り込んでいくサイモンを見た。
爆発した火はあっというまにそこらへんを燃し始める。 サイモンはやっぱり笑いながら、まだ燃えろとモノを投げ込む。]
こ、コラ……あ、あぶな・……
[また大きな音が鳴った。一瞬眼をつぶるが、そうもしている間に舐めるように火が広がる。]
わああああああ
[あとはよく覚えていない。 とりあえず、サイモンの襟首を掴み、必死に逃げた。 とにかく、家の外へ、外へ……。]
(411) 2010/07/04(Sun) 18時半頃
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―サイモンが火をつけた家の外―
あああああ
[そして、サイモンを引きずるように、その家の外に出たあと………その家が燃え上がっていくのをガクリと膝をついてみていた。]
[茫然としている間に、サイモンはまたどこかに笑いながら去っていく。]
(412) 2010/07/04(Sun) 18時半頃
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