44 【game〜ドコカノ町】
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[ 叔母の声、叔父の声が廊下に響いてくる。 それは果たして、アシモフの技の効果だったのだろうか。末吉[[omikuji]]
騎士はただ静かに歩いて行く。ずらりと並んだ、”1901”の扉。 ]
……もしかして、ここは……。
[ ほんの少し前に、自分の中に流出して来たイメージ。 あの時見えた白い天井に、似ている。 ]
(101) 2011/02/25(Fri) 00時頃
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……、セシル………?
[ 何故か、その名前を呼んでいた。 ]
(102) 2011/02/25(Fri) 00時頃
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『 暁くんっ!!!どうしてこんなこと…っ!! 』
[ 右手首から流れる、赤い血。 頬に強い衝撃が走った。叔母の平手を喰らったらしい ]
『 うちの子供になって、くれたと、思ったのに… どうして……!! 』
(……あぁ、また叔母さんが泣いてる。) (ごめんなさい……、もう、こんなこと、しない。)
(……いつまで泣いてるの、叔母さん。ごめん、叔母……)
(109) 2011/02/25(Fri) 00時半頃
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(本当はわかってる。 幼かった自分。事件以前の両親の記憶はもう、ほとんど残っていない。 俺をここまで育ててくれたのは、叔母と叔父だ。)
……帰りたい。
(111) 2011/02/25(Fri) 00時半頃
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[ エレベーターが開いたのだろうか。空気の流れが、変わった。 歩みを止めて、振り返る。 どこへとなく、声を掛けた。 ]
……アシモフ?
いるのか?
[ それは、とても穏やかな声。 ]
(113) 2011/02/25(Fri) 00時半頃
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[ とても落ちついた声で、続けた。 ]
……居る、と思ってた。なんとなく。 さっき、あまり聴きたくない声が色々聴こえた………あれはお前の技?
[ 答えを聞くつもりもなかったが、そう言って。
騎士は静かに、自分の首元を指さした。 ]
―――――俺の弱点は、ここだ。アシモフ。
(119) 2011/02/25(Fri) 00時半頃
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痛みがヤニクを遠ざける。
痛みを俺は感じない。あははは。
もっと早くに、やっておけば良かった、かな?
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俺を殺りたいなら、ここを狙って咬みちぎりに来い。 首以外の防御力は普通の”ライトニング”の平均値よりもはるかに高い。お前の攻撃力では難しいだろう。 それから、自傷を誘う技は”俺”には効かない。
[ そう言うと、手にしていた剣でゆらり、何処までも続く廊下の先を差した。 ]
俺は、プレゼントを集めてこのゲームを終わらせる。
だから俺の邪魔をするならアシモフ、お前を――――
(123) 2011/02/25(Fri) 01時頃
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………斬る。
[ そう言うと同時に、手にした剣から火花が散り始めた。 静かな19階にパチパチという音が響き渡る。 ]
なあ、アシモフ、知ってるか。 ロクヨンのランキングTOP5には、アシモフ使いのプレイヤーの名前もあるんだぜ。 どんなキャラでもトップを目指せるように出来ている。使い方次第ってことだ。
(124) 2011/02/25(Fri) 01時頃
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面白いだろう、ロクヨンって。
アシモフ。
[ 剣を構えたまま、少しづつ、歩みを進める。 ]
(125) 2011/02/25(Fri) 01時頃
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[ 誰かが、終わらせなければ。
終わらせたい。帰りたい。
もしリアルに帰ったら―――――、 ]
やりたいことがあるんだ、俺。
お前もある? アシモフ…… **
(128) 2011/02/25(Fri) 01時頃
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どうして、セシルは現れないんだろうね。
何処にいる?
こんなにこんなにこんなにこんなに、会いたいのに。
ライトニングは、エレベーターの中で白く明滅する光を、眩しそうに見た。
2011/02/25(Fri) 05時半頃
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