114 bloody's evil Kingdom
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そう、意外ねえ。
[普段の騎士団長の顔とは違う事は分かっていたけれど。
それでも、下級モンスターも見習い騎士のように大切に扱うかと思っていたが案外とそうでも無かったようだった。
やがて、小鳥から手紙を貰えば。
コリーンに魔術を使ったのは姫君かそれとも他の誰かとまでは特定できたのだった。]
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胸を張って歩けばそうは見られないかもよ? その服装を気にして歩いてたら、却って怪しいわ。
[珍しく真っ当な事を口にしていた。 だからと言って、次は虐めないなんて事はもちろん無いのだけれど。]
(330) 2013/02/17(Sun) 21時頃
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意外?
[アホかと言わんばかりに溜息を漏らして]
自分を慕ってくれるなら、人間兵だって可愛がりはするさ。
下級モンスターは俺を舐めてかかってきたから殺した。
信頼を得る為にも必要なことだしな。
元々、清廉潔白な騎士様なんてのは、俺らしくないんだよ。
[役に立たない、特に以前の騎士団長の方を慕うような騎士には、既に種を埋めてあるところだが。]
ああ、そう言う事ね。
大変ねえ、上に立つような立場だと。
[基本的に一匹狼の自分にその辺の機微は分からない。
殺したくないと言った同じ口で、自分や自分の可愛がってる相手に下級モンスターが手を出せば魔術を詠唱して殺すのだから。]
そういう命令だったからな。
これが終わったら、しばらくのんびりと家畜を飼って、静かに暮らしたい。
[ここでいう家畜は当然ながら人間の事だが。]
…とりあえず、いい加減食事にありつきたいな。
昨日から淫靡な気配があちこちに漂いすぎて、俺の鼻を刺激する…。
[そう言いながらも、表情は変わらず。
騎士団長として場内の警備を見回って…。]
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― 幕間 ―
[侍女たちは大忙しだった。 次から次へとヨーランダに紅茶だのお菓子だのを持ってこいと言われ。 部屋を出る時には少々目が虚ろになって退出していったと言う。
流石にまだ洗脳めいた事を派手にする気は無く。 ただ一つの命令だけを彼らの精神に刻んでいく。]
「この城の中で何があっても、外部には他言しない事。」
[これを遵守させるだけでも、大分自分たちの遊びはやりやすくなるはずだった。 仮に、外部からの援軍が来ても蹴散らせるが。 そんな遊びは楽しくはないのだから。]
(347) 2013/02/17(Sun) 22時頃
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そこに、誰か、いるの、か。
[妻を捜す男は、視線を感じればそこに顔を向けた。]
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― 城内・回廊 ―
[スライムがこちらに寄ってくる。 普段の人間形態だから、彼らなりの本能なのだろうと納得したように頷くと真紅の眼をそちらに向ける。
魅了も呪縛も必要ない、必要なのは自身が魔眼を持つような魔性であると示すと言うだけ。 そうすれば、スライム達は別の獲物を探すように退いて行くのだった。]
さて、あたしは何をどうして遊ぼうかしらねえ。 昨日来てくれなかったピッパにお仕置きしても良いのだけれど。
[其処まで呟いてから、顔見知りの侍女に出会う。 何か変わった事は無いかと聞くと、城下から豪商の娘がこちらに来たと言う。
その特徴を聞けばパーティ会場ですれ違った彼女だろうと認識して、ヨーランダは一人笑う。]
自分から宴に加わろうなんてねえ…… 感心感心。
(481) 2013/02/18(Mon) 12時頃
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あれ、殺しちゃっても良いのかな。
『さぁねぇ』
どうしようねー。
[この距離なら必中させる自信があり、こちらに注意を払っていない……内側を警戒している彼らに避ける術はないだろう]
[その視線はロゼに向けるそれ、そのまま。
斬られた刃に塗った麻薬が、彼女をロゼと認識させるように魅せていた。]
ロゼ……。
[小さく呟く言葉は、彼女には聞こえないだろう。
傷口の再生は難しくない。
もう……食事を堪える必要はないのだから…。
清廉潔白な騎士様は、いくら堕ちても構わないのだ。
堕ちきる頃には、この国は既にモンスターが蹂躙する楽園となるのだから…。]
それに……これであの娘の言葉は騎士の言葉ではなく…ただの村娘の言葉に堕ちた。
騎士の誇りを失えば、別の誰かに優しくされるだけで、薬の効果も相成って、容易に堕ちるだろうさ。
[空腹はあれども、昨夜のロゼとの交わりである程度は満たされた。
彼女のために、自分の欲求は後回しするだけなのだから…。]
何か言っているのかしら。
せっかくのお城の生活で晴れ晴れとした気分なのに。
気持ち悪いわ。
[顔を向けられたとしても、直ぐに顔を背けた。]
―道中にて―
なぁ、あの辺なぶよぶよしたのって殺したらダメなんだろうな。
『ダメなんじゃない?』
こっちに向かってるんだけど、ダメかな。
『ダメでしょう?』
じゃあ、逃げようか。
『正面突破すれば?』
俺掴んで飛んでくれれば良いのに。
『面倒くさい』
なんだよー、どうせジョークにしか取られないって
『あいつにはジョークかもしれないけど、
あたしにとっちゃホントなんだよ!』
それはそうだ。ってか乙女って。
『心はいつでも乙女なのさ。文句あるかい?』
いいえ、ありませんよ。
[くすり、くすり]
さてと………
[真っ黒な笑みを浮かべれば、周囲に自らの肉片だった触手をばら撒いて……。]
起きろ…下級モンスターども…。
人間のまま、死んだまま、それで満足する人生を遅れた奴なんて、そう多くないだろう?
[肉片は腐肉や遺体と重なって、結ばれて、連なって…。
ぐちょり…ぐちゃり……べた…べた……
壮観な風景に、緩い笑みを浮かべる。]
さて…と…暴れていいぞ。
オークども。
[あっさり笑って見せれば、静かに指示を出して…。]
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[回廊を歩きながら、ふと笑みを漏らす。 適当な事を伝えたあの令嬢は、今頃どこかの男に頼んでいるのだろうか。
まあ、本当に30人分集めてきたら笑うしかないけれど。 実際のところ、解呪はもっと簡単なのだから。]
(618) 2013/02/18(Mon) 23時半頃
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白百合……?
[その後の魔法使いと言う言葉を指せば自分だろうなとか思いつつ。 振り返るとパーティ会場に居た青年の姿。]
あら、こんにちは。 今日はどうしたの?
[微笑んで、そう返した。]
(624) 2013/02/18(Mon) 23時半頃
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[パタパタ――]
[空に障害は存在しない。
あるとすれば、それは強者である鳥に襲われること。
しかし、フィリップの伝令が襲われることはない。
小鳥が駆ければ5分と経たずドナルド団長の元へと辿り着く]
『スライムが一匹、ハワード氏に倒されたそうです。
あと、ミナカタ先生が護衛をつけてほしいそうで――』
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相変わらずみたいねー。 先生も苦労しそうだわ。
[そんな事を口にして、目新しいものがないと言う彼の意見には肯ける部分もあった。]
……変化を嫌う人は多いもの。 特にこういう場所だとね。
珍しい動物ねえ、襲われたりはしなかったの?
[こちらもまた、フクロウが一緒にされたら怒りそうな事を口にしつつ。]
そうね、綺麗なものは手元に置いて見るのもいいし。 どこかに飾るのも面白いわねえ。
(636) 2013/02/19(Tue) 00時頃
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