238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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けれど――、
[けれど、けれども、これは。 視線を無傷の腕から困惑を浮かべる顔>>202に戻しても、お前は仰代に何か仕込まれたのではなんて、彼女を不安にさせるような事を言える訳はないのだ。 それでも、賢い少女はきっと、全て気付いている。 だからこそ、どう思うと。そう聞いているのだから。]
まだ分からない。
だが、
(207) 2015/09/17(Thu) 03時半頃
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俺が、何とかしてやる。
[怒りを覚えたのは仰代では無く、 護る任せろと言っておきながら、護り切れ無かった自分に対して。
家や血筋なんてどうでも良かった。 天の扉なんて護りたい奴が護ればいいし、身を焼く血脈の呪いなんてものは拷問以外の何物でもない。 どいつもこいつも馬鹿をやる家ばかりで、若く、愚かで、向う見ずで、白に至っては勝手な都合で三黒を裏切るこの始末。 こんなの、やってられるか。
それでも投げ出さなかったのは、彼女と、託された少女が居たから。
目の前の、同じ目線になった忘れ形見を強く抱き締めたのは、少女の不安を拭う為の物では無く、 この場を怒り任せに燃やしてしまわぬように。*]
(208) 2015/09/17(Thu) 03時半頃
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― 昔の話 ―
[龍山と紫藤と、二人に言ったお節介>>2:192は、正確に言えばあの二人に向けた言葉では無い。 それは十年より昔の、更に昔の、古い古い一人の当主に向けて。
聖痕を宿した三黒の若い当主が好いたのは、同じ当主である百洲の若い女だった。 その後の二人の行く末は、決してよく出来たおとぎ話の様なそれでは無く、男が女を諦めると言うつまらぬ結果に幕を引いた事だろう。 気付いた瞬間に終わった恋でも、あったのだ。
アレが自分を好いていてくれたかどうかまでは知らないが、互いに好き合っていたからと言ってどうにかなるような事でも無し。 産まれてから幾度も呪った聖痕を、この時ばかりは本当に切り落としてやろうかと思った。 だがそんな事では家からは逃れられぬとも、知っていたのもまた事実。
百洲の家が内輪で争い、その結果彼女が婿を取ることになっても、三黒は最後まで口を挟まず。 婚儀も、新たな当主の誕生も、葬儀も、三黒の「当主」として出席したとしても「史夏」として顔を出す事は生涯一度もなかった事だろう。
ただ、アレが天の扉の向こうに逝ってしまう少し前。 あの面会が「史夏」として接した最後であると、そう記憶していて。]
(209) 2015/09/17(Thu) 05時半頃
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[初めて会った時からお互い歳も取ってしまったし、何よりアレは大きく変わった。 しかし病床の弱々しい頬笑みは昔と変わらず美しく、聖痕を娘に移した今の彼女であるなら、このまま自分が連れ帰っても何も問題などあるまいと。 …それを行動に移す事は、結局無かったのだが。
昔馴染みの「史夏」が話した言葉は酷く少ない。 面会の時間は随分短く、用件は残された小さな当主についての物が殆どだっただろう。 先に生まれた少女の兄弟は痣を持たず、子供たちの行く末も行きつく先も、部外者たる三黒が知る事は叶わない。 ただ、この先当主としてやっていく幼い娘に関しては、部外者の余所者にも関わる権利は幾つかあって。
長老の爺共の手からは逃れられん。 良い操り人形にされて終わるかも。 この生活の中で幼さを失っていく。
それでも、 出来る限り、外の世界を教えよう。 反抗の手段の存在に気付かせよう。 いつまでも、すこやかであれ、と。 俺の手の届く範囲であるのなら、護り見守っておいてやる。 そう、静かな盟約を誓ったのは、幼い娘の「母親」と。]
(210) 2015/09/17(Thu) 05時半頃
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――それにしても、日向か。
[さて、あの時の娘の歳の頃は、いったい幾つだっただろう。 聖痕刻まれた当主を見やり、
ひむかとふみか。
俺とよく似た名だと、黒い男は小さく笑った。]
(211) 2015/09/17(Thu) 05時半頃
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[アレの肩に、腕に、手に触れたのは全て「当主」として。 「史夏」が触れた事は一度もなく、口付けさえも結局叶わず。
嗚呼、けれど、 今この少女を抱く>>208己は「当主」としての立場を越え、アレを愛した「史夏」として。 何故なら約束をしたあの日から、自分の心は何一つ変わりはしないのだから。**]
(212) 2015/09/17(Thu) 05時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 05時半頃
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― 幕間 ―
[古い記憶も翼>>2:116も無き今の両家に、白と黒の太陽融合≪リ・ガーレ=サンライト≫を作り出す事は奇跡でも無い限り不可能と思われた。 だが家や血に刻まれた記憶だけは、幾ら記録が途絶えようとも決して消えさる事は無く。 それはまるで、 雨が大地にしみ込み、再び水として流れ落ちる様に。 炎が全てを焼きつつも再び養分として灰を落とすかのように。
決められた世の節理の内に、巡り続ける事の一つ。 全ては今は神聖たる黒が嘗て悪魔>>0:119と呼ばれて居た古き時から、何一つとして変わりはしない。
混じり合う事は許されぬ。混色が生むうのは裏切りと、それに繋がる滅びの道。 けれど寄り添い対となり、互いが互いのままであるならば?
コントラストの差が明白であればある程その力は強く、それでも互いに打ち消し合う事は無い。 互いの中に、それぞれの色を持つからだ。 シロは白の中に黒を持ち、クロは黒の中に白を見る。]
(216) 2015/09/17(Thu) 13時半頃
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[同じ様で、同じではない。 対の様で、対では無い。 背中合わせの二つは決して混じり合う事は無く、けれど心の内に、互いを感じて。
何処に居ようが何をして居ようが、 互いの銃声は、耳に届く。**]
(217) 2015/09/17(Thu) 13時半頃
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― 龍山の血族 ―
[龍山の家は天使の一人であるにもかかわらず、代々ヒトに術を分け与える事を喜びとしてきた。 それ故ヒトに近く、誰よりヒトの傍にあり、そして多くの愛や慈しみを知ってきた家でもある。
道場とは、強い術を教えるのが全てでは無い。 その流派の心の強さ、思いやり、伝わる全てを注ぎこみ、強めるのは見せかけでは無い、内面を支える本当の強さ。 優しき天使たる龍山の当主がそれを率いるのは、当然の事と言っても過言ではなかっただろう。
だがその優しさが、時には残酷な現実を産み出す事もある。 優しき一族はその優しさ故、記憶の消去>>2:185の道を選び、ヒトを傷つけぬように、己が傷つかぬように、いつの時代もその優しさは知る物を人知れず傷つけて行く。 生きて居る限り、傷つくことは避けられないのだと言わんばかりに。 世界を守るべき当主としての使命。今のヒトの世への強い執着。 だが、板挟みであり支え合うその二つが龍山の一族を更なる高みへと強めて行った。]
(223) 2015/09/17(Thu) 15時頃
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[そして――、 龍とは、何も鱗に包まれた蛇の様な物がその全ての種類では無い。
あるものは、全身を毛に覆われ、 あるものは、黄金の虫の様に光り輝き、 あるものは、羽を生やし羽毛を纏い、 名や姿に幾つかのブレはあるものの、ありとあらゆる国や時代にその姿は書き記されて。
龍山の本質は、その名の指し示す通り、]
(224) 2015/09/17(Thu) 15時頃
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[本物の龍その物である。 長い血の流れの中でそれは天上を護る天使と姿や形を変え、しかしその一族の根本は、結局の所何一つ変わっては居ないのだ。 神獣であり、霊獣でもあり、天の覇王足るそのその力。 二重聖痕《デュアルースティグマ》となった今の彼ならば、使いこなせるに違いない。
龍山流拳法の奥義その全てに、古の根源へと繋がる道がある――!!**]
(225) 2015/09/17(Thu) 15時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 15時頃
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 21時頃
/*
……えーと、これ、龍山様、死んだ、でよろしいんですか?
/*
ふむ……じゃあもういいですか……
最後のが完全確定ロルなので、突っぱねるかどうしようか迷い中です。
/*
ですよね、立場的にも受けられるものじゃないですし。
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― 幾世代前の、幕間 ―
[その子>>2:112は、望まれ産まれた筈なのに、望まれてはいなかった。
人となり役割を忘れてしまった弱り果てた黒い家と、未だ翼を持ち支えんとする白い家。 ヒトを越えた力を持ちつつもヒトの形をしヒトの心を持った両の命の行く末は、きっと見守る全ての物に予想が出来た結末だっただろう。 しかし孕んでしまったモノだけは、全ての予想を裏切って。 産まれ落ちた灰の子は白の聖痕も黒の聖痕も受け継がず、吉凶の証として両の色から引き離された。
その先を知る物は居ない。けれど、待ち受けていたのは数多の苦痛と、恨みの連鎖。 何れその子がどの家の元に落ちたとしても、それは部外者の、余所の家の物が知る所では無い。
時を越え、世代を変え、傷だらけの灰天使≪キル・ミー・エンジェル≫となった今でも、遺伝子に刻まれた言葉は深く深く根付いたまま。
その言葉は――…*]
(287) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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悪いが、たかだか十年ばかりの小僧共の恨みなぞ、引き受けていられぬのでな。
私が今日まで地にて受けた苦しみ……小爪の先一つでは済まぬわ。
[とはいえ、聖痕はこれで二つ回収できた。]
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[過去に望まぬ子>>287を産み落とした三黒の家系は、血として、当主としてそぐわぬ相手とのまぐわいは極力避ける傾向にあった。 故に少女の思い描くその分岐点>>283は、本来決して在り得ぬものである。 …筈だった。
何故末の子にのみ、聖痕が現れたのか? 何故彼女の兄弟には現れなかったのか? 答えは明白、
父親が異なるからである。
幸いにも三黒の家系の血は随分薄く、産まれた子にその力が現界する事は決してありはしなかった。 それでも混ざった二人の当主の血は聖痕を強く引き付け、現し、刻まれたのは百洲の証。 血が薄いが故、現れぬが故、誰も気づかぬ事に母親が気付いていたかどうかは闇の中。
愛していると、抱いたのは一夜だけ。 日が昇る頃には過ちと片づけて、次に「史夏」がその家を訪れたのは、アレの没する少し前だっただろう。
だから、全ては知る由もないのだ。 この小さな当主が、己の子であると言う事も。]
(297) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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[腕の中の幼子が泣く気配がすれば静かにその背を撫でて、百洲の長老共の様に涙の存在を攻めはしない。 怖かったろう。不安だっただろう。 大丈夫だ。 俺が必ず、何とかしてやる。 お前の母との約束は、必ず守り抜いて見せよう。たとえその末に自分が命を落としても、構う事は、無いのだと。]
…いい子だ。
[>>285信じてくれてありがとうと皆まで言う事はない物の、紡ぐ言葉と触れる手に、全てを込めて。]
(298) 2015/09/17(Thu) 22時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 22時半頃
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 22時半頃
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[背や、暗い栗色の髪を撫で、少女が落ち着くまで暫しそのまま。 煙と煙草と、ついでに埃っぽい腕の中で申し訳ないと思いつつも、少女が嫌がらぬと言うのなら、再びありがとうと心の中で礼を言って。]
――幸々戸の、だろうな。 それに多分、あっちの決着が、ついた。
[つられて見た>>307のは、巨大な機械の異形は役割を失い形を崩すその方向。 未だ飛び続ける、機械とは違う見なれぬ色を遠目に見て、恐らくあれは幸々戸の式の一つ。 変わり種の出現に物珍しそうな目を向けるも、彼に黄の光が吸い込まれていけば少し驚いたように目を瞬かせた。
移っていく黄の聖痕と、空に昇る赤の聖痕。 蝶野と、あっちは土御門か。
没した仕事仲間以上友人未満の、…親しい男の存在に僅か目を伏せて。]
…腕、痛むか。
[>>308不気味なほど無傷な腕に手を這わせ、癒しの力はなくとも、触れ、不安を拭い去らせる事は出来るのだ。]
(312) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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[器はあるのに、証が無い。 その辛さや痛みは自分には分からなかったが、あればあるで辛い物も、無ければ無いで、酷く辛いのだろうと。 捨てたくて仕方の無かった黒が彼に掛けた言葉の意味には、ほんの少しの羨みも混じる。]
アイツは逃げんさ。 しっかり自分の立場を理解して、 その上で護りたい物を、護ろうとしてる奴だから。
[今は黄色を纏う彼を見据えて、話したのは、見守る者≪大人≫の立場から。]
あっちはアンジェ・ロイスのアホが居る。
それに、 幸々戸の長男が相当御冠だし、な。
[もう彼を痣無しとは、呼ばなかった。 自分は彼の式とは相性が悪い。なら、自分は参戦しない方がいいだろう。 土御門や蝶野の仇は、一先ずあちらに任せるとして。]
(326) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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仰代を探すぞ。 あいつには、聞きたいことが山ほどある。
[これの正体がなんにせよ、可愛い日向に得体の知れんブツをつけたままでは居させられない。 未だ疑い晴れぬ儘なら問い詰めて、少女の聞いた声通り裏切りの声が彼女なら、 その先は、恐らく自分の得意分野となるのだろうと。
大丈夫と言った少女の頭を、もう一度、優しく撫でた。]
(327) 2015/09/18(Fri) 00時頃
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