56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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[狼達が咆える中、オスカーの呟きを拾えば]
…さあな。
[言いつつも、一通り目は通していて。
ただ、頭で考える事が苦手なだけだったりするのだ。]
お前こそ、んな軽装で死んでもしらねーぞ。
[彼女が甲冑ではなく、黒い服を纏う意味は理解していなかった。
嫌でも後に、理解することにはなるだろうけれど。]
フィリップは、ミッシェルに頷いた。
2011/07/01(Fri) 23時頃
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[敵軍の攻撃は激しく、やがて敵味方入り乱れての混戦となった。]
…ッ
[鋼のぶつかり合う音と、大砲の放つ硝煙の臭いの中を、駆ける。 主を失い暴れまわる馬を引きもどすために。 ふいに、ヒュっと振るわれた剣が、肩口を裂き、血が噴きだした]
ぐっ…!
『お前、騎士ではないな。 だが ――― 戦場において命の重さは等価だ』
[何時の間にか自分が自陣から離れ過ぎていたのか、相手が切り込んできているのか。 無造作とも言えるような流麗さで剣を振るい、少年の肩を裂いたのは敵将ガイル・カロッサその人だった。
剣を抜くか、逃げるか。 血の噴きだす肩を押さえて下した判断は一瞬。 傍らの馬の手綱を無事な手で引くと主を失った馬へと乗り、全力で引く。]
(113) 2011/07/01(Fri) 23時頃
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『逃げるか。 敵わぬと思うならば、撤退もまた勇気』
[翡翠を細め、黒い馬を駆る男は少年を深追いすることはなかった。 振り返れば、自軍の騎士と切り結んで、切り捨てているのが見えた。 将でありながら先陣きって戦うことを好む男は、返り血により更に禍々しく見えた]
(114) 2011/07/01(Fri) 23時頃
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[まずは、この馬を連れ帰らねばならない。 それが少年の仕事だからだ。 どくどくと脈打つ傷から止めどなく血が流れるのを押さえ、どうにか馬を御すと砦へと向かった]
…っ僕には、僕の戦いがある。
[剣を交えて戦うことではない。 少年や、厩舎で馬の世話をする仲間たちでしかできないことがある。 血の気を失って青くなりながら、少年は本日何頭目かの馬を、砦に連れ帰るべく駆った]
(117) 2011/07/01(Fri) 23時頃
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そんな重苦しい甲冑着てる方が死ねるな。
[イアンの言葉にはそれだけ返して。]
何かあったら俺に言え。
ベネット、お前もだ。
[自分の前に立つ、二人の男に声をかけた。]
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―砦内 地下牢付近― [地下牢の出口は、厩舎と近い。 馬を繋いだ後、傷の手当てをすべく歩いていると、倒れ伏すムパムピスを見つけた。 そして、その傍らに立つ、赤く染まった凶器をもった者も]
ムパ兄!? おまっ、真坂
[オスカーから捕虜を捉えたことは聞いていた。 まさか自分と同じ程度の年頃とは思わなかったが。 しかし、少年が皆までいうことは許されず、すばやく動いた敵兵に、ムパムピスと同じようにナイフを突き立てられた。]
なん、でっ!
[戦争になんでもなにもあるものか。 そう言いたげな敵兵は、肺から溢れた血を口からごぼりと零した少年を顧みることなく走り去っていく。]
ムパ兄…ムパ兄…! しっかり、しろよ…帰るって言っただろ
(125) 2011/07/01(Fri) 23時半頃
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……くそ…誰か、ごほ、ムパ兄に手当を…
[地に地だまりを作りながら倒れ伏した少年は、這うように、ムパムピスへと近づこうとする。 しかし、遅々としてに距離は縮まない]
(126) 2011/07/01(Fri) 23時半頃
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すみません、分かっているんです。
守るために戦う貴方にこんなことを言うのは筋違いで、
無理なんだってことは。
ですが公女さまが求めているのは平和なんです、
このまま……この戦が、
両軍どちらかが討ち果たされて終わってしまえば、
あの方のお心は二つに裂けてしまいそうなんです。
ヤニクさん、お願いします、
公女さまの味方になってあげてください。
今の彼女には支えとなる人がいませ、――
[ぷつっと、糸が切れるように声は途切れた]
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―回想:開戦前>>118― [ダスクと名づけられた白馬を引き取りにきた緑騎士団副団長へと敬礼をして、手綱を引き渡す。]
―――はい。 どうか、ダスクと共にご無事の帰還を。 待って、います。
[一度、馬と顔を合わせ、頼んだぞ、とでも言うようにして、悠然と歩くその後ろ姿を見送った。*]
(133) 2011/07/01(Fri) 23時半頃
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―回想:撤退直前>>123― [駆けつけてきたミッシェルに叫ぶ]
駄目だ、ミッシェルさん、一人で敵う相手じゃない!!
[しかし、走りだした馬は、無情にもその場から彼を遠ざけて行く。 声は、届いただろうか。*]
(135) 2011/07/01(Fri) 23時半頃
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ベネット…
[地を駆けてゆく狼の足は、オスカーも驚くほど素早いもので。
敵の合間を縫い、ただ、貪欲に得物を求めて、前へと。
その姿はまさに『狼』其の物。]
姫様がどうかしたのか?
[彼が言いかけたその先を促すように聞いてみたが、士気を高める為の演説へ意識が行っていた。
きちんと聞いていれば良かったと後に後悔するかもしれないが、今はまだわからない。]
こうなってしまっては……それはできないだろうな。
[ムパムピスの願いに、小さく答える。
もっと早い段階で話し合いが纏まっていたらそれは叶ったかもしれないが、それはもう無理だろう。]
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[ムパムピスの発する濁った嗚咽。 そして少年の視界も、最早霞んで全てが二重に見えた]
……こんな、死、
………ゴボッ
[這いずる。 手を伸ばす指先は、震えていた。 もう少しで、届く。 そうしたら、彼の肩を揺すって、しっかりしろ、傷は浅いと言わなくては。
だが、指先はほんの数センチの処で、届かぬまま崩れ落ちる。 まるで叶わぬ片思いにも似た、切実さで。
ダスク、ヴラズィ、アモネス…戦場に居る馬たちのことを思う。 もう鬣を梳いてやれないことに、胸中でごめん、と呟いた]
(147) 2011/07/02(Sat) 00時頃
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[砂と汗と血が舞う。
敵味方問わず聞こえる怒声の中、不意に聞こえてきた声に、矢を番えたまま固まった。]
なんだ?
今そんな話をしても仕方が――おい、どうした!
返事をしろ!!
[急に途切れた声に、嫌な予感が胸を過ぎった。]
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[>>151 しっかりしろ、そうかけられる声には聞き覚えがあった。 確か、そう、物資を頼む際によく聞いた]
……
[薄く唇を動かしたが、言葉を紡ぐことはできなかった。 代わりに、再びごぽりと肺から溢れた赤が、口から零れた]
(159) 2011/07/02(Sat) 00時頃
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[負傷の衝撃で途切れた意識が息を吹き返した。
しかし、それは再び、少しずつ細っていくだろう]
あ、あああ……
神様、どうかフィリップ君をお守りください。
私はどうなっても構いません、この子を助けてください。
……お願いします、お願いします――っ
[心の声は、苦痛と恐怖にがたがたと震えていた。]
[息が、言葉が、詰まった。
一瞬の出来事に、崩れ落ちる彼の身体に。
自分を覆う全ての『音』が、止んだ気がした――――]
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[既に血を失い過ぎた身体は、 目は光を失い、外界の音すら拾うことができない。 バーナードが衛生兵を呼ぶ声も
蒼褪めて土と血に塗れた顔、薄く開かれていた瞼は重く落ち。 痙攣するように震えていた身体が、完全に沈黙した。]
(172) 2011/07/02(Sat) 00時半頃
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