44 【game〜ドコカノ町】
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[血…と反復し]
じゃあ、沢山沢山沢山沢山、傷つけてしまえば良いんじゃないかなー?
うん、志乃ちゃんに厭きられた時が一番辛かった…[しゅんと語尾が弱まる]
何も…?
強いていえば、そぅ、セシルに頑張れってせっつかれた!
一番やる気がないって言われたんだよ、もぅ、駄目だよね、ヤニク!
(代われれば言いの二、と心底思う)
やっと見つけました、カミジャー様。
これで『ぱーてぃ』の方は全員……
[明るい声を掛けたが、途切れる]
――……カミジャー様
私が志乃です、カミジャー様。
[泣いている事は――こちらには知らせない]
[『沢山傷つけてしまえば』
そんな言葉に、心の内では少し眉を下げた。
『プレゼント』を持ち続ける以上はそうなる。
戦う事が必要だから]
……どうして『ぷれぜんと』を持っているのが
私達なのでしょうね。
[何を理由に選ばれたのか。
『リアル』が解らぬ事か――ならばドナルドはどうか。
戦いを厭わぬからか――だがカミジャーは泣いていた]
あるいは、どうして、などと言う理由はないのか……
そーーーなんだよぉ、俺にはないの。
ぷれぜんと…。
どうしてだろうね?
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―― 第二学館ラウンジ ――
[ぴょこぴょこと画面を覗き込んでくるレティーシャ。 少しだけふっと頬を緩めて画面をもう少し低い場所に下げた]
……ヒント探すのはアシモフが頑張ってた。 自前で頑張るのはもちろんだけど、後で合流して聞こう。
[当たらなかった大技で消費したスキルポイントの回復待ちながら、他のプレイヤーの情報交換]
……なるほど。でも、ナユタも、このゲームで長時間連戦してる状態だしな。ある程度はプレイヤースキルも解放されてると思う。
[セシルの情報聞けば、ちょっと無言で考えて。 眉尻下げて、言いにくそうに]
悪い。……すっげー残念なんだけど。俺もそれ元ネタ分かんねぇ。バン○ラ? アイマ○?
[そんなリアル話に和んでいたところ、システムアラートが鳴った]
(105) 2011/02/20(Sun) 10時半頃
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[移動後即攻撃は、速戦型キャラの一つのセオリーだ。 パワー型でラグが大きい自分は喰らうばかりで、その対策だけは苦労してやっていた]
[眼帯が瞬間的に熱くなって、空間の揺らぎを探知。 レティーシャとの位置取り見て、一歩踏み込み斧を構える]
[初っ端の一撃は覚悟した。 けれど、出現した相手が真っ先にしたことは。 レティーシャに気を取られ、声をかけること]
『また会ったなぁ? ぎったんぎったんにし〜てやんよぉ!』
[SPはまだ少しフルではないが、まあいい。 新たな侵入者発見した途端、表情も、台詞も、全てマクロに切り替わる。 自分達からは少し距離ある場所への出現。 眼帯操作し、相手のステータスを展開しながら日本の斧を下手に構え、ヴェスパタインに向けて走る]
(107) 2011/02/20(Sun) 10時半頃
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ドナルドは、ヴェスパタインが赤ピコ状態なのに小さく舌打ちした。
2011/02/20(Sun) 11時頃
―― 回想 ――
[カミジャーが泣いているのは知らない。
だから、志乃の問いかけに、どこからか湧き上がってくるマクロを抑えることはしなかった]
『変〜わんねぇよぉ!』
『たった一つのクリアプライズ狙って殺しあう。
それこそが至高! それこそがリアル!
血ィ、血ィ、血ィ、血ィ!
血だけが全てだ。ちがうかよ〜ぉ?』
[マクロに身を任せていると、楽だ。
けれどいつもはこのくらいで止まるマクロは、次々とまだ湧き上がってきて]
[抑える]
[過去ログを見て、リュヌドの発言を見つけた]
やる気ないねぇ。
ちーっともコントロールできないの?
まあ、砂時計あるし。
セシルはあれだけゲームにこだわってるんだから、苛められはしても倒されることはないんじゃないの。
イケメンに苛められるとかご褒美だろ、頑張れリュヌド
[他人事みたいにリュヌド苛めて、どうにかマクロを追い払う]
あれ、ドナ兄のいう血は流す血、だよね?
いーの?
流さなくて。
ちっともじゃないよー
すこしづつ干渉してる………。
えーと、あれだよ。
立て、立つんだ●ョーーーーーー!!!
って感じには、ね。
イケメンにいじめられて喜ぶのは、一部の女の子だけだと思う………
……いえ、いじめられても、どなたも喜ばぬような気が。
『早○は嫌われるぜボォイ』
『指しゃぶってそこで見てなァっははっはぁー!』
……案外新しい世界を覗いてみるのも悪くないよ、リュヌド
――なにが言いたいのか、わっかんないよ、ドナ兄ぃぃ
『ひゃっはははははははは』
『このオカマ野郎、何度も何度も凝りねぇなぁ!』
『せぇっかくのススメもあったしよ?
このまま染め上げてや〜ったるぜぇえええ!』
『ひゃっはははははははは』
[『血だけが全て』――
元々ロクヨンは対戦ゲームであり、その点正論だろう。
だが、気分はもやもやとする。
素のドナルドとマクロのドナルドの落差の所為か]
……でも、ここのりんご飴は美味しいですね、きっと。
[呟いて、靄を振り切る]
大丈夫さリュヌド。
お兄さんはお前が苛められる喜びに目覚めても見捨てないから。
ああ、でも、志乃には変なこと教えるなよ。
[マクロとこうした冗句と、交互に、ブツ切れに、脈絡なく。
そんな風にパーティチャットに発する]
ぇ、これがいじめ?苛められてる??
志乃ちゃん、今神社でしょー。
いいなぁ、飴とか。
ふふふっ。
[また笑っている]
ええ、神社におります。
カミジャー様にお会い出来ましたが、今は一人で。
……甘いもの、お好きですか?
もー、そういう喜び、いらないー。
[甘いもの、と聞いて声が明るくなった]
うん、大好き♪
なんだよ、せっかくイケメンからの誘いだ、受け取っとけや。
[ふっと志乃の言葉を聞いて]
林檎飴、か。しばらく食べてないな。
……カミジャー、無事?
『あとちょっとでブチのめせたのによぉ!
ちょっこまかちょっこまか動きやがんのなぁ』
[ぽん。手を打つ音が聞こえた]
そっか、ドナ兄はイケメンだったのかっ
[カミジャーの無事を問われ、一度口を閉じる]
……大きな怪我などはないご様子でしたが。
心中は何か、穏やかでないようでもありました。
[例えば、人に向き合うのを恐れるような。
上手く説明出来そうにない]
[ドナルド様=『いけめん』 で脳内にインプットされました。]
そっか。
『ひゃ…… …%&’()』
[言葉を濁すような志乃に、ぽつりと呟いた。
喉のところまで出てきたマクロを噛み殺す**]
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