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− ゴロと 〜薄闇の楽園 −
[腹の谷間にゴロの指が伸びて鈴口の露を絡めとる。
煌めきを宿した指は、一端、見えない場所へ運ばれ、それからじくりと菊の門へと侵入してきた。]
…っ、 はぁ…っ
[腰椎に灼熱の銅鑼が鳴る。
反射的に筋肉が収縮し、腰が突き上げられた。]
− ゴロと 〜薄闇の楽園 −
[落とすなよと、注がれた信頼は強い。
むしろ力をこめて腕と芯とで支えながら、新たに送り込まれる刺激を受け止めた。
とぐろまく官能を己の裡で響かせて、ゴロへと還元する。]
ふ、ぁむ …フランク、嬉しいと、ぼくも、嬉しい…
[先端をしゃぶる合間に声が漏れる。
下を掻き回す指先からは、ねっとりと濡れた音。]
フランクの、熱いの、ちょうだい―――
[蕩けた瞳でわらって、逆立つ雄芯をくわえ込む。
喉奥に先端が届くほどに深いストロークを繰り返した。]
ぅ、ん……ありがと、ねぇ〜……。
……ふぁ。
[瞼をとろんとさせたまま微笑む。
息子ほども歳の違う雄猫から与えられる快楽に、腰は揺れ、緩い呼吸は熱を帯びる。]
ッ、あ……カル、っ…… ぁ。
そんな、されたら…… ッ、あ ぁ、っ。
[深く咥え込まれ、吸われれば、後ろへの刺激も相俟って、頂は忽ち近付いてくる。]
……く、
………る、ょ……カル、ぅ……
───っ、〜!
[二度、三度と身を震わせ。
半身を緩く起こすと、カルヴィンの頭を抱え込むよう、背を丸め]
……は、ぁ…………。
[心地よい倦怠感を愉しむかのように、深く緩やかな呼吸を繰り返す。]
んふ…、 きて …全部、だして …
[フランクの声が高くなる。
口の中で熱が脈打ち、その時が近いと知らせる。
いっそう熱心に吸い付き、舌と顎で揉み、
くちゃくちゃと音をさせて下も掻き回して、]
―――――……っ…!
[喉奥に注がれた熱い雫を受け止めて、
咽せそうになりながら、喉仏を上下させる。]
[一滴も零すことなく全て飲み干して、
竿に残る分も丁寧に舐め取る。
それから、ほてりとフランクに頭を預けて目を閉じた。]
……フランク、ありがと。
[くるる、くるる。
のどかに喉が鳴る。]
ん〜……?
[喉を鳴らすカルヴィンの耳を、ふにふにと撫でて]
ありがと、なのかなぁ〜?
……そしたらぁ、ボクもカルに、
ありがとぉ〜。
[つられるように喉を鳴らし、転がったまま]
そういえばぁ〜……。
……トレイル、大丈夫かなぁ〜……。
[まだちょっとくってりしている風に見えるトレイルを、少し心配そうに見た。]
嬉しいことをしてもらったら、
ちゃんとお礼を言うもんだ、って。
[撫でられた耳がくすぐったげにぴこぴこと動く。
視線につられてトレイルを眺めると、
起きあがり、近寄ってその顔を舐めた。]
トレイル、大丈夫?
[声を掛けてから隣にほてりと横になり、
トレイルの背中を枕にうとうと瞼を半分下げる。]
ん〜……。
お礼をちゃんと言えるのは、いいことだねぇ〜。
[えらいえらいと、すっかり子ども扱いで、耳にチュッと音を立てて口付けを落とす。]
ぅ〜ん……。
ちょっと、刺激が過ぎたのかなぁ〜……。
優しくしたつもりだったんだけどぉ〜……。
[自制が効いていなかったのだろうかと、眉を下げ、トレイルに近付いて、頬や背中を優しく舐め]
ごめんねぇ〜。
[それから後孔も、熱と痛みを鎮めてやろうとするかのように舐めた。]
フランクの、おっきいもん…
[むにゅ、と半分以上意識が漂っている顔で言って、
こしこしとトレイルに顔を擦りつける。
フランクがトレイルを舐めるのを薄目で見ていたが、
やがて、ふわりと眠りに落ちていった。]**
そうなのかなぁ〜?
……。
[あまり気にしたことはなかったが、カルヴィンに言われ、ちらっと、サイズを確認してみる。
萎んだばかりで、あまりよく分からなかった。]
あれぇ〜。
カルヴィンは、お昼寝ぇ〜?
[ぺろぺろと、トレイルの毛繕いを終える頃には、カルヴィンは心地よさそうな寝息をたてていて]
ん〜……おやすみぃ〜。
トレイルも、またあとでねぇ〜。
[2匹の頬を軽く舐めてから、ふにゃふにゃした足取りで、キッチンをあとにした。]
─ カーテンコールの白昼夢 ─
……ずいぶん献身的だな。
俺はお前の大好きなチアキじゃない、ぞ。
[時折覗く浅ましい本心も、厭らしく濡れてるそれも、優しくない自分は全部なかったことにはしてやらない。
自分の快楽だけを優先すると言うなら何故そんな風になっているのか、と
視線は嘲笑の色を浮かべてウーの雄を見下ろした。]
俺がしているのを真似て自分でシろ。
俺は淫乱な猫を犯すのが好きなんだ、淫乱じゃない猫は自分の利き手とでも遊んでいればいい、だろう
[甘く食んだ指先を解放し、自身を弄ぶ指先は脈打つ血管を撫でては括れから根元まで丁寧に上下する。
激しさのない手淫はやがて軽い吐精を促し]
…………ッく、はぁ……!
[さらけ出されたウーのものへと少量の白を飛ばすか。
生ぬるい快感では満足しきれず、雄はまだ勃ったままで息づいていた**]
− ゴロと 〜冥宮の極光 −
[腹を伝う生暖かい白。
ゴロの喜悦の証に心が躍る。]
──…あぁ!
[目を閉じて声を弾けさせたのは、送り込まれたゴロの指が内壁を掻き乱す動きを感じたせい。
犯しながら攻め立てられている、相姦の陰陽。
ふたりだけで完結する小さな環。]
− ゴロと 〜冥宮の極光 −
[やがて耳奥へ届く狼煙は、力の限りを尽くした後の 降伏。
その灼けて掠れた声を聞くだけで漢(オス)は燃えた。
絶妙の角度で抉られる深い官能に、芯を包み込む蕩けた内奥の脈動に、
武(ウー)もまた最後の突撃に我が身を駆る。]
世界でたったひとつの オレの縄張り
[大切な。大切なもの。
そう宣言して、ゴロの中を自分の色に染め変える。]
− ライジと 〜陽炎 −
[チアキの名を出され、あの光景を思い出してしまった。
唇を這わせ舌を絡め、目を閉じて奉仕する幼気な姿。
その記憶は、今の状況ともあいまって、耽溺を一層加速する。
肉体は素直に反応した。
それでも、ライジは自慰をやめない。目の前の漢(オス)に手を出して嬲ることもしない。
ただの一指も触れぬまま、武(ウー)を惑わせ翻弄する。]
− ライジと 〜陽炎 −
なに を、 考え… て──、
[納得などできない。
けれど、ライジの言葉はあざといまでのビジョンを伴うから、 溺れる。
どれだけ「本気《インラン》」になればライジに認めてもらえるのか。
壁に背を預け、手を動かす。
ライジのそれを見守り、律動を重ねれば蓄えられてゆく熱。]
− ライジと 〜陽炎 −
[けれど、チアキにしてもらったのは、もっと気持ちよくて。]
こ れじゃ…、 足りな い。
[焦がれる 声。]
− ライジと 〜陽炎 −
[その滾りを誇示するように括れから根元まで丁寧にしごかれたライジの雄がわずかな白を散した。
その雫が指にかかる。
僥倖。
甘露のごとく自身に塗り込んで切ない吐息を洩らす。
より滑らかになった動きに口で浅い息をしながら、視線はまだ堅さを失わないライジの丈部に吸い寄せられていた。]
まだ いける、 ンだろ… 早く 、
[ライジの役にたたないなら、自らを握り込んでいる甲斐がないと、自分を納得させる欺瞞。
熱にうかされた双眸が切望するのは、理性からの解放。]
− ライジと 〜陽炎 −
…欲し い。
― キッチン ―
[巻き毛と呼吸を乱したまま、
くったりと毛布の上に突っ伏している。
身体中を襲った未知の感覚の代償は、
「いたい」「ねむい」「だるい」 その他諸々。
まぶた落として、黙ってじっとしていた]
…………わー……
[聞こえてくる声は驚くほどいやらしくて、
そんな行為を自分がしていたことに驚いて、
ひとりで毛布の中に顔うずめていたとかは、内緒だ。]
[まだまだ、ふわふわとした意識の中]
…………。
うにゃ
[柔らかく濡れた舌が触れる。
いつもなら絶対に嫌がっているものだけど、
今はその気持ち良さに、気を緩ませながら少し震えた]
…――おっさん……… ?
[うにゃうにゃと寝言を言う。]
[きっと次に目を覚ました時は、フランクはもう立ち去った後。]
………うにゃ。
[ゆっくりと身体を起こす。
キッチンの小窓からぼーっと空見上げて、
ぱたりぱたりと尻尾揺らしながら、
自分の身の上にあるカルヴィンの頭を撫でた]
―――オトナって、すげーなぁ
[つぶやきひとつ、ぽつり*]
〜 ファイルボックスの中の隠しリンク
ん……別れぇ〜?
[そんな言葉もまったく意に介さぬかのように笑んで、長毛を梳く感触に、目を細める。]
ふぅ〜ん……。
それって、どんな気持ちなんだろぉ〜。
ぅん、でも……いけないことなんてねぇ。
ないよぉ、なにも。
だから
[かけられた重みを受け止めるように、身体をずらし]
もっとさぁ、楽に。
愉しもぉ?
[マタタビの香が染みついた舌を、ウーの口元へと伸ばした。]
─ ライジと、一番天井に近いとこ ─
[種付けというあんまりにも直接的な表現に、女役としてはしたなく喘いだことを強調されたような気分になって、顔にまた朱が差した。
赤い顔のまま、舌を出して小生意気な顔。
ぷらいどが粉々なのに、そんなに嫌でもなかったのがまた嫌だ]
ん、ぁ、ぁ、
[体勢を変えられ、鼻にかかった声が出る。
緩く中をかき混ぜられるたび、きゅうきゅうとライジの雄を締め付け、優しい快楽に腰が震える。
どんなに否定して小生意気な顔をしても、身体は実に素直だった。
白濁が腿を伝う感触さえ、顎を舐められる感触さえ、くる]
ふ……、
[横に転がされ、ようやっと引き抜かれた雄に息を吐く。
少し名残惜しげな響きに自分でも聞こえて、もうやだとばかりに顔を腕で隠した]
おとな、しく?……ぁ、
[舌が内腿をなぞり、小さく震えた。
ただの毛繕い、ただの毛繕いと自分に言い聞かせ、変な反応をしないように心がける。
かき出すために後ろに触れられれば、また震えたが]
……おわり、
[疑問のような、断定のような、そんな声で顔を上げたのはどのくらい時間が経ったころだったか。
ライジの顔を見れば、相変わらずの顔をしていて、むう、と頬を膨らませた。
自分ばかりが翻弄されていた気がする]
[快楽に砕けていた腰は、なんとか立てる程度に回復していた。
ふらつく足取りで、立ち上がる]
……ライ、も。毛繕い。
[本気で突き飛ばせば、ライジくらいは軽い。
もう一度、今度は自分の意思で上に乗ると、ライジの自身に舌を這わせた。
仔猫がミルクを飲むように、せっせと拙く舌を動かす。
全部が綺麗になれば、先端をくわえ、痕もつかない程度に歯で掠めた]
ん゛……、は、ぷはっ。
[どうだ!と言わんばかりにライジの顔を見上げ、口を拭う。
自分だってやれば男役も出来るのだと。
仕返しに満足した若人は、乱れた自分の毛を整え終われば降りるつもりで、毛繕いを開始した]
― オッサン×オッサンSSの断片 ―
[その香りは、物心ついた頃から傍にあった。
歳を重ねた今、香りは既に、自身の一部となっていた。]
……そ、ぅ……?
だったら、ハマれば……ぃ ッ、クふ……っ
………ぁ……。
[意識が飛びそうになるほどの、若く、荒々しい行為も嫌いではない。
けれど、経験を重ねなければ、身に付かぬものもある。
体力では若者に劣るかもしれないが、与え合う刺激のひとつひとつが、深く、甘い媚薬と成る。
喩えるのなら───vintage]
………ふ、ぁ……
ゴロ、ぉ〜……
[しなやかな肢体を絡め、深い口付けを乞うように舌を伸ばせば、唾液に濡れたマタタビスティックが静かに零れる。
けれど今は、マタタビよりも、ゴロの唇に酔いしれたい。]
[この先にもまだ文章は続いていたはずなのだが、保存を忘れて消えてしまったらしい。
ヨーランダがそれに気付いたのは、1日後の事だった……]
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