179 仮想現実人狼―Avalon―
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ーーー見殺しって…………
俺は!疑われても占われても
人間しか出ねーから!!
[意識が途切れる間際、少年は最後の聲を飛ばす]
クシャ… グレッグ…
俺、……少しの間、だったけど……
二人と、話せて……良かっ、……た、……。
[荒い息遣いが緩慢になり、やがて途切れ、
以後――少年のスキルは消滅しただろうと**]
ああ!くそ!諦めんな、馬鹿!!
[次第に弱くなる声
かわりに聞こえてくる息遣い
間に合わない?もう間に合わないのか?
俺は、何処かでさとりながらもそう声をかけ]
トニー!?
お前何言っ…
[焦るも、他人と話している最中にその焦りは十分に出せずに。
押し殺しすぎた感情が、潰されそうで気持ち悪い。
助けられない事がもどかしい。]
っ……馬鹿、俺占い師って言ってんだぞ?
そんなに長い事生きられるわけねぇだろ!
[諦めるなと、言いたかったけれど。
それは喉から出なかった。]
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─ 食堂 ─
[食堂の扉に手を掛けようと近づくと、途切れ途切れにシロガネの声>>194が聞こえてくる。 なんだか芝居がかった様子におかしいな、と首をかしげ。
続く鈍い音と押し殺したような悲鳴、鈍い物音>>202に慌てて扉を押し開けた]
……。
[目の前にあったのは、短剣を握りしめたシロガネと、絶命した少年の姿]
……トニー。 シロガネが?
[驚きに目を見開き、ただ聞いた]
(210) 2014/06/03(Tue) 23時頃
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……答えなくていい。 みればわかる。
[放心したように笑みを浮かべるシロガネを突き飛ばすようにしていすに座らせる。
えいやっとばかりにテーブルクロスを引き、食器を残して抜いたそれで少年の死体を包む]
(216) 2014/06/03(Tue) 23時半頃
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[落とされた剣は両方とも取り上げてナフキンで包む。 床に落ちた血糊は拭き取ってもすぐに消えるようなものではないが、とりあえず拭って、シロガネの頭を抱き寄せた]
…こんなことのために剣をあげたわけじゃない。 でも、ごめん。 嫌なことをさせた。
[初期装備から見て、ゲームに慣れていないだろうことはすぐに判った。 今までも、半分以上ゲームの延長線だと思っていたことだろう。
たぶん、この行動も[霊能者]としての役目を貫こうとした結果。
まともに戦闘をしたことだってないだろう子が、戦闘をすっ飛ばしてフィルタ抜きの感触を味わったら、きっと。 現実と虚構の境目なんて吹っ飛んでしまう]
(225) 2014/06/03(Tue) 23時半頃
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…………間に合わなかった…………
[そんな予感はしてた。
けれど、それでもどうにかしたかった。
けれどどうにもならなくて。
俺はクシャミに知らせるために
そう、一つ言葉を落とした。]
っ…………。
[占いスキル操作をするフリをしながら、襲撃対象をシロガネに変更する。狩人の懸念はあるが、今はここしか考えられなかった。]
[クシャミの息を飲む音が聞こえる。
俺は目の前の様子を見ながら
できるだけ冷静に状況を口にする。]
…………食堂で、どうやらシロガネがトニーを殺した。
今、カリュクスがシロガネを
トニーはワンダががそれぞれ抱えている。
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……グレッグ。 見ないであげて。
[近寄ってくるグレッグから覆い隠すように、シロガネの頭を強く抱く。 押しのけられるようならたぶん力ではかなわないが、できれば無防備な女の子の顔は見て欲しくない、と思うのが人情だ。
聞こえてくるワンダの悲鳴>>220には緩く首を振る]
ワンダ、ごめん。 蘇生系のアイテム、ブロックされてる。 たぶんスキルも。
(229) 2014/06/03(Tue) 23時半頃
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…………、そ、っか。
[操作前、グレッグの連絡に、落胆したような声が落ちる。
もっと声をかけられれば、少しは何か変わったのだろうか。
胸中でずいぶんと後悔しながら、ため息が落ちた。]
こんな早くトニーが…とは、思わなかったからなぁ。
と、悪い、俺もそっち行く。
[そう言いながら、胸中に燻る暗い感情を押し殺していた。]
うん、そうっか…、あの子が…。
[殺る気満々と言ったが、やっぱり殺ったのかと思うと同時に、俺たちは敵陣営なんだから仕方がないとか当たり前なんだとか、そう思おうとしてもやっぱり憎むような感覚が浮かび上がっては消してゆく。]
じゃやっぱり、
今日は彼女を襲うっきゃねーなぁ…。
[と、こちらもスキルを設定したことを、グレッグに告げる。]
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