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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/04(Sun) 01時頃
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[問われて、ゆっくりと首を横に振る。]
別に、行っても仕方ないかな…と思って。 どっちにしろ死ぬなら、じたばた足掻いても意味ないですし…
それに、本家に行ったとしても…お役に立てる自信もありませんから。
[目を伏せたまま、ぼそぼそと答える]
お嬢様こそ…何故…?
(297) 2010/07/04(Sun) 01時頃
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[ガチャリと物音。
こんな状況だし、留守宅だと思って泥棒でも来ていたらどうしよう。]
…誰っ? [自然、主人を庇うようにしながら、気配の主へ声をかけた。]
(301) 2010/07/04(Sun) 01時頃
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…え、あ、…ちょ…、アイリス?
[出てきた様子にオロオロと戸惑ってるうちに、ワインの瓶を押し付けられて。 目を白黒させながら、落として割れないように瓶を抱える。
どうしよう、って顔で、主人をちらりと見た。]
(309) 2010/07/04(Sun) 01時半頃
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…ぇ?
[アイリスのいいようにきょとんとして、漸く自分が主人を庇おうとしていたことに気づく。]
だって、みんな行っちゃったから、僕しか…居ないし…… [頼れる人は居ない、そう思ったせいなのか。自分でもよく判らなかったけれど。
ワインは貰っておくようにと言われ、やや戸惑いつつもうなづいた。]
(321) 2010/07/04(Sun) 02時頃
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掃除夫 ラルフは、ワインの瓶をだいたまま、おろおろしている。*
2010/07/04(Sun) 02時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/04(Sun) 02時頃
好きなのに、こんなにも大切なのに
私の言葉はナイフになってしまうんです。
器用な恋愛なんて出来なくて。
いつもいつも、付き合った人を捨ててきた罰なのでしょうか。
甘い誘惑でもなく、
快楽でもなく、
もっともっと純粋なものが私には分からない。
腫れ物に触るように接するなんて誠意が無い。
私は正直です。何処までも正直です。
そう、私が正直になればなるほど、嫌われてしまう。
そんな、絶望感に、苛まれています。
だけど、私にとってピッパという人はとても大切で。
大嫌いな私が死んでも泣いてなんて呉れないかもしれないけれど
それでも…――
もしも、万が一
ピッパさんが私を亡くしたことで悲しむこと
その可能性がある、限りは
私は、未だ、死ねない。
パパ、ママ。
はじめての恋で、めげそうです。
だけれどパパとママが病に苦しみながらも
最期まで必死に生き抜いたことを忘れない。
私も苦しみながら、もがきながら、
大切な人の幸せを――**
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[主人の立ち居振る舞いに、一種の覚悟のようなものを見て、 …それが、投げやりな諦観では無ければいいと思った。
この人は、自分とは違うのだから。]
あ、お湯沸かすくらいなら…僕が。 [流石に美味しく淹れる自信は無かったので、手伝えるのは、そのくらい。 主人が友人たちを応接間に招き入れている間、厨房からは「あちっ!」とか言ってる声が漏れ聞こえたりもするかもしれない。]
(386) 2010/07/04(Sun) 09時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/04(Sun) 11時頃
[何処からか響く声が、砕け壊れた魂に響く。]
あなたは、立派よ?
逃げなかったんですもの――。
真っ直ぐに向かったんでしょ。
思うところを、気持ちを伝えるため、に。
私は逃げた、卑怯にも、自分の気持ちを隠して逃げたの。
好きだったの、愛していたのに。
怖かった、から。
逃げた結果――。
生まれたのは、別れ。
あの頃に戻って、自分を変えたいと。
何度後悔の涙を流したかしれない、わ。
そして、私の死は直ぐ其処まで迫っている。
私の心は壊れたまま――
10年以上も
深い深い疵を負った心の底で。
――時を止めたまま眠っている。
でも、あなたは――。
勇気をもって、想いを告げたの。
最期まで生き抜くために――。
最期の時を後悔しない、ために。
それは――…。
とても、大切なこと。
あなたが、生きた証、よ。
あなたの想いが届いて、――…。
少しでも、あなたのために。
大切な人が心を動かしてくれる事を。
私も祈る、わ。
あは、
あははは、
あははははは!!
―――、っ
あははははははははははははははは!!!
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─お屋敷の厨房─ [良く片付いたキッチンは、やや年季は入っているものの清潔で広々としている。 厨房だけではなく、屋敷全体がそう整えられているのは、執事たちの普段の行い故か。
風呂やトイレや下水の掃除の時くらいしか、母屋にはほとんど入らないから、主人の屋敷でありながらどこに何があるか分からないのが情けない。]
セシル、料理とか出来るんだ…。 すごいや。 僕も、ちょっとくらいは習っておけば良かったね。
[母親が家事をする姿などほとんど見たことがなかったし。どうせ何も出来ないと思っていたから。]
今更そう思っても、しょうがないのになぁ。
(405) 2010/07/04(Sun) 15時頃
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[サイモンがあげた狂気の哂い声――。
でも、女の耳には、
それとは別の、狂ったような女の哂い声も届いた気がして――]
――…。
[周囲を見渡しても、女の姿は見えない。
何処か痛々しく感じる女の哂い声が、ただ耳に残った――**]
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今更、だよ。 だってさ、僕らもうすぐ死ぬんだし。 [複雑そうな表情で撫でるセシルに帰す言葉は、清々しいほどにあっけらかんとした絶望。 いや、絶望ですら無いだろう。 最初から無い望みなんて、絶たれる事などないのだし。
それでも、出来そうな事はなるべく手伝い、あまりの要領の悪さにセシルをかなりてこずらせたけれど、出来上がった質素な食事を主のところへ共に運んだ。
食べて良いと言われるまでは拾われたばかりの捨て犬のように隅っこで静かに控えている。 主人の知らぬところでは、先輩たちからの扱いは気まぐれに拾った野良犬のようなもので。 夕飯の残り物を貰えて納屋の隅で寝れるだけで十分破格の扱いだったけど。]
…火事? [戸惑いつつも皆が行くならお伴について行くつもり。]
(450) 2010/07/04(Sun) 23時頃
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[燃え上がる民家を、ぼんやりと眺める。 感慨も何も、ありはしなかった。]
…水、持ってきたほうがいいのかな? それとも…もう無駄?
[消そうとしてもしょうがないんじゃないか。 そう思うのはまるで、街に助けを求めてもしょうがないんじゃないか。 そんな思いによく似ていた。]
(459) 2010/07/05(Mon) 00時頃
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…やりたい事したらいいって、セシルさっき言ってたよね。 誰か、やりたいから壊しちゃったんじゃない? 捕まって処刑される前にどうせ死んじゃうんなら、幾らだって悪いことできるし。
[やりたいことなんて、別に自分にはなかったけれど。
役人に見つからなきゃやってもいいんだとゲラゲラ笑っていた大人たちを、息をひそめながら幾人も見た記憶はあった。]
(461) 2010/07/05(Mon) 00時頃
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掃除夫 ラルフは、うなづいて、バケツを抱えて駆け出した。
2010/07/05(Mon) 00時頃
鏡…―――
[ぽつ、と呟く。
彼女の言葉に対しての、感想が、喉元で引っ掛かる]
貴女は、
つらかった、でしょう。
ぶつけようの無い、想いを抱えるのは
とても残酷だわ――
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