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【人】 お針子 ジリヤ― 翌朝 ― (41) 2015/05/27(Wed) 20時頃 |
【人】 お針子 ジリヤ[自然と、明かりのついた方へ引き寄せられた。人の声がする方へと足は向って。 (46) 2015/05/27(Wed) 20時半頃 |
【人】 お針子 ジリヤ[顔からは血の気が引き、震えるからだ。さめざめと嘆く。] (47) 2015/05/27(Wed) 20時半頃 |
【人】 お針子 ジリヤ[自分の身体を両腕で抱きしめるようにして、呟く。] (49) 2015/05/27(Wed) 20時半頃 |
【人】 お針子 ジリヤ…3人の能力者か。 (72) 2015/05/27(Wed) 23時頃 |
【人】 お針子 ジリヤ[周囲を眺めて、人が一人足りない事に気が付く。 (79) 2015/05/27(Wed) 23時頃 |
【人】 お針子 ジリヤ[どん、どん、と扉を叩いて懸命に呼掛ける。今朝のケイトのように。 (84) 2015/05/27(Wed) 23時頃 |
【人】 お針子 ジリヤ[背中を撫でられて、グズっとなる鼻を啜る。俯いた顔はくしゃりと歪んだ。 (87) 2015/05/27(Wed) 23時半頃 |
[ そうでもしないと、殺されてしまいそうだから。]
[ たかだか御伽噺に似たような死に方をしたからといって、犯人を炙り出そうとする状況に頭が追いついていなかった。
どうして。
────生まれてからほとんどの日々を共に過ごしていたのに。
どうして。
────そんなに簡単に探そうなんて。
どうして。
────それが、ここにいる誰かの可能性もあるのに。]
……簡単に、殺そうとする。
殺せるんだ、……な。
[ 落ちる言葉は呆気ない。
少し前までは、どうにか分かち合える手段を見つけようなんで、都合の良いことを考えていたけれど、今の状況で同じことを思える筈がなかった。]
………死にたく、ない。
[誰かのために疑われて手にかかって命を終えるなんて。
そんなスリルなんて、いらない。
それくらいなら、]
俺の知ってるままのみんなでいて。
『 さぁ、誰のケツを凍らせる? 』*
【人】 お針子 ジリヤ[いつもなら、安心する微笑みを見ても、 (94) 2015/05/27(Wed) 23時半頃 |
──きっと、諦めてしまいたくなる。
[怖い。怖い。
目の前で行われている話し合いの意味よりも、知っている筈の人達が、まるで知らない人みたいで。
異分子を省く為の、算段。
疑わしきものは≠ネんて言葉に、自分が含まれることを想像した事はあるんだろうか。
雪鬼は、人に取り憑くという。
それを止める手段は、火掻き棒で────]
『 殺すんでしょ? 疑わしき$l間を、人間が。 』
[それじゃあ。まるで。
ただの、人殺しじゃないか。]
[金の髪の彼の顔を見た瞬間
その理由が少女には未だ理解出来ない。
叔父の死と自らの思考のエラーが結び付かない彼女には、昨夜まさにこの場所で行われた事を、記憶として正確に認識する事が出来ていなかった。
それでも、勝手に涙が溢れ出すのが彼の瞳の底を見詰めているせいなのだけは、分かっていた。
獣が眠る赤い思考をひたすらに塗り潰す、繰り返し繰り返し溢れる言葉。]
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない、から。
なかないで。
わたしが、いるわ。*
[ 半ば平然と“人が人を殺めようとしている”状況。
これを何と呼べば良いというのだ。
瞳と瞳が交差する瞬間。
馴染み過ぎた声が囁くのだ。]
『 きみは自らの正体を知った。雪男なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていかなきゃ。 』
[けらけら。
瞳が笑む。
一瞬。ほんの一瞬だけ、無意識。]
俺たちは、悪く、ない。
[収まらない震えの理由は、どうしたって口に出せなかった。
凄まじい動悸。心臓の音が、二人に聴こえてしまうんではないかって、不安と焦りで胸が詰まる。
断ち切られた電話線を前にして、呆然と立ち竦んでいた。
どうして──どうして自分は、その光景に見覚えがあるのだろう。
甘い囁きが耳の奥でせせら嗤う。
『 君は、自らの正体を、知った 』。
明け方、何か厭な夢を見た。
それは、紛れもなく夢だと思っていた。今だってそう思ってる。なのに。]
(ねえ。どうして──そんな瞳で、わらうの)
[背後の彼の瞳が。
時折、ほんの一瞬、責めるように、嘲笑うように、歪むのだ。
まるで早く目を覚ませと、急かすみたいに。]
【人】 お針子 ジリヤ[ドロテアが厨房へと入ればわたしも後に続いて。何時もの様に、彼女の手伝いをしようとする。 (127) 2015/05/28(Thu) 08時半頃 |
[ 殺さなければ、殺される。
ここの人たちと見つけ出して、話を
交えられるのは当然思えなかった。
いつもなら、“いつも通り”ならば、そんなこと否定してやるのに。]
…ケイト、ドロテアさんと先生の話、聞いてて。
[ 直接口にしなくても。
こうやって目と目が合っている状態ならば、胸の内で唱えられることをついぞさっき知った。
自分と同じ声に窘められている時に、何と無くそんな予感がしたからだ。
勿論気のせいかもしれないけれど。
こんな時に自分の知らないことがあることは不安だから。
踵を返す前にそっと、囁いたのだった。]
[どちらにしたって、自分達を追い詰める存在は、]
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