17 吸血鬼の城
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[上ずる声音を聞けば、吐息に笑みが混ざる]
……ああ、ではどんなお言葉でしたら、
信じていただける?
あなたのお望みのままに、
謳って差し上げますよ、お嬢様――……
[その声は耳触りだけは、まろやかでやさしい**]
[ふと、
声が増える
増えた。]
――……セシル?
[声ならぬ聲が混じる。
よく知ったおと
瞼を閉じれば、其の先に
手元に置きたいと思った蒼天は色を変えて]
ふ……ふふ
[吐息の間で笑みを浮かべ、可笑しなことだと囁き零す]
私のローズ
お前の望みは叶っただろう?
……セシル……目覚めたか
[愛しい
そんな感情が魔物に存在するものか。
是は執着
朱に交わり染まる蒼がただ惜しいだけ
胸に渦巻く甘い痛みの説明を
誰も城主に授けてはくれぬ**]
[重なり響く己の名の音]
おはようございます、旦那様――…
嗚呼、心根のかろやかなこと、
―――…私は、今まで何に捕らわれていたのでしょう。
[失われたのは闇にあって尚、善美に焦がれる心
枷なき薔薇は、棘を恥らうこともない]
ふふ……
つまらぬひととしての未練に囚われていたのかどうか
私はお前で無い故に、わからぬが。
良い目覚めを迎えたようだな
私の――…白い薔薇。
[蒼天は地に堕ちた。
胸を鳴らすこれは、其れを惜しいと思う何か。
けれど淫猥に囁く声音に曇りは無く
新たな眷属を歓迎している]
[響く声、
そして、フロレスクは完全に落ちたか。
と、思えど、
それをもう何かいう資格はまるでない。]
――……
[声は出さぬが気配は伝わっただろう。]
はい、目覚めはとても心地よく、
感謝しております、旦那様――……、
[惜しまれたものを省みることはなく、
声はまどろむような甘えを滲ませて]
[何処かで己の名を呟いたような、声に]
――ああ、そうだ。
あなたへの感謝も、まだでしたね……?
きちんとお礼に伺いますよ。
[暗き空を見て、どくり、と身体がうずく。
いや、そこから落ちれば、人ならば命がない場所に
惹かれるのは、なぜか。
いや、違う、飛べるような気がした。
さきほど、飲んだ狩人の血が、
一層力を高めたのだろうか。]
――……ッ
[ふと響いてくる白薔薇の声。
微かに目を見開く。]
感謝?
[テラスで結果佇みながら…白薔薇の妖艶な声に眉を顰めた。]
[物言わぬ気配を感じながら
白薔薇へと微かな笑みを送る]
感謝は、私ではなく……彼等に。
望みを叶えて遣るがいい。
君は、もう
フロレスクを完全に捨てたのだよな。
[しかし、問うてみたくて、そう声を響かせる。
城主やローズにも聴こえるだろうが。
聖なる血族にあって、落ちた彼の真の心裡はどうなのだろうと…。]
――案じる心など、
そのようなものは欺瞞です。
[女の声に思い出したように、
答えるはただの魔性の声]
ええ、感謝しております――お嬢様。
欺瞞を捨て去り、わたしは望むままにあれるのですから。
――まだ、その名を紡ぐのですか?
[かつて抉られた心
けれどその柔い部分は失われて、ただ不機嫌そうに呟く]
[一度交わってしまった白は、
あとは容易くその色に染まるのみ]
君が君であった
その名というだけだ。
[ただ、同じ名を呟いても、
もう、それで揺らぐ彼はそこにはなかった。]
――…私の、望み
[兄の聲に闇に溶けた女の気配が揺らぐ。
叶ったとも叶わなかったとも言わず]
愛しいお兄様……
私が望むのはお兄様の傍にある事だけ。
[今はそれしか望みはないのだと切なく漏らす]
貴方の施したものが欺瞞だったとしても――…
私にとっては違うものだったの。
[白薔薇の聲にぽつと紡ぎ]
感謝ならばお兄様に……
全てはお兄様の為に在るのだから……
[そして、相変わらず耳端に聞こえるのは、ローズの城主に対する愛慕だろう。
いつでも、憂いを持つ彼女を血をもらったことが、
自らには影響しているのだろうか。]
ああ
[城主の孤独、ローズの憂い
彼らは通じ合っているように見えるのに、
それでも、
なぜ、幸せにはみえない?]
――……感謝……。
[ローズが感謝を兄にという。
そう、さきほど、セシルが呟いたその言葉。
それが、理解できない。]
[ああ、それとも、彼らは、望んでそうなったというのか。
それほどに、人間であったころが…。
なれば、
自分がこの中で異質なのは認めざるえない のか。]
そうか?
……ならば傍へ来るが良い、私のローズ
[切なげなローズマリーの聲
ひとで有った時の迷いを捨てた白薔薇の聲
未だひととしてのこころ捨てきれぬ風の、薬師の聲
城主は増えた囁きに耳を傾けながら、淡い溜息を洩らす。
何でも持っていると、あの子供は言ったけれど
満たされても満たされても
必ず其の後に訪れる深い虚無感
ヘクターは最期感じ取ってしまったのかもしれない
闇よりも深い絶望の味]
何時でも――…私はお前を案じているのだから。
[言葉は簡単に口にする事が出来る。
案じるという行為を真に理解出来ずとも**]
――…お兄様。
[今すぐにでも向かいたい衝動に駆られながら
女は甘く切なく名を紡いだ。
兄の傍にある気配を影が伝える。
女は何もかも心得た風に]
お客様との戯れを中座させるような無粋……
私には出来ません。
愛しいお兄様……
如何かお愉しみになって……
[案じるという兄の言葉を素直に受け取る。
たとえ、真に理解されずとも
時折掛けられるその聲が女には嬉しかった]
ふふ……お前の心遣いがこそばゆい。
[薄く笑みを浮かべ、聲を返す。
ローズマリーに呼ばれる度、胸に広がる薄い膜
不快ではない其れは何と名のついたものか]
嗚呼
そういえば……私には愉しまねばならぬ義務があったか。
宴の捧げものはどうしている?
あれも、私への捧げものと言うわけではあるまい。
寂しければ其れと戯れていても構わぬぞ。
[ふと思い出した葬列の娘の顔。
けれどあれには毒が混じっている。
純血たる己は恐れるに足らぬものではあるが]
私のローズならば恐らく問題有るまい。
……サイラスは、白薔薇は、どうなのだろうな
あれの血を飲み干す事は
出来るだろうか。
[愚かな人間が作り出した哀れな娘。
ひとの毒が効くとすれば、未だなりきれぬ眷属か。
思考は聲となり零れ落ちる*]
[城主の声が聞こえる。
毒華も、城主やローズには効かぬだろうと。]
[毒は、城主には、おそらく効かない。
なれば、もし、その身を捧げたとしても、
彼女の人生には何の意味も残らなくなる。
それは、させたくなかった。]
葬列の乙女が来ても、
食らわないでくれませんか。
[そして、そう城主に願いの言葉をかけてみる。
無駄なことだとはわかっていても…。]
[城主の囁きが女の耳朶に心地よく響く。
薬屋が愛慕と感じた其れさえ女自身は気づけずにいた。
指摘する者さえ居なかったのだから其れを意識する事もないまま]
――…哀しい事を仰らないで。
愉しまねばならぬ“義務”ではなく
お兄様には愉しむ“権利”があるのでしょう?
捧げもの………?
嗚呼、そういえばそのような娘もいましたね……
[あまり興味がなかったのかそう呟き]
お兄様が問題無いと仰るならそうなのでしょう。
だって、誰よりも私の事を知っているのはお兄様だもの。
[婚礼衣装のようなヴェールを被り、最上階へ向かう
葬送の娘の様子には、気付いている。
彼女が最上階へたどり着いたとしても
其処には影が立ちふさがるのみ。
城主は其処に居ないのだから]
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