人狼議事


52 薔薇恋獄

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 変わってっかな?
 名付け親のじっちゃんが台湾のひとだったらしーから、そのせいかも。

[日向が応えてくれたのに、ほっとする。
お気遣いなく! と笑って駆け出した足は、廊下の窓まで濡れた足跡をぽつぽつと]

 うん、慣れてる。
 だけど心配されたのは久しぶり。日向、良いヤツだな。

[あぶないと言われても、にへらと嬉しそうに笑うだけ。
入る、と日向の姿が雨に溶け消え、廊下に現れてから、窓を閉じた]

 おう、仲良しだぜ!
 オレが迷惑かけてばっかの気もすっけど。

[付き合いの良い幼馴染の肩に手を伸ばし。
ぐいっと引き寄せたところで、自分が濡れていることを思い出して、悪ぃ、と慌てて手を離す]


 でも、……日向も、もう哀しいこと溜めこむな。
 怪談が本当でもウソでも、十分苦しかったんだろ。
 心残りがあるなら、果たせることなら、やってやるし…… だから、日向がイヤじゃないなら、日向とも仲良くなりたいよ、オレ。

[彼女に触れられることはなかった手を握りこみ。
また痛みだす胸元にあてて、息を吐いた。

眼差しは真っ直ぐのまま。
応えがどうあれ、消えるまで見つめていた]


【人】 会計士 ディーン

― 回想 ―

 ……ん?ああ、挨拶、かな。

[二階廊下の突き当たりから、外を見ていた途中。
後ろからかかる後輩の声に振り向いた。
困ったような表情で、応える言葉はしどろもどろ。
相手が納得したかしないかに関わらず、百瀬は直ぐに蓮端の元へと去って行ったのだけれど。]

 ………。

[ゆるっと伸ばす手は、添えた筈のマーマレードを回収したのは、その彼が去ったその少し後。
そして、蛍紫の姿が廊下の突き当たりから消えるのは、更にもう少し後の話。]

(299) 2011/05/17(Tue) 12時半頃

【人】 会計士 ディーン

― 割り当てられた部屋へ ―

[建物の中に居た筈なのに、微かに湿り気を帯びた金の髪には薔薇の香りが纏う。
その髪を気にしたように掻きあげながら階段を降りる。
その間、誰かとすれ違っても足をとめなかったのは]

 ……思ったより、遅くなってしまったから。

[階段脇に放置していた物の存在故に。
おそらく、鳴瀬が運んでくれたのだろうと思えば、つっと眉間に皺が寄った。
食堂から良い香りがする中、足は真っ直ぐに1つの部屋に向かう。
迷わなかったのは、うっかりだろうか、開かれた扉から聴こえた声に導かれたから。]

 赤染衛門……ですね。
 すみません、荷物運ばせてしまったみたいで。

[問題児だらけ……という言葉は聞かなかったことにした。
少し困ったように微笑んで、運んで貰った荷物へと近づく。
荷をとこうと屈みこめば、湿った髪が揺れて薫る薔薇の香。]

(300) 2011/05/17(Tue) 13時頃

【人】 会計士 ディーン



 
   人はいさ 
   心も知らず 
   ふるさとは
   花ぞ昔の 
   香ににほひける
 
 
 

(301) 2011/05/17(Tue) 13時頃

【人】 会計士 ディーン

[小さく紡ぐ一つの唄。

唄われている花は、梅だった気がするけれど。
薔薇と当てはめれば……。

視線を落とす、手に持ったままのマーマレード。]

 先生、甘い物大丈夫ですか?
 よかったら、どうぞ。

[鞄から新しい物を取り出すと、座卓の端に置いた。
その際に、百瀬との約束?で持ってきた、猫耳を見つけて、また困った顔をする。
その表情のまま、視線は窓の外へ。

そこからも、雨に煙る薔薇が見えるだろうか……*]

(302) 2011/05/17(Tue) 13時頃

― 回想 ―

[じっと見詰めていれば、かえってくる応え。
たどたどしい話しぶりは、蛍紫にとっては親近感をうむものであったから、少し表情が緩む。]

 いや、俺も、上手く話せる性質ではないから、気にするな。

 ひなた……日に向かうと書くのでいいのか?
 俺は、けいし、紫の蛍をひっくり返して書く。

 もう一人は………。

[珀のことを告げようとすれば、後ろからかかる声に言葉が途切れた。
百瀬は直ぐに去って行ったが……。]

 そうだな。

[忠告に苦笑したあたりで、下から聴こえる珀の声。]


 もう一人は、自分から名乗りたいみたいだ。

[案の定、直ぐに聴こえる名乗りの声。
日向の反応にも苦笑を深めて、珀が来るのを待った。
そして、開かれる窓。]

 コイツがこんなだから、な。

[先程答えなかった、逃げないという言葉と仲が良いという言葉を、まとめて返す足らずな言葉を返しながら、日向が屋敷内に入るのを何処かほっとした様子で見守った。]


 しかし、まぁ、別件で迷惑をかけているのは、俺も一緒なんだが。

[引き寄せられる肩。けれど直ぐに離されることに、少し困った顔をしながら、そう付け足す。
窓が開け放たれた時、少し濡れてしまったから、今更だと。
心の底で思うけれど、その思いは言葉にはならないまま。

消え行く日向の背に、珀が語る言葉を唯聴いて]

 一応、一歩前進で良かった……んじゃないか。

 嗚呼、掃除は、任せてもいいか?
 俺、荷物おきっぱなしなんだ。

 そのまま置いてたら、多分鳴瀬先生に迷惑かけると思うから。

[日向の姿が完全に消えたところで、珀に願う。
おそらくは、否という返事ではなかった筈だ。]


[去る珀の背を、しかし、急いで追うように階下には降りず。
ゆるっと手を伸ばすは、供えという役割を終えたマーマレード。

ほんの少しの間、また窓から雨に打たれる景色を見やる。

その後、くるっと踵を返したのだった*]


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/17(Tue) 14時頃


[ 蛍紫の名乗りを聞いて ]
[ 少し困ったように言う ]

『……わたし、読み書きできないの』
『生まれた時からずっと、ここで働いていたから』

[ 学校には行ってないと ]
[ 漢字は覚えられないと ]

『でも、それで合っているわ』
『"ひにむかう"と書くと……教えてもらったから』

[ 誰からとは口にしない ]
[ その記憶は棘のように ]
[ 女自身を苦しめるから ]


『――怪談』
『わたしの正体を、知っているの』

[ 立ち去る前、楓馬を振り向いて問う ]
[ 無表情だった顔は少しだけ、険しく ]

『…………』
『…………』

[ ふわと、薔薇の香りが周囲に漂った ]
[ ごく僅か、気にならない程度の強さ ]

『……わたしに話しかけたら祟られると思わなかったの』
『変な人たち』

[ *そして、その纏った香りごと消えた* ]


 知ってんのかどうかは分かんね。
 だから、話す気になったら、教えて。

[目の前の日向と、怪談話と。
わずか険しさの籠もった表情を見れば、無関係とは思えないが、どれだけ事実なのかは分からないから。
軽く肩を竦めて、そう答え]

 えっ。あ、いや。蛍紫は祟ったらダメだから!

[ヘン、は否定しないけれど、祟りは否定しておいた。
最近はひとりで遭遇してたから、そういう危険が頭からすっぽ抜けていて。
ダメだからな! と仄かな香りと共に消える日向に、ぶんぶん手を振り]


 てか、こんなって何だよ、こんなって。
 心あたりはあり過ぎるけど。

 むしろ、なんか迷惑掛けられたこと、あったっけか。
 そっちは全然無え。

[一応前進なんかね、とこくり首を動かして。
任せろ、と階下へぱたぱた、走り降りて行ったのだった]


【人】 会計士 ディーン

― 一階和室の一室 ―

[窓の外には、人影のようなものが見えた。
それは黒い長い髪を持つ先輩だったか、それとも他の誰かだったか。
視力が弱い故に 誰 までは判別できず。
つっといつものように眼を眇めた瞬間。]

 っ……!?
 びっくりしまし、た。

[蛍紫にとっては唐突に、目の前に現れた手に驚いて、眇めかけられていた眼は見開かれる。
動揺に瞬きを繰り返す前で、猫耳をつける鳴瀬に、ふっと相好を崩した。]

 いや、それは百瀬が悪戯希望らしかったので。
 ただ、バスの中でグロッキーになっていたから、出番なくして。

[相変わらず言葉足らずに、それでも言い訳のように紡ぐのは、似合わないと思われているからだろうと。
そういえば、石神井先輩にも似合わないだろう場面を見られたことを思い出したりするのだけれど。]

(342) 2011/05/17(Tue) 20時頃

【人】 会計士 ディーン

 ……ぺるしゃっていうの、判る気がします。
 先生、性格はどっちかっていうと犬っぽいですけど。

[紅子さんを撫でる感覚で、それこそペルシャ猫を思わせるような鳴瀬のふわっとした髪に伸ばした手。
触れる段階になって、あっと、しまった顔をするのだけれど、勢いがついた手は止まらず。
相手が避けないなら、くしゃりと頭を撫でてしまうのだろう*]

(343) 2011/05/17(Tue) 20時頃

 心当たりあるようだが、あえていうなら、
 今みたいに無防備に、幽霊に手差し出すようなところとかな。

[日向が去った後、ふっとわざと片方の唇の端だけ上げて笑ってやった。
迷惑関係は、笑みの種類を変えて、少し困ったようにして、何も言葉は紡がないまま、ぱたぱたと去る背を見詰めながら、一人考えること。

日向と珀の怪談関係の話には口を挟まなかったが。
日向が浮かべた表情や、少ない会話の中で知れたことを繋げていけば]

 ひにむかうと教えたのは、屋敷の持ち主の家族。
 怪談があっているなら、息子かな。

[学校へ行けたのはそれなりの身分がないといけない時代だったらしい。そうなれば、そうなのだろうと、独り語ちた。]

 私たちのようにならないように……か。

[思い出す言葉の1つに、少し首を傾げはするのだけれど。
そんな呟き達は、窓の外の雨音に全て打ち消されて流れていった*]


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/17(Tue) 21時半頃


【人】 会計士 ディーン

 あっ………。

[触れた感触に固まった。
見開いた紫の目線の先で、猫のように細める鳴瀬の眼が見えた。
動きがフリーズしているのに、裡にある個所が酷く動いていて苦しい。]

 えっと、……は、い。

[問いには素直に答えるけれど、動きは変わらずフリーズしたまま。
取られた手。指先から柔らかな毛先の感覚が離れて、それを惜しいという気持ちと、今度は触れられた手の感触につっと眉間に皺が寄る。]

 ……仕返し、ですか。

[その寄った皺をぐいぐいされて、眉を八の字にした。
どう反応すればいいのか判らずに、そのままなされるがまま。

そんな様子を、蓮端に見られていたとは知らず。
背後に、カレーの匂いが微かと、食事を知らせる声が小さく聴こえた。]

(366) 2011/05/17(Tue) 22時頃

[勤勉な後輩の背後にすすっと近づいて、ナイショ話]

もー誘った?


[背後に近づいた人をちらり、と見て。]

一応、誘いました。
あとは蓮端センパイに言うだけです。

[とりあえず、現状報告。]


[ 二人の前から去った後、女は別荘のあちこちを転々としていた ]

[ 台所で賑やかに料理をする面々 ]

[ ベッドで眠っている少年の寝顔 ]

[ 怪我人を手当てしている男の姿 ]

[ 庇の下でガラス球で遊ぶ者たち ]

[ 自ら猫の耳飾りをつける酔狂者 ]

[ たのしそうなひとたち、そんな風に女の唇が動いて目を細めた ]


[ 女が穏やかだったのは、ここにまだ恋人たちがいなかったから ]

『…………』
『…………』

[ 嫉妬する対象もいない、日頃より賑やかなだけと思っていたが ]

『……薔薇は、どんな具合かしら』
『今日も綺麗に咲いているかシら』

[ 薔薇の中、雨に濡れながら立っている男に女ははっと息を呑む ]


『――暁様』


[ 女は暫くその場に呆然と立ち尽くしていた ]
[ かつて女が愛した男と瓜二つなその相貌に ]

『暁様、暁様……!』

[ だけどその少年は、女の愛した男ではない ]
[ ましてや霊感を持たない生者と死者の間に ]
[ 伝えられる言葉など、あるはずもないのに ]

『暁様、わたしです、日向です……!』

[ 薔薇を綺麗だと呟く声まで、よく似ていた ]
[ 無邪気な笑顔も、愛した男と同じに見えた ]


[ だから、呼ぶ。なのに、何も、伝わらない ]


『ううっ…………!』

[ 行ってしまった少年を見送って、女は泣き崩れた ]
[ 楽しい思い出と悲しい思い出が、一気に溢れ出す ]

『うう、ううう……』
『……う、ウウ……』

[ 咲き乱れる薔薇の中、薔薇の香りが濃く強くなる ]

『……う……ぅ……』


[ 女が涙を流すたび、雨がどんどん強くなっていく ]
[ 女が声を漏らすたび、雲が不穏に厚くなっていく ]

[ そして ]

[ 女の姿は、ぐずりと雨に溶けるように崩れていく ]
[ ぐずり、ぐずぐず、ぐずぐず、ぐずり、化物へと ]

[ *変わる* ]


【人】 会計士 ディーン

 触って、愉しいですか?

[鳴瀬の指が離れれば、ほぅっと息を吐いて、己の指先で眉間を擦った。嫌がっているというよりは、戸惑っている表情で鳴瀬を見詰める。]

 ……とってしまわれるんですか。
 似合うのに。

[戸惑いの表情が、若干不服そうになるのは、猫耳が取られたあたり。しかし、物が物だけに、それ以上は紡がずに、ゆるっと立ち上がる。]

 じゃあ、いきましょ………

[言葉途中で止まる。弾かれたように見詰める中庭。]

 すみません、先にいってください。

[酷く慌てた様子で、まるで幼馴染の珀がするように、窓を開けるとそこから外へと。]

(391) 2011/05/17(Tue) 22時半頃

[ *誰かがそこに訪れた時には、女の姿はもう何処にもない* ]


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