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あの脚を抱いて村から出る事が出来るかどうかは
自分で考えろ。
ああ。
でも、芽があるとすれば。
この村に残るのが2人だけって言う方が。
余程現実的かもな。
[見世物を覗きながら、適当にばら撒く言の葉は
とても傷を癒す薬の葉からは程遠い。
傷に付けばじくじくと染みて腐らす毒の葉が。
貼り付いたかどうかを確かめるつもりはなかった]
もし。
村の人間が目減りし始めたら。
あんたはどうする気だ?
[問うた癖に。
言葉だけ残してさっさと離れ、振り返りはしなかった*]
[薬師の言葉が
心配ではなく、怒りであると言葉にされてしまえばそれを否定は出来ない。
醜い執着心の成れの果てだ、これは。
恋よりもなお質の悪い感情。]
村の人間が目減りしたら。
そうしたら。
[どうするのだろう、どうしたいのだろう。
その答えはその後、今日の授業を終えた後。
教え子へと吐露する事で出る事になる*]
[問いかけに対する反応は
この村の誰からも得られぬだろう応えだ
矢張り、彼は家畜ではない]
――渡したくない、というのは錠さんでしょう?
昨日、僕が錠さんと一緒に居たのを見た時の、先生の顔
覚えています。
知っていましたか?
錠さんも、口にするのは先生の事ばかり。
[錠もまた、石動に依存していた。
お互いに、想い合っている。
故に、遠慮は必要ない。
誰にも渡さなくていい、世界がないのなら
作れば良いのだ
そうでしょう、と声が高くなる]
この村があるから、僕らは皆で分かち合う必要がある
習わしに沿って、またこの村へ正しい形で生まれる為に
でも、僕はわかりません
本当にこの村は、正しいものですか?
――――孕ませ、用が済めば肉となる
そんな家畜のような一生は送りたくない
何より僕は、人を美味いと思えない
臭くて硬い不味い肉を
赤の他人が無事に転生するために喰わねばならないのは
苦痛です。
そもそも、喰った相手が本当に正しくまた村に生まれてきたかどうかなんて、どうやって証明するんでしょう。
[今日は校舎の中に家畜はいない
故に、ススムの言葉が止まる事はない]
村が無くなれば、
先生は先生の思うように生きられます。
僕は――――誰にも喰われたくない。
家畜じゃなく、人間として生きたい
[口にしてしまう
ススムの小さな願望は]
だから、この村を――滅ぼそうと思います。
[外の世界を知らぬ故に
叶える為に幾多もの犠牲が必要になるものだった]
方法を、ひとつ考えました。
[
種馬として期待されていたススムにわかる答えは]
――仔を産む腹が無ければ
これ以上増えません
先ずは女を
後は、一つずつ
順番に潰してゆけば
ね?
[模範解答になったか、さて。
判断相手は、今は此処に居らぬけれど*]
【人】 看板娘 櫻子― 道中 ― (236) 2017/11/24(Fri) 23時頃 |
【人】 看板娘 櫻子めれんげ? (237) 2017/11/24(Fri) 23時頃 |
牛や雌鶏の孔に突っ込みたいほど餓えてもねぇし。
[俺にとって、女と呼べる存在も。
母と呼びたかった者ももういない。
慈しむ様に抱いたゆりでさえ。
群れを成すのに必要な胎は傷付けぬのが道理。
それに傷付いて、世話をするのは結局俺になるのだから。
薬草の無駄遣いになる事はしない*]
【人】 看板娘 櫻子おなかの、? (242) 2017/11/24(Fri) 23時頃 |
【人】 看板娘 櫻子とのがた。とのがた。 (243) 2017/11/24(Fri) 23時頃 |
[弟が想うのは己の事ばかり。
それは随分と甘美な言葉であった。
互いに想い合っているのならば遠慮は必要はなく。
誰にも渡さずにすむ世界がないのならば作ればよい。
そうでしょう、と興奮したかのように高くなる声に僅か圧倒された。]
あ……、ああ、
[人を美味いと思わぬという。
それが苦痛だという。
ならば、彼はずっと苦痛に塗れて生きてきたのだろうか。]
そうか、そうだな君の言う事は正しい。
人を喰って、その相手が転生した事を知る術はない。
[知る術があるのならば、私は愛した女を迎える事が出来るのに。
それが出来ない事を知っていて、理解しているからそれを望んだ事はなかった。]
……孕む腹がなければ増えない、が。
[真っ先に脳裏に浮かんだのは娘のゆりだった。
愛する女の腹から生まれた女は嫉妬の対象であり、親としての僅かばかりの情を攫う女。
彼女を殺すのならば、せめてこの手でなどと。]
私は錠がいればそれでいい。
だからその為に、
君に手を貸そう、この村を滅ぼそうという君に。
[この話を聞いた時からもう後には引けぬ。
人が減れば私は何をするのか。
私は私のしたようにしよう。
そこに弟の意思が存在しない事に気付かぬまま心を決めた*]
【人】 看板娘 櫻子― 神社 ― (247) 2017/11/24(Fri) 23時半頃 |
【人】 看板娘 櫻子ごはん、作る、おてつだい? (249) 2017/11/24(Fri) 23時半頃 |
[同意
嗚呼矢張り、彼に話してよかったと
口元を綻ばせる]
有難う御座います、先生
先生やミナカタさんが知識をくれたから
僕は良い方法を思いつく事が出来ました。
お陰で、漸くこの苦痛から解放される
[殺して、潰して
全部処分してしまったらもう
家畜どもの群れに、人であることを気取られぬように
怯えて暮らす必要は無くなるのだ]
ねぇ、先生
最初に間引く女は櫻子が良いでしょうか。
あれは子を宿していますし、早く潰さねば増えてしまいます。
それとも、巫女を先に縊りましょうか
あれは数々の男を宛がわれていますから
[先ずは誰から始末しようか。
家畜の順序を指折りながら淡々と並べていく]
巫女様、櫻子さん、愛理さん……
[混じらぬ名は、仔を産み渋る女たち*]
ミナカタさんが……?
彼奴も何を考えているのか。
[彼には随分と焚き付けるような事を言われた。
何か目的があるのだろうか。
気を許していいのか分からない。
少し警戒をしていた方がいいのだろうか。
警戒も何も、彼が村の誰かに告げ口をすればそれで終わってしまうのだが。]
ゆり…巫女は周りに人が多いから櫻子か愛理。
そうだな愛理あたりがいいんじゃないか。
[愛理は一人でよく村をうろついているから。
人目に付かないように殺す事は容易いだろう。
教え子の上げる名に混じらぬ名前がある事に気付いてはいた。
何故、若い女を外すのか問い詰める気はないが*]
【人】 看板娘 櫻子
(275) 2017/11/25(Sat) 00時半頃 |
【人】 看板娘 櫻子あけのしん、しあわせ? (282) 2017/11/25(Sat) 00時半頃 |
この村は、不要だと
僕が考えるよりももっとずっと先の事を
考えられる”人間”です。
[ススムは彼を随分と買っていた。
家畜と人の違いがわかる者だ。
信頼しても良いと、思っている]
――――愛理さん。
何時もひとりだから……
確かに、最初の相手としては手ごろですね。
嗚呼、早速にも始めましょう
僕、教わった捌き方を早く試してみたかったんです!*
【人】 看板娘 櫻子[そうして。食卓には、彼が並ぶ] (286) 2017/11/25(Sat) 00時半頃 |
[離れた場所で教師と教え子が共犯者へと
絆を変えていく。
それを知る事は今は出来ないが、
悪く転ぶことはないだろうと踏んでいた。
進は聡い。
きっと答えを見つけ……そこから動くかどうかは置いて。
仔を生む女を殺せば、これ以上は増えない
それは正解だが、もう1つ長い意味で意味がある]
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