303 突然キャラソンを歌い出す村4
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[―――そうだ。 今感じるこれは、間違いなく喪失感で、後悔だ。]
[何も持たないと思っている者からは 何も奪えやしないから、
此の後悔を、傷跡を私に渡していく為に 君を失う必要があったのだろう。]
(426) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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失った箱の中身 入れるものが無いから 座礁した意識を眠るように閉じてた
(427) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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[結果は如何だ。
君は誇っていい。 君の勝ちだ。
悪魔によって、私は破滅した。]
(428) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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打ち上げられたstrander 箱舟に乗ってたのはただ一人 過ぎ去っていった潮騒を まだ まだ見送ってた 首が痛くて下を向いた 鳩のない空に雲がかかる
(429) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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[君があんなに嘆いていた孤独を捨てて。 きっと私は、孤独の生き物を辞めるしか無い。]
[それが私にとっての楽であったとしても、 辞めた先に待つのが苦難の道であろうとも、 捨てるしか無い。]
(430) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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持たざる者と思ってた 何も奪われるものなんて無いならさ いつも君は怒っていた 今は空白を大事に抱えていよう
絡まった撚り糸 手を曳いたのは誰だ 座礁した意識を呼ぶように泣いてた
(431) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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[君を救えなかった。 私一人では。]
[此の傷跡だけで、 こんなにも、こんなにも、]
(432) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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編み上げられたstrander 迷宮に居たのも知らなかった 間違いだとした諦観を 今 今導いてた 180°裏返した 何もない空に虹が掛かる
いっっ゛……お゛ああ、痛いし…気持ち悪いなぁ…
あ〜………、…は、 なんか…色々 、頭に浮かんで 忙しいなあ…、
[痛みに顔を顰めつつ、 ・・・ 息の抜けるような笑い声が小さく上がった]
(433) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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何時ぶりだっけな、こんなの 主(かれ)と 喧嘩した時とか、どうだったっけか…
いやあ…覚えてないな、
こんなの、知らなかったかもなあ、
(434) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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[――― 一人で留まる事が、耐え難いのだから。]
(435) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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失ったもので描いたスタートライン 君の痛みで歩き方を思い出した
(436) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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打ち上げられたstrander 箱舟に乗ってたのはただ一人 過ぎ去っていった潮騒を ただ ただ見送ってた 君が笑うから上を向いた 鳩のない空に響き渡る、
[重たい腕を何とか上げて、 天使はヨーランダへと、汚れた手を差し出した。]
…… 彼女は、そこにまだ居るかい?
(438) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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[汚れた手を、ヨーランダが取る。 冬の気温で冷えた手でも、 それでもそこにはきちんと人の熱があった。
――消えた面影を探すかのように、 天使は僅かに指を動かしてその滑らかな手を撫でる。]
―――――ごめん。 ごめんな。
[届いているかは判らないが。 十年重ねたその罪へ、天使は苦みが舌に残したまま告げた]
(439) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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編み上げられたstrander 迷宮に居たのも知らなかった 間違いだとした諦観を 今 今導いてた 180°裏返した 何もない空に虹が掛かる
(440) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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[―――きっと遠い、遠い旅になるのだろう。
それでも歩かねばならない。 自分は人間を愛しているし、愛したいと…そう、 それだけの願いは自分にもあったのだと、 気付けたのだから。]
[口に残る苦み。ぽっかりと空いた腹の中。 汚れた手に残る暖かさを、空のような身に刻みつける。
疵のように感じるそれらが、如何か。 いつまでも指標になるように。]
(441) bou 2020/01/26(Sun) 04時半頃
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[そうして、謝罪を終えた頃、 天使はヨーランダの手を離した。]
[―――さて、まず何をしなくてはいけなかっただろう。
エーテルが切れた身で、眠気に襲われているのもあるのだろうが、数千年、自ら歩む事も無く歩いていく人の背を見送り続けるだけだった身だ。そんな自分を変えると決めたものの、どうにも呆けて考えがまとまらない]
[とりあえず、迷惑を押し付けた友に 謝ったり奢ったりしなきゃいけないだろうし、]
(442) bou 2020/01/26(Sun) 05時頃
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[……それからそうだ。
虚無のような、何一つ感じる事も出来なかった意識の中でも それ>>7:121だけは輝いて見えた。>>7:131>>7:133
何時かの幼いヨーランダの魂のようには、 美しく綺麗では無かったかもしれないけれど。 傷だらけで、不格好で。 だけどそれでも其処に立って、しっかりと輝いていた。
――この強さを人間が持ち得るなら、「あまりに脆くて未熟」>>2:103だなんて、言えない程に。
今は「次会ったら」>>6:17で、 「叶った」>>6:44のだから、 彼女の約束に答えないといけない。
もうちょっと何とかする、とはいったもののまだボロボロで、今にも寝落ちしそうな身だったが、無関係に殴られる羽目になる子はもうこの身に居ないのだ。 だから身辺整理はついたとして、そこの約束は反故にしたつもりはない、と言い張りたい。相手がどう思うかは別として。]
(443) bou 2020/01/26(Sun) 05時頃
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[酷い眠気に寝息のような呼吸をあげながら、 天使は瞼の裏に遠い旅路の先の春を描く。
いつか、彼女が夢見た世界>>6:43になった時。 そこに人を愛し、人に寄り添い、人を助ける自分が どんな形であれ、存在出来ている事を。*]
(444) bou 2020/01/26(Sun) 05時頃
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