64 色取月の神隠し
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[行くことは出来ても、帰って来れなければ意味がない。
それでは、今までと何も変わらない。
それでは、一方通行なのだ。
だからこそ、私は。]
あやかしである君と、皆と。
今とは別の道を探していけたら―――
[でも、それは己の勝手な願望に*他ならない*]
色気って、あんた、何する気だい。
[鵺の軽口へ、顔をしかめる]
せんせだか、じんえもんだか、あきづきのだんなだかが、どうだろうねえ、あたしらの里に来たがるのかねえ。
|
[突然掛けられた声に驚いて振り向く>>113]
えっ…?
[見れば、知らない少年が立っている。参拝客が神社の者を探しているのかと勘違いして、慌てて微笑むと]
お参りですか?
(116) 2011/09/16(Fri) 00時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2011/09/16(Fri) 00時頃
……何って、そりゃあ、なぁ。
[己の軽口に顔を顰めた芙蓉に、こりゃあ失礼、と笑った]
いくら、秋月の旦那が風変わりでも……結局人の子だしなぁ
さすがに己らの里に行きたいとは、思わないんじゃないか?
[もし秋月の事情を知っていれば、判断もまた違ったものとなるだろう]
おや、おや。
[藤之助と目を合わせた沙耶の、動揺した様子に苦笑して]
色気が欲しいんなら、さやにするかい?
さやとじんえもん、二人送っても大丈夫だろうけどね。
ねえ、志乃――?
[同胞の意思を探る気配は、琴古主へ届くだろうか]
[ちょっと眠そうな気が帰ってきた]
んーセンセなぁ半妖みたいなんよぅ?
誘ってみたんやけどなぁ……
センセ龍っつぁん時と違って、うちにはやけにしおらしいいうんか歯切れ悪ぅてねぇ。
行きたいとははっきり言うてくれんかったんよぅ
巫女 ゆりは、メモを貼った。
2011/09/16(Fri) 00時半頃
誘った言うくらいやから、センセにはうちの姿見せてもうたからなぁ。
ああ、別に嫌やとは思ってないみたいやし、連れてくんはええ思うんよぅ?
あのヒトも半妖やって見せてくれたから、ばらしたりはせん思うけど……
沙耶にはなぁ、うちちゃんと話してあげたい思うんやけど、あの子今どこにおるんやろ?
半妖……へえ。
人と、あやかしの間の、ね。
[この狐には珍しく、気配が堅くなった。が、すぐにいつもの調子に戻り]
いいじゃないか、面白そうだよ。
……沙耶?沙耶なら、あたしと藤と一緒にいるよ。
手妻師のとこ。
あらぁ…一緒やったんやね。
ねえ芙蓉さん
どないしたらええ思う?
センセと沙耶ちゃん送るんはええんやけど
道に迷わんやろか?
危ないなら、うちがどちらか連れて行こう
思うてもおるんやけど、
沙耶にはまだ話せてないし、
センセはよぅわからんしなぁ。
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[>>127 やさしい、という言葉に少し顔を赤くして]
いえ…ただ、本当に悪いものでないのなら、最初から悪いと決め付けるのは良くないのかもしれない、って思って…
(135) 2011/09/16(Fri) 00時半頃
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いえ、そんな…!
[>>128 謝るたまこには慌てて首を振るが、続く言葉には驚いて]
え、不思議なこと、ですか? それはどういう…何か困ったことでも?
…そうですね。嵐が起こったり不作が続いたりする時に、良く神様がお怒りだ、なんて言いますし…案外神様も、私たち人と変わらないのかもしれませんね。
[くすりと笑い、たまこが何かを言いかけた時に声がかかれば声の主に注意は行って>>116]
(136) 2011/09/16(Fri) 00時半頃
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そうだねえ、「せんせ」は迷いやしない、と思うよ。
半分持った妖の血が、隠世の里に導くだろうさ。
志乃が一緒に行きたいんなら、それでもいいけど……
何にしても、沙耶とは話した方がいいだろうねえ。
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たまこ様のお知り合いの方ですか? あ、そういえば…もしかしてお祭前に一平太様と一緒にいらっしゃった方…? 失礼しました。この神社で巫女をしております、ゆりと申します。よろしくお願いしますね。
[>>132たまこの口から一平太の名前が出れば、そういえば、と思い出しぺこりとお辞儀をして自己紹介をした。たまこが髪を直すのを見れば簪に気づいて]
綺麗な簪ですね。とても素敵…たまこ様に、とても似合ってます。
[年頃の少女の顔で、簪に見とれ微笑んだ]
(141) 2011/09/16(Fri) 01時頃
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秋月の旦那が半妖ねェ……。
[志乃の言葉を耳にして、芙蓉と同じ呟きを零す]
なら、旦那は己らの里に連れて行っても良いかも知れないが
沙耶はお志乃の御手付きなんだろ?
まぁ、ちょっぴりお裾分けを貰えたら、嬉しいけど
彼女はお志乃の好きにすると良いさ。
また誰か連れて行くの?
[囁きにいきなり混じってみる。]
ねー。誰か神社に居た?
いるけどいないんだよ。
雷門さんじゃないよ、だれかいるんだよ。
ああ、あきのしん、今ね……
いるけどいない?
何だい、そりゃあ。
――志乃?
[こちらへ近づいてはいるらしい彼女の気配が、乱れている。
不安げな囁きを、向けた]
神社かい?
己には心当たりはないが、雷門さん以外の誰かなぁ……。
[明之進の問いに答えかけて、
芙蓉の不安げな様子に、志乃に異変が起きたことを知る**]
せやなぁ…
奴延鳥さんや芙蓉さんもそう言ってくれるんやったら大丈夫やろか?
お、お手付……
そない言われるとなんか恥ずかしぅなってきますんよぅ?
そうやねぇ。話さんといやいや連れて行くんは、うちを貰ってくれんでも悲しいしねぇ。
お裾分け言うて…沙耶が決めることやからなぁ。
でも別嬪さんですやろ?
うちが男衆やったら放っておかん思いますんよぅ?
んー? どないしたん?
神社で誰かに逢うたん?
危ないことしたらあかんよぅ?
ちゃんとおしろい食べて
元気にしとかなあかんよず?
んー? 大丈夫やよぅ?
逢魔時の力があるおかげでなぁ…
心配せんでも、うちの足でそっち行くからね。
[全然大丈夫そうでもない声だったけれど、元気そうに気を送りかえしてみた]
[芙蓉の不安げな囁きを聞いて]
志乃、ぐあいわるいの?
おなか 減った?
[そう志乃に問いかけて]
神社はね、なにかいるけど
たまことゆりしかいなかったんだ ふしぎだねぇ
だいじょうぶ きのうにげきったから
もう捕まらないよ 元気だから。
大丈夫、には聞こえないねえ。
[ため息まじり、といった囁きを返し]
あたしがそっちに行くよ。
今、どの辺だい?
んーん大丈夫やよ?
お腹は…少し減ったかもしれへんなぁ。
センセのとこで少しだけ戴いたけどなぁ。
ほら、はしたない女や
思われとぅなかったしなぁ。
たまこちゃんとゆりちゃんが居て、
他にだれかいたかもしれへんいうことやろか?
[流石によく意味がわからなくて頭をひねる]
なんやどちらかに雷門さんのご加護とかあるんやもしれへんね。それで他にも見えたとかやろか?
巫女さん言うくらいやからゆりさんやろか?
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巫女らしい、ですか。あ、ありがとうございます…!
[>>143いつも失敗を怒られてばかりでそんなことを言われたことはなかったから、嬉しさと照れくささにはにかみながら微笑む。]
ふふふ、良い人だと信じたいだけ、なのかもしれません。
[くすくすとたまこと笑いあう。簪について慌てるたまこを見れば、照れているのかなと思い違いをして微笑む。]
まあ、お母様の…。 ふふ、本当にお似合いです。お祭ですし、特別なものを身に着けるのって、素敵ですよね。
(149) 2011/09/16(Fri) 01時半頃
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え、ええわよぅ…
そない気ぃ使ってもろうたら悪いやん
[と、最初はもじもじしていたが……]
秋月さんお屋敷から三本目の角を曲がって少し行ったところの一本杉あたりにおるんよ。
[最後にはか細い声でそう応えた]
ま、気配を探ればみつかるかね。
無茶はしないでおくれよ。
[志乃へと呼びかけてから、明之進へ]
志乃はあたしが迎えに行くから、大丈夫。
神社の方も気になるけどねえ。
ん?
白粉なら、昨日仕入れたから持ってるけど……食べるって?誰が?
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え、あ、あやかしを、ですか?
そんな、食べませんよ。ふふふ、どこかの言い伝えでしょうか?
[>>147 明之進の言葉にびっくりした後、くすくすと笑った]
(150) 2011/09/16(Fri) 01時半頃
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