238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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ふふ、さすがですね、三黒様。
[さ、と片手を地へ円を書くようにすべらせ、もう片手を男の方へと向ける。 男の方には、当然のごとく盾を。
下は]
――――貫け
(207) 2015/09/19(Sat) 01時頃
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グーングニル
[幾本もの"必ず貫く"という異名の槍が、空中の男へ向かい飛ぶ。]
ひなちゃんも、少しおとなしくしてましょうね?
[消さぬままの剣の光は、そのまま少女へと向けられる。]
(208) 2015/09/19(Sat) 01時頃
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……ふふ、さて
["アレ"はいつ使おうか。 衝撃に耐えうるよう、盾に神経を注ぎながら考える。]
あら?
[重傷を負わせたと思ったが。 しかし、鳥の式を見れば、何が起きたのかはすぐわかった。]
幸々戸様ですか。 やれやれ、結束のお堅い事で。
(214) 2015/09/19(Sat) 01時半頃
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それは、何度耐えれますか?
[次は、女を背に法陣が浮かぶ。 文様の一つ一つが光を灯し]
グローリアス・レイ
[刹那、光線が灼き、貫かんと周囲全ての者へと爆ぜる。]
(216) 2015/09/19(Sat) 01時半頃
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手の内を全て晒すのは、下策ですので。
[確かに、得手とするのは癒しと守護の力だ。 だが、それは元から持っていた力の一部で、最も突出した分野、というだけのこと。]
……そのようなことなさったら、どうなるかはご存知でしょう?
[その手の壊死具合を、自分はよく知っている。 だからこそ、怪訝に男を見つめる。]
その焔……護りに使う余裕がないことを知っているのは、貴方様でしょう?
(224) 2015/09/19(Sat) 02時半頃
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[そして、光線を浴びせながらも、3人を見渡す。
まぁ、男は無理だろう。なにせ、しぶとい奴だ。 その男に守られている少女も、通すのは厳しい。 たとえ、その両名に、"アレ"を作動させてもだ。
なら。
視線は、自然とただ一人へと。**]
(225) 2015/09/19(Sat) 02時半頃
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さて……最初に仕掛けたのはそちらですし、そう言われましても。 無茶はなさらないのがよろしいかと。
[そう仕向けたのだが、それは言わない。 それこそ無茶な注文をしながら、肩を竦める。]
どう、と申されましても。 私の術、どうにも過敏なようで。 基本的に、無差別に攻撃してしまうのです。 ……でも、聖痕を持つ者なら避けるくらい造作もないでしょう?
[こともなげに言ってのける。 半分嘘だし、半分本当だ。 狙ったのは確かだが言わないし、罪のある者なら無差別に狙う。
その罪の基準は、麗亞の独善だが。]
(233) 2015/09/19(Sat) 04時頃
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……大振りですね。
[人の事は言えないが。 降り注いでくる看板その他を見上げ、嘆息。]
…………イグニス・フォトン
(234) 2015/09/19(Sat) 04時頃
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[―――――――――――――ドォ オォォォ ゥ ウン ッ]
[それは、女を中心とした光の爆発。 自分の召喚した槍すらもこなごなに吹き飛ばし、周囲に光と炎熱をの波動を叩き込む。
もちろん、降り注ぐ物は、すべて逆に弾き飛ばし]
破片に気をつけるのは、そちらですね。
[草の一本も残らぬ爆心地で、優雅に微笑んだ。**]
(235) 2015/09/19(Sat) 04時半頃
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まぁ。 これでも、聖女と誉は高いのですよ?
[くすくすと笑い、おどけてみせる。 今でも、そのつもりだ。]
さぁ…… なんの事でしょう。
[理由を問われても、まだ黙秘を続ける。]
(239) 2015/09/19(Sat) 14時半頃
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嫌だ嫌だと言いながらの攻撃では、私には当たりませんよ?
[コントロールを欠き、殺意すらもない攻撃では尚更この身には届かない。 届かせない。 必要最低限の分だけ障壁を創り、弾く。]
それでは、乱してみましょうか。
[外した分は、そのまま捨て置くのも芸がない。 とんとんと足で軽く地面を蹴り、光の波動を散らす。 数本くらいは、いい感じに相手へと向かうのではと。]
(240) 2015/09/19(Sat) 14時半頃
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熱風? 確かに、有用かもしれませんが、それこそ対象を選ばない諸刃ではありませんか?
[暑苦しさに眉を潜めながらも、ゆるく首を傾げる。 どれほど風を操ろうと、広がる熱気までは制御できまい。 そうなれば、その熱はこの場の全員を焦がすだろうと。]
……ち、捨て身、ときましたか。
[さて、止まらない相手には、どう対処しようか。 と思案したところで]
(243) 2015/09/19(Sat) 17時半頃
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あら……鴉が、天使の真似事、ですか……?
[ぴしり、と。 僅かに障壁に罅が入る。 小さく舌を打ち]
……がっつきすぎなお方は、嫌いですよ。
[く、と指を男に向ける。 そこから、透明な盾の柱が諸共吹き飛ばそうと迫る。]
(244) 2015/09/19(Sat) 17時半頃
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あら、悲し……、っ
[向けられた銃口に、目を見開く。 咄嗟に障壁を貼り、防ぐも、その場凌ぎのそれは薄すぎた。]
…………あら、あら、まぁ……
[頬に触れ、指についた赤を舐める。 再び指がそこに触れれば、綺麗に消えてはいるが。]
酷いわ……女の顔に傷を付けるだなんて……
[手を翳す。 男を挟むように出現する、あまりにも巨大すぎる盾。]
(246) 2015/09/19(Sat) 18時半頃
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―――――――ディバインクラッシャー
[少々、余裕を持たせすぎていたようだ。 壮絶な笑みを浮かべ、男を押し潰そうと盾が閉じる。**]
(247) 2015/09/19(Sat) 18時半頃
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ふふ……盾も、癒しも……使い方によっては、いくらでも牙を剥く…… 火も同じでしょう?
[うまく使えば、それは人を護るが、誤ればあっという間にあの世行き、そういうものだ。]
……ふふ、まず、一人。
[余裕たっぷりに艶然と微笑み、周囲を見渡す。 男の生死は確認しない。 残りを片付けてから、どうにでもできることだ。]
(276) 2015/09/19(Sat) 22時頃
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さて……
[ふと、天を見る。 空には、5の聖痕。 大須賀がうまくやろうと、やれまいと、さらに2、または1は入る。 彼は、二重持ちだから。 7もあれば、12のうちの半数、更に自分のを含めて8だ。 ならば、そろそろ出てもいい。]
あら、
[そうして、目をそらした一瞬。 飛びかかる小さな影に、驚いたように目を見開く。]
(300) 2015/09/19(Sat) 22時半頃
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――――止めて、ひなちゃんっ!
[叫ぶ声は、いつもと同じ、優しい姉の声。 それは、手を止める効果はあったのか。 どのみち、盾は貼ってあるのだが。]
そんな……怖いこと、しないで……
…………でないと、私……
(301) 2015/09/19(Sat) 22時半頃
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貴方の事、壊しちゃうわ。
[両手を組み、異質な笑みを浮かべる。
少女の左腕に、男の身体に忍ばせた、力の破片。 それらが、今、芽吹く。]
(303) 2015/09/19(Sat) 22時半頃
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――――プラント・アシッド
[それは、女が今まで、これほどの力を隠しておきながら、それらを必要としなかった所以。
埋め込まれた治癒の力は、対象者の体内で急速に活性化する。 本来、病巣を取り除く為のそれが異常発生したら、どうなるか?
身体の、正常に機能している細胞すらも、侵す毒になる。]
(305) 2015/09/19(Sat) 22時半頃
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[それは奇しくも、つい先ほど天使へと目覚めた男の特性>>221と、よく似ていた――――]
(307) 2015/09/19(Sat) 22時半頃
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さて……これで、あと一人。
[貼り付けたような笑みは変わらず、最後の一人に身体を向ける。]
ごめんなさいね……七緒様…… 私、誰が味方で敵か、もうわからないの……
[口では演技を続けながら、足は確実に向かう。]
(316) 2015/09/19(Sat) 23時頃
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だから、七緒様の事も、信じられないのよ……
[ヴォン、と音を立て、ペンライトから光の刃が現れる。 そして、今まで動かなかったのが嘘のような動作で背後へと周り]
ごめんなさいね?
[真っ直ぐに、心臓へと突き立てようと]
(319) 2015/09/19(Sat) 23時頃
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……作用で、ございますか。
[嗚呼、彼は、負けたのか。]
すまんな。
まあ、多少はダメージを与えておいた。
無傷じゃあ、返さない……さ。
[彼女にも見えただろうか。
灰色の聖痕が天へと捧げられていくのを。]
ありがとうございます。
これで、計画は最終段階に入りますね。
[特に、惜しむ事はない。
元より、覚悟の上だろう。]
それでは、門の開いた先で、お会いしましょう。
ああ、それを――楽しみ、に――
[薄れていく意識。
言葉は最後までは彼女には届かないだろうけれど。]
/*
ところで、譲渡されにされまくってる聖痕、取り上げても構わないですよね?
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