224 Cнег дьявол〜凍ったケツ村〜
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 21時頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 21時頃
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……。
[シメオンの後ろからはリーが追ってくるか。怪我をしているシメオンになんの処置もできないのは歯がゆいが、それは誰かが傷をつけようとした意思の証明の緋色―――]
……逃げてください、逃げられるのなら
[それは現実逃避をも意味している。 私は、今までずっと考えていた。 考えて考えた末に]
ジリヤさんが赤く染まった理由は、 彼女が人間だったから―――? だってそうでしょう、シメオンさん。
あなたを殺そうとしている雪鬼が、 本当にリーやドロテアさんだったら、 何故あなたのお尻は、凍っていないんですか……?
(116) 2015/06/01(Mon) 21時頃
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悪い子なんて、いません。誰が悪いかを考えるなら 全員が罪人であり、全員が被害者です。
でも私はね、オスカーを殺した雪鬼が 絶対に―――許せない。
[今までの考えを無駄にしない。 リーは確証はないが、ドロテアが雪鬼なわけがない。 そう、ただの下らぬ御伽噺であっても、それを軸にずっと考え続けたじゃないか。それを今更否定して考えを改めるなら、この数日間、能力云々で死んだ人たちが報われないじゃないか。]
……じゃあ霊を見る人がシメオンさんだったんですね。 そう言ってくれれば、また話は変わりますよ。
[手をのばす。シメオンの服の下の傷へ。]
―――そう。確証はない。 だけど私は私の考えを信じます。 ドロテアさんを信じます。
[彼が触れることを許すなら、その傷を抉らんばかりの勢いで、強く強く彼の腕を握ろうとする。―――逃がさない。]
(123) 2015/06/01(Mon) 21時半頃
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メルヤは、シメオンが後ずさった様子を見れば、それはそれでいい、と見据えたまま。
2015/06/01(Mon) 21時半頃
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……っ、
[耳にひどく残るような、銃声。 猟銃のそれか。>>126 不気味なまでの笑顔のケイトに視線を向け]
……脅しておいて、話し合いなんて……
[言いかけて唇を噛んだ。 彼女は今、人の命を奪う凶器を持っている。 殺傷力の高いそれを。
言うことを聞かなければ殺す、そう言われているようで 押し黙ることしか出来なかった。]
(127) 2015/06/01(Mon) 21時半頃
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綺麗事?ちがいますよ。自分が可愛いだけです。
あなただって。雪鬼だって 自分たちのことしか考えていないくせに。
誰かのために殺しましたか。 誰かのためになりましたか。
ただただ死だけを齎した―― あなたに貶される筋合いなんかない!!
[多分、彼とまともに口論しても無意味なんだろう>>132 だけど"綺麗"という言葉が癪だった。 私は汚い存在だ。今もほら。 シメオンが雪鬼でない可能性があったとして それを否定して、彼が雪鬼だと思い込む自衛をする。]
もう――遅い。 罪には死を与えるしかないんです! 贖うために ケツを差出してよ!!
(136) 2015/06/01(Mon) 22時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 22時半頃
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話し合い。 いつもの通り、やりますか?
―――下に、行きましょうか。
[そう言ってついてくるものが何人いるかはわからないが シメオンだって逃げ場はないはず。 外は吹雪。ごうごうと外で唸る音を遠く聞き 階下の帽子のもとへ、そして投票用紙を用意しに。
……もう、こんなことも 無意味なのかもしれない。 皆が明確な殺意を抱いているなら ―――なおさらに**]
(139) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/01(Mon) 22時半頃
でも、“それで構わない”。
[魂を食らう度に自分の意識が、雪鬼と同化している。
罪悪感が、理性というものが、薄くなっていることが分かる。
今、頭の過半数を閉めているのは、いかに効率良く人を殺すか。欺くか。
そのほんの片隅で唱えることは、]
ケイト、笑ってよ。
[ 馬鹿らしいお願いごとだ。 ]
[思えば、彼女が笑みを向けてくれたことを、鮮明に思い出せない。
夜明け前、ジリヤの部屋で覗いた笑みは何処か草臥れたようなものだった。
そうじゃなくて。]
ひとりで、平気だから。
大丈夫、なんてこと、無い。
[ 右腕なんか痛くない。
腹なんか痛くない。
左胸なんか痛みやしない。
俺は雪鬼だ。
人殺し。人の心なんか持たない冷たい雪みたいな鬼なんだから。]
だから諦めないで、騙すんだ。
ひとりくらい、………守らせろよ。
[思えば自分の生とは何だったのか。
振り返ったところで、浮かび上がる感情に蓋をする。
でも、まだ覚えている。
二日目。
アランの魂を食らった時。
自身の手すら汚さずに人間を火にかけ、人間の魂を食らった自分を、
傍で守り、支え、手を汚してくれたのは、他でもない、ケイトで。]
何かを護って、何かが残るなら、悪くもないって思えるだろ。
それに、出迎えてくれる人がいないといけないじゃないか。
[ ケイト。
すっかり耳に馴染んだ名前を呼ぶ。
羨ましくって、妬ましくって、仕方のなかった存在。
自分にないものを持ったその人のことをずっと、───]
いってくるよ。
あの丘で会おう。*
馬鹿ね、シメオン。
[ひとりくらい、守らせろよ。
囁きに乗った声は、確かに少女の知る彼だ。
脊椎に忍び寄り溶け込んだ鬼のものとは違う、彼女の知っている、彼女を知っている、彼の。]
あなたって、ほんと、馬鹿だわ。
[守れれるんじゃなくて、守りたかった。
昔、アランを見送った時。
最初の晩、叔父に首を絞められた時。
疑いを他所に向けて。親しかった誰かを裏切って。
いっしょに行こうと、手を握ってくれたのは、折れそうな心を守ってくれたのは、他でも無いシメオンだった。
今だって、そう。
命懸けで逃げ道を捜してくれている。
棘のない声で、言葉で、手を引いてくれようとしている。]
ひとりで平気な筈、無いじゃない。
いっしょに行こうって、あなたが言ったのに。
私なんかのために、……ほんと、馬鹿よ。
[確かに指の隙間に合った体温を、覚えている。
本を読まない彼には、あの晩、アランから取り出した桃の実を捧げた意味は、きっと分かりはしない。
それで良かった。
二人で逃げ切れるんじゃないかなんて、温い幻想を見せてくれるほどこの殺し合いは甘くは無かった。
それでも、いつかこうなるとしても。
ただ護られるんじゃなくて、隣に立ちたいと、そう在ろうと、決めていたから────。]
あなたを護らせて、って。私、言ったわね。
…あれ、嘘だったわ。
私ね、ほんとはあなたを、
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