7 百合心中
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[手を取られれば、その手に甘えるように指を絡めて彼女の部屋へと誘われるままに向かう。
彼女の指が頬へと、唇へと動けば、その指に口付けて――。]
あなたの指が頬に、唇に触れただけでも、わたしは蕩けそうよ……。
[恥ずかしそうに眼をふせ、直ぐに微笑む彼女に。 触れ合うだけでも幸せになれるから、気にしないでと微笑んで。]
……んっ
[口付けを交わしながら、ベッドへ導かれ。服を脱がされれば、彼女に首の痣を見られる事に、白い肌は羞恥に染まる。]
(356) 2010/03/27(Sat) 12時頃
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――――…
嬉しい、好き……。はぁ、
[首筋の痣に彼女の柔らかな唇を感じれば、鼻にかかるような甘い声が自然と洩れ。赤い花が咲く度に、熱い吐息が洩れる]
(357) 2010/03/27(Sat) 12時頃
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ふふ、図に乗ったら叱ってあげる、から。
[くすり、前に交わした言葉を思い出して。
啄ばむキスには、小鳥のように啄ばみ返して。さらにキスをせがみ。
彼女の美しい耳元で跳ねる金髪に触れて、グロリアも、脱いで?とお願いするようにその耳元に囁く。 もし、許されるようなら――そのまま彼女の服を脱がそうと手を動かして。]
砂糖菓子のように、わたしを蕩けさせて。 あなたとの境界が無くなる、くらいに。
[首筋を唇で何度も撫ぜられれば、蒼い花と彼女が咲かせた赤い花はその刺激に震え。 女の身体の奥からは甘く切ない疼きと熱が湧き上がり。 蜜を求める蝶を迎え入れようと花が咲き綻ぶように、自然と彼女に絡み合おうと手と足が動く。]
(359) 2010/03/27(Sat) 12時半頃
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[解かれれば、背の中程まで広がる金の雨が降り注ぐのに眼を細め、繊細でさらさらとしたその金糸の感触を指で柔らかに梳き、慈しむ]
綺麗――… 金の絹糸も、白い肌も、愛らしい胸も、すべて。
[彼女が脱がせる事を許されれば、ゆるゆると一枚一枚脱がせていく。 密着するように摺り寄せられた彼女の細やかな身体。彼女の肌に肌を重ね、お互いの温もりを確かめ合って。]
全部、あなたのものだから……。 あなただけ、よ……。 私の肌に触れる事ができるのも、私の声を奏でる事ができるのも。
愛してる、グロリア…… あぁ、……好、き……。
[花に群がる蝶は、女に歓喜を齎し、何もかも判らなくなるくらいに溶け、一つ混じり合って。 高みへと、更なる高みへと蝶によって花は連れ去られる。一際高く、彼女の名を叫んでから、彼女の身体にもたれ。 暫し意識を手放すだろう。]
(361) 2010/03/27(Sat) 13時頃
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[薬指に口付けられる永遠の愛の証。 女も、彼女の手を取り誓いを交わすように、その左の薬指に口接けただろう。
彼女の声に従うように鳴き乱れ、浮遊感を伴う快楽に意識を攫われた後。 ゆっくりと眼を開ければ、優しく髪を梳く彼女の顔が見えて。]
好き……。
[はにかむように彼女の唇のキスをする。 彼女に全てを見られた事がとても、嬉しくて。
もっと彼女とこのまま睦み逢いたいとの思い、でも、彼女の話も聞きたくて。]
このまま、話して…… グロリアのお話……。
[肌を重ねあいながら、甘えるように彼女に囁いた]
(363) 2010/03/27(Sat) 13時半頃
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恥ずかしい、全部みられて……。
[可愛いと彼女の唇が紡ぐ声が女の耳を擽り、グロリアの頬に伝わる涙をみれば。 通じ合う心の喜びを感じる。その美しい頬を伝わる真珠をそっと指で掬って、彼女の頬を優しく撫でただろう。]
―――…。
私もコリーンの歌が好きだったわ。 あなたが好きだった先生と、私重なり合っていたの、ね――。
[優しく撫でながら、全てを語る彼女を。今度は逆に慰めるように慈しむように、手で指で優しく触れて。
先生の言葉には、前に彼女を愛した時に最後にかすかに呟かれた、せんせい、の言葉を思い起こす]
冬が来て――…。 どうして終わったの?聞いてもいい。
[眸を閉じる彼女の頭を優しく撫でて]
(368) 2010/03/27(Sat) 14時頃
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[眸を閉じた後に語られる、恋の終りの結末>>366 >>367を聞いて。
女にも女性同士で交わす愛が、大学のサークルで噂となり周囲に知れた時の事を思い出す。 どうして、秘密がばれたのか、お互いを責め詰り、傷付けあって別れる事になった記憶。]
先生は、あなたを愛しているから、共に……一緒に逝こうと語ったのね。
でも、先生は――… あなただけを残して……一人で逝ってしまった。
[ぎゅ、と彼女の身体を強く抱きしめる。 溢れる思いで一杯となって]
(370) 2010/03/27(Sat) 14時頃
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酷くなんて、ないわ。
私も、ね、。
あなたも知っていると思うけど、サークルで付き合っていた恋人と別れた後、逃げるようにした留学。 此処に戻ってきても、その傷は残っていて……
私も同じように温もりを求めつつ、その温もりが怖くて。 タバサのお店で、一夜の相手を探して……前にあなたにしたように一方的に愛する事をしてきたの。
[静かに眸を閉じて、静かに。]
私たち、同じ、ね……一緒。
[心の傷を曝け出してくれた彼女に、女も自身の事を語り]
(371) 2010/03/27(Sat) 14時頃
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[>>369 の彼女が眸を伏せ、逸らせば。] 前は私の後ろに、誰かの影を見ている……先生を見ていたと感じていたけど。
今は、私だけって判るから。 グロリアと通じ合った事で、それが判るの。
愛している、から判るの。
[心からの誓いに、女も、心からグロリアを愛しているのを誓い。]
(372) 2010/03/27(Sat) 14時頃
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[縋りつくグロリアを、離さないからとの意思を表すようにきつく抱きしめて。]
辛かったの、ね。 一人残されて……。
私は、あなたを残して逝くなんて事はしない、から。 置いていく事は無いから、ね。
[その唇に、彼女の薬指に誓うように口付け]
残されたあなたに出会うために、この街に戻ってきたのかも知れないわね。 一緒に、あなたと此処で出会うのは運命が結び付けていたのかも……。
世界の終りは近いわ……
このまま二人白い花となり、二人が永遠に離れない場所に……いくとしても。 私は、あの病気や、誰か他の人の手によって逝くのは厭なの……。
[暫く、眸を伏せて――…。]
(379) 2010/03/27(Sat) 14時半頃
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あなたの手で一緒の場所に行きたい。
永遠に一緒になれる場所に……逝く運命なら。二人の意思で逝きたいの。愛しているから……
グロリア、一緒に…逝ってくれる……
[真っ直ぐに彼女の眸を見詰めて]
(380) 2010/03/27(Sat) 14時半頃
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墓守 ヨーランダは、良家の娘 グロリアに愛を込め唇を啄ばまれれば、それに応えるようにその唇を吸って。
2010/03/27(Sat) 14時半頃
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[彼女の言葉を聞くと、感情が熱く昂ぶり、自然と涙がぼろぼろと溢れるように零れ落ちて。]
好き、愛してる……。グロリア――… そうね、わたしを連れていくのはあなただけに許された権利。
[彼女がコートのポケットから、タブレットが入った小瓶を取り出し、その掌に二つの粒が乗るのを静かに見詰める。彼女の誓いの言葉に女も誓う。]
ヨーランダ・アーベラインは、永遠にあなたを――… グロリア・ローランドを愛する事を、誓います。
[此処は教会でも無いし、式を司る聖職者も、参列する人もいないけど。 そんなものは要らない。欲しいのは、いて欲しいのは彼女だけ、だから。
二人だけの神聖な儀式――
指輪の交換とばかりに、掌に載せられたタブレットを一粒手に取り――…
そっと彼女の薬指に指輪を交換するように口接けてから、その粒を口に含み、誓いのキスと謂うように彼女に口接けて――…]
(389) 2010/03/27(Sat) 15時頃
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[涙を唇で拭われれば、そのくすぐったい様な甘い感触に、笑みを浮かべる。]
ええ、死しても……わたしも永遠にグロリア……あなたを愛する。 そう、死は二人を別つ事無く、永遠に二人を結び付けてくれる、わ。
永遠に二人、一緒…… [誓いのキス――…
彼女の口に含まれたタブレットと女の口の中に含まれたそれを、交換しあうような深い愛と死の情熱が込められた聖なる口付け。
意識が薄れゆくまで。彼女の肌の温もりを感じ、彼女の声を耳に刻み込み、彼女の様々な表情を眸に焼付け。愛し合う事だけに費やす。
確りと握られた手は指を絡ませて、決して離れないと誓うように。 一緒に永遠に居られる場所へと旅立つ――…]
(399) 2010/03/27(Sat) 15時半頃
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グロリア、私もあなたを心から愛してる――…**
(400) 2010/03/27(Sat) 15時半頃
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イリスの命を奪った。
それはもう引き返せない、歯車。
止まらない、死神の刃。
タナトスは、決意を口許に湛え
そっと微笑した――*
[いつか。
泣き止んだころ
たったこれだけのメールを打った。]
『あなたたちに
とこしえのしあわせがありますように』
[―――彼女らは永久に
見ないかもしれなくとも*]
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