78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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――セヴィアルファ城VIPルーム2――
[バルコニーから直接、レティーシャの座す部屋に向かう。 窓から直で入るのが、一番早い。翼があるとはなんと便利なことだろう。 それは、丁度兵士(>>83)の来るタイミングと重なったか。]
『敵襲だ! 王都に向かってる! 勇者サマ、出番だぜェ!!』
[声を張れば、扉の外にも聞こえるだろうか。]
(94) 2012/02/13(Mon) 23時半頃
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ここは俺ら《オリエンタルエクスプレス》だけで十分だぜェ。
―………ヘタに手出しするなよ?巻き込むぜ。
何。少し遊ぶだけさ。
あわよくば、勇者《セイクリッド・レティーシャ》を死に還せばそちらも楽になるだろう?
そちらには手出しはしない。
存分に戦うと良いさ
あァ、俺も木端にゃまるで興味がねェ。
―……大物でも喰わなきゃ収まらねェな。
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『了解、勇者サマァ! 全身全霊ブチ込んでくるぜェ!』
[命(>>115)を受ければ、くるぅりと踵を返し、セヴィアルファ城の上空まで飛び上がる。 空中で背に負った神鉄《アダマース》の剣を抜き去って、征華隊の面々に叫んだ。]
『行くぞォ、お前らァ! 命惜しくねェヤツは、俺っちと来いやァ!』
(119) 2012/02/14(Tue) 01時頃
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[象騎手たちは、柘榴《パイナップル》をひたすらに王都外壁に叩きつけている。 辺りから火の手が上がり、逃げ惑う人々の声が聞こえた。]
『……ヘッ。何だよ、どうにも雑魚ばーっかじゃねェか……物足りねェ』
[笑う。が、徐々にその表情には覇気と余裕が失せ始めていた。 この竜騎士自身も気づいている。気づかざるを得なかった。 龍気は、解放されて強まるどころか、どんどんと拡散、それこそ"解放"されている。 わかる。隊長《アタマ》とやりあっても、足止めすらできない。]
(129) 2012/02/14(Tue) 01時頃
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『お前らなら、一歩足りともこの門くぐらせずに止めてやるぜェェ!!』
[ならば。 雑兵と言えど、確実に止められるものを数多く止めるが今の己の仕事だった。 天に高く神鉄《アダマース》を掲げれば、士気高まったかのように征華隊《仲間》の声が返る。
翼羽ばたき、舞い飛ぶように群集に斬り込んでいく。]
(130) 2012/02/14(Tue) 01時頃
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[戦いの中、黒龍の鎧纏う騎士はきっと、笑みを浮かべていただろう。 脂汗落とし、ついには羽ばたく力すら失い、大地を踏みしめることになっても。 戦うことが、生きることがただ、楽しかった。
振るう剣は星明りを弾いて銀に照った。 人の命の赤を散らして、しかし神鉄の輝き失わず、一閃。
群衆の投擲は止んでいた。 もう弾を投げる役目のものがいない。 もう弾を打ち出すカタパルトがない。 群衆の攻撃は止んでいた。 もう剣を薙ぐ力のあるものがいない。 もう拳を叩く力のあるものがいない。]
(139) 2012/02/14(Tue) 01時頃
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[征華の防衛は終わっていた。 もう、先頭を行く黒の竜騎士もいない。]
(141) 2012/02/14(Tue) 01時頃
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……どうした?
お前なら、こうするだろう?
[裡に沈む少年へと微か愉しそうに語り掛ける>>+439
ただし。少年は、そういう物が大好きでも。
本当に手を出す甲斐性までは無かった事までは量り違えていたが]
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[最後には、身につけていた黒の鎧すら、ぼろぼろと崩れ落ちて。 まだ新しい生成のシャツに、古い革鎧だけをつけた、浅黒い肌の大柄な男が一人、倒れただけだった。
神鉄《アダマース》の大剣ひとつだけ遺して、男は月へ還る*]
(145) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
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ばかとはなんだ。
青少年の純粋な欲望だろう?
[少年の絶叫>>+448には言葉少なに応え。
奪うイノチを冷徹に見据え始める]
……どうせ零に還るイノチだ。
ここで、障害はひとつでも摘もうさ
あァ、咲いたぜ。俺は十分咲いた―……そして散るんだァ…。
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