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[物問う視線はやはり彼が人間の証。
だが此処で長々と話すものでもないし、考える力も充分養われているはず]
お ん な。
[解を求めるような眼差しに、人差し指は唇から去って行った娘の音がする方へ。
女を間引けば仔は産まれぬ。
解まで辿り着けたら。
褒めてやろうか、それとも手を取ろうか。
距離を縮めず愉しげに目だけが細くなる**]
【人】 巫女 ゆり[姉さんは帰ってこない。 (186) 2017/11/24(Fri) 19時半頃 |
【人】 巫女 ゆり[考えてはいけない。私は巫女なのだから] (198) 2017/11/24(Fri) 21時頃 |
【人】 巫女 ゆり
(200) 2017/11/24(Fri) 21時頃 |
特効薬になるのならば本当に食わせるが。
[肝臓を食わせて治るのならば食わせてもいい。
しかし本音を言うのならばこの身を食らう様を生きて眺めていたいのだ。
目玉ならばその望みも叶いそうだが。
このような事を考えているから薬師に見世物小屋の見世物のように思われているのだろう。
だが幸いな事にそう思われている事に気付いていない。
だから思考は好き勝手に散らかって脳内を巡る。
どうせ実行に移す事はないのだから好きに考えるくらい許されるだろうか。]
[恋の病などありはしない。
在るのは只執着に似た愛情だけだ。
薬師の言う通りこの願いが叶うなど考えてはいけない。
この思考を持つ事が既に咎人だと断罪されかねないのだから。]
……もし村を出て、
[兄弟二人で。]
……――――――――。
[誰にも邪魔されずに互いを食らい死ねるだろうか。
そう考える事が罪なのだと理解してはいても。
思考に刻まれてしまったその想いは脳にこびり付いて離れない*]
行く末が心配?違うだろ?心配じゃない、怒りだろ。
自分がいなくても生きていけるなんて、許せない。
自分がいないのに
生かしてやる相手がいればそれも許せない。
そんな綺麗な言葉で着飾るなよ。
[このままを良しと出来ない癖に。
動けぬ姿を煽る言葉に年長への敬意の欠片もない]
[教え子の問いかけに笑いもせず叱りもせず。
暫し真面目に考える。]
もし、この村が無くなったとすれば。
私は私の好きなようにするでしょう。
誰にも渡したくないモノを私の懐に抱えて。
誰の目にも触れさせずに大事に、大事に、一人で食らい。
そして私も大事なモノに食われて。
[死ぬのならば本望だ。
しかしこれは叶わぬ願いであり、また罪である。
誰かに聞かれでもしたら明日には元教師の肉が村に振る舞われる事になるだろう。]
[彼になら話してもいいと思った。
根拠があるわけではない、だが彼はこの村の人々とは違う。
無為に話を広めたりしないだろうし嫌悪を示したり笑い飛ばす事もないだろう。
賛同してくれるとも思ってはいないが。]
進君、私も君も罪人だ。
こんな会話聞かれでもしたらそう裁かれるでしょう。
どうしてこのような事を聞くのです?
君はどうしたいのですか。
[ただ、疑問を口に出しただけならばそれを諫めるべきだ。
教師として生徒の道を正さなければならない。
では正しい道とは何か。
咎人を殺し、食らい、子種を撒いてただ家畜のように生きる事。
本当にそれでいいのか、分からなくなってきた。
一度湧いた疑念は胸の内を巣食い蝕んでいく*]
ま、この村にいる限り。
丸ごと全て2人だけで。
なんて夢のまた夢って感じだろうがな。
[肝臓だって差し出せる
兄として素晴らしい献身だ。
その裏にどんな感情があろうとも、
表に出なければ良いのだから。
だが秘めた想い全てを表に出したいのなら。
願いを叶えたいのなら]
あの脚を抱いて村から出る事が出来るかどうかは
自分で考えろ。
ああ。
でも、芽があるとすれば。
この村に残るのが2人だけって言う方が。
余程現実的かもな。
[見世物を覗きながら、適当にばら撒く言の葉は
とても傷を癒す薬の葉からは程遠い。
傷に付けばじくじくと染みて腐らす毒の葉が。
貼り付いたかどうかを確かめるつもりはなかった]
もし。
村の人間が目減りし始めたら。
あんたはどうする気だ?
[問うた癖に。
言葉だけ残してさっさと離れ、振り返りはしなかった*]
【人】 巫女 ゆり
(222) 2017/11/24(Fri) 22時半頃 |
【人】 巫女 ゆり[それも、一瞬のことだった。 (226) 2017/11/24(Fri) 22時半頃 |
[薬師の言葉が
心配ではなく、怒りであると言葉にされてしまえばそれを否定は出来ない。
醜い執着心の成れの果てだ、これは。
恋よりもなお質の悪い感情。]
村の人間が目減りしたら。
そうしたら。
[どうするのだろう、どうしたいのだろう。
その答えはその後、今日の授業を終えた後。
教え子へと吐露する事で出る事になる*]
[問いかけに対する反応は
この村の誰からも得られぬだろう応えだ
矢張り、彼は家畜ではない]
――渡したくない、というのは錠さんでしょう?
昨日、僕が錠さんと一緒に居たのを見た時の、先生の顔
覚えています。
知っていましたか?
錠さんも、口にするのは先生の事ばかり。
[錠もまた、石動に依存していた。
お互いに、想い合っている。
故に、遠慮は必要ない。
誰にも渡さなくていい、世界がないのなら
作れば良いのだ
そうでしょう、と声が高くなる]
この村があるから、僕らは皆で分かち合う必要がある
習わしに沿って、またこの村へ正しい形で生まれる為に
でも、僕はわかりません
本当にこの村は、正しいものですか?
――――孕ませ、用が済めば肉となる
そんな家畜のような一生は送りたくない
何より僕は、人を美味いと思えない
臭くて硬い不味い肉を
赤の他人が無事に転生するために喰わねばならないのは
苦痛です。
そもそも、喰った相手が本当に正しくまた村に生まれてきたかどうかなんて、どうやって証明するんでしょう。
[今日は校舎の中に家畜はいない
故に、ススムの言葉が止まる事はない]
村が無くなれば、
先生は先生の思うように生きられます。
僕は――――誰にも喰われたくない。
家畜じゃなく、人間として生きたい
[口にしてしまう
ススムの小さな願望は]
だから、この村を――滅ぼそうと思います。
[外の世界を知らぬ故に
叶える為に幾多もの犠牲が必要になるものだった]
方法を、ひとつ考えました。
[
種馬として期待されていたススムにわかる答えは]
――仔を産む腹が無ければ
これ以上増えません
先ずは女を
後は、一つずつ
順番に潰してゆけば
ね?
[模範解答になったか、さて。
判断相手は、今は此処に居らぬけれど*]
牛や雌鶏の孔に突っ込みたいほど餓えてもねぇし。
[俺にとって、女と呼べる存在も。
母と呼びたかった者ももういない。
慈しむ様に抱いたゆりでさえ。
群れを成すのに必要な胎は傷付けぬのが道理。
それに傷付いて、世話をするのは結局俺になるのだから。
薬草の無駄遣いになる事はしない*]
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