233 逢魔時の喫茶店
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最近、夜に来てくれてないだろう?
[夜に彼を見たのは何時だったか。 エフとリツの来店があった頃からかな。その前は、しょっちゅう顔を出してくれていたのに。 自分のボディーガートをしていてくれているのは風の噂に。 しかし、いくら自分の悪魔とは言え労いすらしてやらないのは、雇用主として失格だろう。 生憎彼が好み欲しがる物は知らないから、自分が与えられる範囲の物を。
俺は、君に贈る言葉を、知らない。 けれど、だからこそ、 自分に出来うるすべてを、彼が欲するものを一つでも多く捧げたくて。]
[頬から手を離す。 手を伸ばし、彼の手を捕まえる。]
奢るよ。 今日は、君の貸し切りだ。
[そう、笑んで。 きみと二人、いつもみたいに、話したい。]
(25) 2015/08/11(Tue) 22時半頃
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[いいから、と。 断る音>>23を耳に聞く。 それは良心や信仰心に悖るからなのか、と理解しそうになる。 白紙の、望みの書かれないカード。
不器用な笑みはうつくしくて、頬へ触れる手が好きで、 けれどわからない。
“相手を知りたいと思うのは愛か” それは持論>>11か結論>>16か、 前日ブローリンは返した。 俺の願望。と]
(26) 2015/08/11(Tue) 23時頃
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…いーの?
[酒は飲みたい。 猿を分離していない完全な形の悪魔は、精神の隙間も少ない。 漏れ出しにくい感情は表情で、言葉で、表した]
寝ないで昼営業できんの?心配なんだけど でも奢ってくれるんならそうだなぁ サケとか…あ、ゴーゴン酒飲みたい、あと、、、
[髪へ触れる手へ顔をすり寄せて、 しゃがんだ姿勢から立ち上がりながら手を伸ばす。 ベッドへ腰掛けたホレーショーの背へ腕を回し、抱き起こすように]
あ、シャンプーの匂い?
[コーヒーの香りがしないのは珍しい、と くすくす笑った]
アイリッシュコーヒーもいいな…
(27) 2015/08/11(Tue) 23時頃
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―トレイルが来ていた日の、夜のトワイライト―
[天引きで。そう言われれば男はきっちり金額をメモして、月末の彼の給与明細にほんのわずかなマイナスを刻む。
社員割引の発生は店主の気分次第で、今日はとても機嫌が良かったから。
すっかりふやけた顔>>+0を見せられたのなら、此方も機嫌がよくなるに決まっている。*]
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―――回想・Twilight―――
[ブローリンについてはにやりと黙秘して]
マジ? お返しくれんの?
[ゴドウィン>>18に笑い返す]
そーだなー あ、今度さ、すげえパーティ料理を作ろうと思ってんだけどさ
[アレ、と示すのはコテツとゴロウ]
味見、してくれよ 旨いかどうか 俺結構色々冒険すっからさ なかなか舌に合わないやつとか出ちまうんだよ
(28) 2015/08/11(Tue) 23時半頃
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いいよ。 好きな物頼んで。
[昼とは違う子供っぽい返事に、顔は一層緩んで。 擦り寄る彼の顔を、頬を、指先が撫でる。]
昼営業、どうしよう? 今日はサボっちゃおうか。
皆に連絡するなら早めにしないとだけど、 最近店閉めてばっかだし、 …冷蔵庫の中身が心配かな。
[ぽつぽつと他愛もない話をして、ずっとこのまま、触れていたい。触れたい。触れられたい。 満たされる。満たされていく。]
サケは、まだ未入荷。 ヴェスさんにバイヤーして貰わなきゃ。
(29) 2015/08/12(Wed) 00時頃
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ゴーゴン酒は、残ってたかな。 最近在庫の減りが早――、
[背に手を回されれば身を任せ、彼の力に合わせて立ち上がる。 ――近い。心臓が煩い。 抱かれるよう急に近付いた距離に息を飲んで、思わず言葉を切った。 彷徨う視線は彼の笑う口元に注がれて、それ以上上は見えない。 見れない。 見れる訳ない。
あの綺麗な目を見たら、きっと何も言えなくなってしまう。]
(30) 2015/08/12(Wed) 00時頃
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…うん、 さっき、
シャワー、浴びた、…から。
[再び発した声は少しぎこちなくて、ああ、緊張がバレてしまう。 それでも距離を離す事をしなかったのは、彼の花も、自分の花も知っていたから。]
…アイリッシュコーヒー、って、 エフィさんみたいな注文だね。
ふふ、 彼もこの前、そんな感じのを飲んで行った、かな。
[けれどカクテルの話は、きちんと、いつも通りできた。 獏が飲んで行ったのは一切甘みの無い方だったけれど、君達そんなにコーヒーが好きかと彼の腕の中くすくす笑って、 行こう、と、悪魔の手を引く。]
(31) 2015/08/12(Wed) 00時頃
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[悪魔の由来、これも教えてもらえないのだろうか。 聞こえたと思うのだがどうも意図的にスルーされた気がする。>> まぁ言えないことなら仕方ない、ということでそこはもう追及しないことに。]
…あれ?
[『そもそも愛じゃねぇ!』とかそんなツッコミかと思っていたら、普通にリクエストされて少しだけ目を丸くして。]
あ、あぁ。味見だね。 それくらいならお安い御用だ。 割となんでも食べるから参考になるかわからないけど。
…あぁ。珍しい、やつならそうとも限らないか…
[もしかすると彼のコーヒー同様正体不明の何かの可能性もあるのか、ということに気づいて思案顔になるも]
けどパーティ、か。おもしろそうだ。協力するよ。
[ややズレたおもしろそう、という感想はいかにも純情そうな彼らが主役に置かれたときにはたしてどうするだろうか、とかそんなことを考えた結果。]
(32) 2015/08/12(Wed) 00時頃
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となると“お返し”はいつがいいだろうか? すぐにというわけにはいかないだろう。準備もするだろうし。
今分からなくてもいいから、 目途がついたら連絡くれれば合わせてくるようにするよ。
[そう言って連絡先にと店の名前と電話番号が入った名刺を差出した。]
(33) 2015/08/12(Wed) 00時頃
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― ゴロウとコテツが来た頃の、夜のトワイライト ―
いらっしゃい。
コーちゃん、今日休み取ったのって、これだったんだ?
どうぞ、好きな席に座って。
ゴロウさんも、よく来てくれたね。
[小さな客に驚き飛び上がる青年と、それをなだめる店員と。
そんな二人を笑顔で迎えて、店主は好きな物を振る舞うだろう。
昼間とは違う、白黒のバーテンダーの制服を身にまとい、酒を振る舞う手は鮮やかに。
ちなみに小さな骨の客は奥のテーブル席に収まった。
どうやら手洗いに立っていたらしい。]
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やる気ねぇぇ… 冷蔵庫の中身の腐敗菌を全滅させとくという手もあるけど?
[サボり癖を焚きつける悪魔の誘惑。 しかし、大好きな酒の残りがないのは由々しき事態だった]
やっぱ客増えてる? 俺も店来たいのにさぁ、馬鹿どもが
[成りたての魔術師ほど不安定で狙いやすい獲物はない、たぶん。 髪の香りにふすふすと鼻を鳴らしながら、コーヒーの味──不味い方──を思い浮かべる]
エフィの舌…問題あると思うけど 俺はあれ、甘めがいいな
[甘味が苦手な獏との差異を口にして、 引かれた手を握った]
(34) 2015/08/12(Wed) 00時頃
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―――トワイライト―――
[微笑ましすぎる同僚を厨房から観察。
笑いが堪え切れないようだ**]
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なんか、クッソ真面目だな、旦那…… こうさ、ぱーっと、じゃあいいぜ!ぐらいでいーのに
[にしにしと笑いつつも、名刺を受け取る]
サンキュー じゃ、献立考えるとすっか
大丈夫だって 変な味はすっかもしれねーけど、健康には全く問題ねーから
[また連絡するな、と名刺をひらひらさせた**]
(35) 2015/08/12(Wed) 00時半頃
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そうかい? ま、それもそうだね。
[店に来た時に都合を聞けば済むだろう、とかそんな当たり前の発想はどこかにお出かけしていたらしい。]
それじゃ、僕の方はいつでも大丈夫だから。 連絡は…出なかったら留守電に。
………うん。健康に問題が出なければ…それでいいのかな?
[基準がおかしい気がするけど一応納得しておいた。]
それじゃ、今日はそろそろ。
[そろそろいい時間になっているので今はいない店主への言伝>>4:123を頼んで、トワイライトをあとにした。*]
(36) 2015/08/12(Wed) 00時半頃
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え?なに、君そんな事も出来るの?
[腐敗菌、全滅?>>34 これは、飲食店業にはたまらない能力ではないか。 休みがちな営業故食物の状態は大変気になっており、これは後でケーくんに報告かななんて働かせる気満々なのは、腐ってもサボッても経営者だから。 しかしそれなら休んでもいいかと、あっさり誘惑に乗る。後で全員に連絡回しておこう。ケイには、食品系の告げ口も付け加えて。]
増えてる。し、皆長居する様になってきたから。
[だから結構忙しい。 人(?)払いお疲れ様。と、もう一度彼の頬と髪を擽って、もう一度手を握り返す。
スリッパをぺたぺた言わせて、パジャマのまま下階まで下りて行く。その前、 ベッドから離れる際、こっそりと花の図鑑を手に取った。 甘いのが好きと言う彼に、気付かれないように。]
(37) 2015/08/12(Wed) 00時半頃
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できるよー 誰にも頼まれたことないだけで
[ベッドサイドで瑞々しい精気を保つ、青紫の花々を片手で指差した。 ぺたぺた鳴るスリッパの音を聞きながら降りていく、不思議な感覚]
…あ、まだあるゴーゴン
[厨房、昼の客から隠された酒棚の戸が勝手に開いて、中で古びた瓶がくるくる回る。 定位置へ座るべきかと思考は一度カウンターを向き、]
今は手、離したくない 見てていい?
[本音はぽろぽろと口から漏れさせる。 小さな猿がするのと似た仕草で、パジャマ姿のバーテンの背へくっついた。 小さな猿とは違う真摯で、どこか不安そうな声]
(38) 2015/08/12(Wed) 01時頃
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…コーちゃん、
ゴロウさんに何の説明もしてなかったの?
[やや、どころかかなりパンク気味の彼を見て、不安そうな顔を店員に向ける。
希望があれば酒をつくるが、さて、こんな状態でアルコールを注いで本当に大丈夫なのだろうか。
しかし今度出かけると言うのなら、今日がその事前説明の日だったのだろう。
…事前説明にしてはこの店は大分、ハードな物なのだが。
少し背の高いハイボールグラスに注ぎこんだのは、ウィスキーと、ミントの香りの強いリキュール。
ミントの強さで、ベースのウィスキーの風味を損なわないよう、量は適切に。
そこにソーダ水を注ぐものの、割合はそこまで多くない。
ウィスキーの強さの残る淡い琥珀へ、仕上げに本物のミントを飾って、
まあこれでも飲んで落ち着きなさいなと、
ゴロウには、氷の浮かぶミント・クーラー。
コテツの注文はカクテルではない。
手に取ったのは瓶を一本。コルクを開ければ、ふわり広がったのはナッツの香り。
金色のフィノを小さめのシェリーグラスにを注いで、カウンターに置いた。]
[完璧な料理はケイに任せるとして、とりあえずは、アンチョビとクラッカーとドライフルーツでも。
酒を出せば、後は二人でゆっくりと歓談をどうぞと、自分は業務に戻ろうか。]
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[そりゃあ食べ物を腐らなくなんて、そんな契約悪魔とする奴いないだろう。 指さす先の花を見て、そうかそういうタネだったのかと、頼む第一号になることを決めた。そのうち。]
(39) 2015/08/12(Wed) 01時半頃
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― 店舗階 ―
[浮かぶ酒瓶に一瞬驚いたのは、自分が人間種族であったから。 それが彼の仕業と知ればすぐに安心し、今注ぐから急かすなと、隣で手をつなぐ男を見る。]
今日は、カウンターの中? いいよ。 椅子、無いけど。
[別に、邪魔になりはしない。邪魔と思っても剥がす事はしないし。 背に貼りつく大きい方の彼をそのままに、二人分のグラスを手に取る。
持ち出した花の図鑑は、グラスを取り出す際に棚に押し込んで。 あと、多分ここなら汚れないから。 一応借り物である。液体を零してしまっては事であるから。
深い、しかし透き通った紫色の酒をワイングラスに注いで彼に手渡す。 生憎人用の酒ではない為片方のグラスには注がずに、こちらには普通の、ポートワインを。]
(40) 2015/08/12(Wed) 01時半頃
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ホレーショーは、ブローリンの方へ振り向いて。
2015/08/12(Wed) 01時半頃
[うん。説明。してるね。そーだね。
まあ、これだけインパクトがでかければもう他に驚く物はないか。
いつも通りブツ切りなコテツ店員の返答を耳に、好きな物頼んでねと、昼とは違う分厚いメニュー表をゴロウに差し出した。
酒の種類もそれなりに。
それでも人の口にできる物は、酒も含め半分かそれ以下だろう。
アルコールのページも、ゴーゴン酒各種銘柄等と言う不思議な単語が踊っている。
まあヒト種からそのような注文があった場合、やんわりと断るだけなのだが。]
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[いいよ、と紡がれるただそれだけの声に、ほっとする。 小さい方だったならチチチと舌を鳴らして]
立ち飲みバーもいい
[紫色の澄んだ液体を注ぐ手つきを、金色の魔物の瞳が嬉しそうに見つめる。 渡されたグラスを撫でる代わり、ゆらりと液面を揺らした]
……乾杯?
[何に捧ぐべきか、わからないからそのまま、]
(41) 2015/08/12(Wed) 01時半頃
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ブローリンは、ホレーショーのワイングラスに触れ合わせた
2015/08/12(Wed) 01時半頃
[注文があればそれに答え、後は、静かにグラスを磨いている。]
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[海神の娘が造ったという酒と、赤く輝くルビー色の葡萄酒が交叉する。 ひとくち含めば、形容し難い刺激的な塩気と苦み。
それが口の中で転がすうちに毒気が抜けて、真珠の解けるように甘く芳醇な蜜へと変じていく]
…うまい
(42) 2015/08/12(Wed) 01時半頃
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[注がれる視線がくすぐったい。 そんな珍しいものじゃないのにと思いながらも、悪魔のしたいようにさせて。そんな時間は嫌いじゃない。
二種類の酒の香りと、混ざり合うのはシャンプーの香り。 いつものコーヒーの香りは無く、そもそもこんな恰好、滅多に人前に出しはしないのだ。 グラスを満たす二つの色を、微か差し込む外の光が照らし出す。
夜の店とは違う店内、緊張を覚えたのはそれが理由か。それとも、相変わらず近い彼の距離か。 熱い。 まだ、口をつけてすらいないのに。
お互い違う色を揺らしてグラス同士を触れ合わせれば、カチンと、静かな店内に透明な音が響いただろう。]
乾杯。
[捧ぐ意味は、己の酒に秘めて。 唇に触れた赤は甘く、冷えているのに、何処か熱い。 彼のように。]
(43) 2015/08/12(Wed) 02時頃
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[貸し切りだと言うから、近くにいた。 パジャマ姿の店長だとか、もう朝なのに夜の姿のままの悪魔だとか。そんな状況に毒酒の酔いが廻る]
さっきの腐敗菌じゃないけど 俺は、願われたら叶えて、代償を貰って。そうやって生きてるから
誰にも…じゃなくて君に。ホレーショー 何も望まれなくなったら 消える、かも
[脅しだろうか、それとも誘っているのかも知れない。悪魔の言葉は罠だ]
…苦しい?
[忘れろと望まれた筈の言葉>>4:119が不意に零れる]
ホレーショー、楽に なってしまいたい?
[黄金色の虹彩は揺れる。優しげでさえある笑みを口許に浮かべて]
(44) 2015/08/12(Wed) 02時頃
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どうしたの、急に。 …もう酔った?
[ワイングラスを持つ彼の手に触れる。 熱い。 それに近くて、鼓動が、早まる。 触れて、紫を取り上げて、ヒトにとっては毒に近しいそれを、遠ざけるようにカウンターに置いた。]
どこにも行かないと言ったのに、消えてしまうのか。 それは、 …悲しい、な。
[手元の赤を揺らして、目を伏せた。 悲しい。悲しいのだ。自分はこんなにも彼を特別な場所に置いたのかと、小さく笑って。 僅か、赤を煽る。]
(45) 2015/08/12(Wed) 02時半頃
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――うん、苦しい。 楽になりたい。
…そうやって望み続ければ、 君は消えないんだろう。
[望まれなくなったら消えてしまうのなら、幾らでも望んでやろう。 金の瞳を見つめて、赤いポートワインを差し出す。]
君が、楽にしてくれるのであれば。 君が楽になるのであれば、
[赤が揺れる。 解放されたいと言う彼の感情の声はまだ耳に残っていて。その心があの、花達の声でもあるというのなら、]
(46) 2015/08/12(Wed) 02時半頃
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代償は何でも、好きな物を。
俺は君に、願い事があるんだ。 聞いてくれるかな。
[聞いて欲しい。逃げないで。傍にいて。何処へも行かないで。 セピアの瞳が、金を覗きこむ。 君の色をもっと見たい。俺の色も、もっと見て欲しい。]
(47) 2015/08/12(Wed) 02時半頃
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