52 薔薇恋獄
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セシルは、そのうち、わかりやすく転びそうになって、何とか踏ん張る耐える。
2011/05/20(Fri) 23時半頃
セシルは、甲斐から手を出されれば、ぐっと考えつつも、結局は負けて頼ることになるだろう。
2011/05/20(Fri) 23時半頃
『苦しイ?』
『苦シい?』
『此処は恋獄、救いノ場所』
『救われたければいつでもオいでなサいな』
『くすくす、あはは』
[ *薔薇の香りを残して化物は去っていく* ]
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[意地をはるな、と甲斐に言われれば、それはもっともなだけに、やっぱりくっそ、と悪態つきながら、頼ることにする。]
――……すまん。
[小さく、そう言ってっから、その腕に手を絡ませた。]
――……れ?
[そのとき、なんだか、少し、どきりとしたのは何でだろう?]
(255) 2011/05/20(Fri) 23時半頃
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……救われたいわけじゃねえよ。
[救われたくない。
救いなんて要らない。
救われて欲しいひとは、恋獄のあるじ自身]
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/21(Sat) 00時頃
……文句? あるわけないだろ。
[むしろ、彼こそ自分に、ありそうなものだと。
くすくす、おかしげに笑い]
うん、言いたいことは、ある。
蘭香頼むとか、日向たち頼むとか、いくらでも……
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― 中庭・茨の… ―
[そして、珀の元にたどり着けば、そこにはもう耀もいた。 甲斐がきっと、女の霊であるだろう、名を呼ぶ。 それを見守る側となる。]
あ…
[ふと、手は離れたなと思った。]
(265) 2011/05/21(Sat) 00時頃
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セシルは、3人の姿を雨の中、みている。
2011/05/21(Sat) 00時頃
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[幼馴染の3人。
なんて、素敵で、
そして、残酷な、
関係だろうかと、 いまさらに。]
(268) 2011/05/21(Sat) 00時頃
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[その3人の駆け寄る姿に、遠い過去の自分たちを見ている。]
(269) 2011/05/21(Sat) 00時頃
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[なら言えよと促すような、紫の眼の眦に涙が溜まっていることなど、この雨の中では珀は気がつかないだろうか。]
莫迦野郎……―――っ
……蛍紫。
[なに泣いてんだ、とわらう。
もしかしたら、自分が都合の良いように、見てしまっているだけかも、しれないけれど。
拭ってやることの出来ない涙に、眉を下げ。
けれど、やがて。
いつかと同じ、泣き笑い]
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