240 なんかさ、全員が左を目指す村
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[指先で弄んでいた己の残滓に、文句と牙が向き、
返す慰撫はエナメル質にも塗す、火に油を注ぐ行動。]
指が汚れたんだ、そう、歯向かわず舐めてくれ。
竦むならそのまま吐いてしまっても構わないが。
[後半の声は蛇足と云う名の挑発。
一足先に彼の腹へ落ちる体液に、僅かな焦熱を抱きつつ、
寝台の柔軟性を利用して、腰を突き上げた。]
クリストファー・クリステル・クリストフ。
次の選挙で見かけたら、清き一票を。
[淀まず告げる長きフルネーム。
調子良く彼の投票権にも訴え、分かり易い表情に喉仏が上下。]
[子供らしい顔を晒す稚さは厭う処ではない。
年下趣味かと聞かれれば、頷き硬い立場であるが、
今くらいは僅かな寛容を見せて、彼の首筋に接吻を塗そう。
リップノイズで脈を追い、彼の熱源を弄る掌は、
自身の熱欲を巻き込んで滑りを共有。
微かに詰まった息を細い首に纏わりつかせ、笑気を吐く。]
負けた時の言い訳か?
―――…君、私の神になりたいのだろう。
[三千年続くクリスチャンの教えから、改宗を求む声を捕まえ、
此方を伺うも、尊重を捨てない首を叱るように噛み散らす。
信徒が成すにしては、あまりにも不敬な愛撫。]
では、神として、魅せてみれば良い。
……君が良い子になるなら、教えくらい捨ててやろう。
[それでは分家と同じ末路だと咎める理性は利かなかった。
この人の熱に慣れぬ神に、膝を突き、穢してやるほうが、
十字を切り、日に三度祈りを捧げるよりも、今は興味深い。]
―――ほら、君も随分と乗り気だ。Mr.アッシュフォード。
[重ねた性器から立つ水音は粘性。
逃げ打つ腰を追って背が薄く浮き、亀頭の甘い括れが擦れ合う。
白が混じる淫液は、互いの欲を繋いで銀糸を垂らす。]
……ん―――、紳士の風上にも置けない。
まるで、愛玩動物だ。
ミスタ、私は女ではないぞ。
[彼の軟体が触れる外耳はささやかな疼きを滲ませる反応。
快楽に結びつけるには甘いが、彼の技巧よりも献身が良く効く。
リボンタイも解かぬ着衣を彼に任せるまま、
空いた片腕で、彼の腰を引き寄せようか。
ズ、と不意に勢い伴い、痺れる熱を互いの腰に伝播させ。
自ら濡らした彼の首筋に、熱吐く鼻先を擦りよせた。*]
[何処でこんな事を覚えてきたのか、親の顔が見たい所だ。
何故感じるのか、そんなの気持ちいいからに決まっている。
それを素直に認めるのも勿論悔しいし嫌だ。
自分より四つも上だと知った目の前のおっさん。
今考えたいのは彼の店の事ではなく、彼を如何啼かせるのか。
己の下肢は空気に晒していると言うのにダンの下肢は未だ布に含まれたままだ。
彼の店の事を知っていたのは本当に只の偶然。
まさか彼の唇が緩んでいる事など今の自分の余裕のなさから感付くこともなくまるで女のような声を上げる。
荒い息を吐き捨てながら彼の方を見れば、
さも当たり前の様に白を舌で掬いテイスティングをするような仕草に思わず目を細める。]
馬鹿、何がミルクだコノヤロウ…。
ガキにんなもん飲ませられるかっつの。
[冗談だと分かりつつも突っかかる言葉を告げるのはご愛敬。
さらっと格好良い事を言っているが、相手が俺だから仕方ない。
フン、と鼻を鳴らしながらガキの様に舌をベ、と出し、ようやく背をシーツへと付けてくれた体勢に満足。
精力剤を実際口にしたのは初めてかもしれない。
口に含んだまま彼の雄を咥え馴染ませる代わりに、己の体内へもそのドリンクは咽喉を通る事になる。
あくまで余裕を見せる男に構わずに続ける行為。
それでも確りと膨張し続ける雄は咥内で独特の味を広げさせる。]
[ああ言えばこう言う、まさにこの事を言うんだろうか。
此方が喋れない事を良い事に言いたい事をべらべらと連ね、彼の手は己の後頭部を逃さまいと包み込む。
手入れなどしていないくせッ毛の跳ねる髪を撫でられ心地よさを感じながら。
グ、と引き寄せられれば彼の雄が喉を貫く様に勢いよく穿ち、
さて雄の味かドリンクの味かブレンドされた味は嫌いではない。
先程よりあからさまに大きくなる雄は口腔で暴れまるでじゃじゃ馬である。
伸ばされた足の甲で腹を撫でられれば耳へと入ってくる言葉に違う、と否定するように一度彼の雄を咥えたまま凝視。
既に口に含んでいたドリンクは彼の鈴口と己の喉を通り体内へと。
今口腔に残るのは彼の雄とその滲ませるカウパーに己の唾液のみ。
まるで咽喉に孕ませんとする勢いに押し込む姿に上等だと言わんばかりに勢いよく吸い付いてやろう。
其れで精を吐くなら勿論口腔で捕え、飲み残しがない様にゴク、と喉仏を上下させながら体内に取り込んで。]
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