62 あの、夏の日
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[大人になって、暗黙のルールを知った。
少年の頃は知らなかった、黙認すべき事、排他すべき事。
それが社会での生き方と悟るのは、容易い事だった]
……
[無言で寮の廊下を歩く男は、少年の掌を見た]
[そうだ。この少年は不正が嫌いだった。
それは10年後も変わっていない。変わり様の無い事で]
[だが、社会人になって…無駄に聡い脳は、暗黙のルールを覚えた。
その淀みに、時々やり場のない怒りを覚える事もある。
だが、その界隈で生きる為には「しょうがない事」としてやり過ごさなければならなかった]
[ずっと、そしてこれからも]
――きっと
[両手をだらりと下ろし、立ち止まり。
懐かしい寮の廊下の天井を見上げ]
この歳の俺が、現実の俺を見たら…
「貴様なんぞ、俺では無い!!」
…って、激怒するな。
[少年の信じた正義は、清く美しく、どこまでも真っ直ぐなもの]
[現実の男には、それが眩しく、尊く思えた]
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―中庭― [珍しく、言われたとおりに来たものの。 手伝うでも混ざるでもなく、離れた場所を陣取って。 壁に凭れて座ると、アークロイヤルに火を点ける。 足元には半分ほどまで減ったカルピスサワーの缶。] [近くにマリアの姿があれば、それはそれは嫌そーーに顔を顰めただろう。]
(123) 2011/08/28(Sun) 22時頃
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[そんでもって、ばーんと出てきたファンシーピンク>>120に] あら可愛い。 ――なんて、思ってない。 [うっかりぽろっと転げて出てきそうになった本音をキャンセル。]
(124) 2011/08/28(Sun) 22時頃
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いらねー。 棒だの紐だのに火ー点けて何が楽しんだよ。 [文句言いながらも、押しつけられた花火>>131をしぶしぶ受け取るだけ受け取ると、] あー? だからどーしたよ。 [着火して、突っかかってきた後輩>>132に向けてみた。] うっせ。 なんも言ってねーし。 [誤魔化すのは下手くそだ。]
(135) 2011/08/28(Sun) 22時頃
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なるほど、こーやって楽しむわけか。 ――あぁ? [聞きなれたなかで一番神経に障る声>>136に、そちらを睨む。視線が合うことはなかったが。] 俺が。 いつ。 どこで。 誰か。 巻き込んだことがあったか? 妄想も大概にしろよどブ――ずぁ!? [侮蔑を吐きかけたところで飛んできた花火が直撃。 なんというタイミング。]
(142) 2011/08/28(Sun) 22時半頃
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てめぇバカか! 人に火ぃ向けんじゃねえ!! ぶっ×すぞこの野郎!! [どの口がそれを言うやらで、すぐさま立ち上がりベネットに飛び蹴りを放った。]
(144) 2011/08/28(Sun) 22時半頃
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[蹴りは決まった。ふ、と笑い。] [目には目を。歯には歯を。花火には花火。 飛んできた未使用のそれ>>149を受け取ると、] くらえ、ファイヤートルネードッッ!! [変な技名つきで放った。]
(155) 2011/08/28(Sun) 23時頃
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ユリシーズは、ヨーランダ――いやヒャダルコの姿はとりあえず目に入ってない。
2011/08/28(Sun) 23時頃
そうかも、しれないですね。
[夜空に向かってため息をつき
ディーンの声に耳を傾けた。]
全部、ここに置いてきた気がします。
何もかも捨てて、大人になって……。
[社会の波に紛れて、忙しさを理由にして。そんな大人には、なりたくなかったと響く落ち着いた声音に、ゆっくりと頷く。]
びっくりするくらい、冷めてしまって。
子どもだったからって理由もつけて。
でも、それもただの言い訳だったのかもしれません。
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[花火と花火が運命的な出逢いを果たせば、そりゃもうすんごい煙である。こちらも一撃喰らったが、蹲っていたベネットの安否は定かではない――] ――やったか? [言った本人の意図とは逆に、とりあえず生存フラグは立った。]
(162) 2011/08/28(Sun) 23時頃
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皆さん、現実を思い出してきてるみたいですね。
みんな思い出しちゃったら、この夢も終わるのかな……。
[夜空を瞳に移しながら、噛んだ唇。
それは、嫌だ。
いつかそうなるとわかっていても。]
ずっと、気づかなければいいのに。
……なんて、都合よすぎですかね。
[薄暗く翳った声と共に、長いため息。
胸に宿る苦さはやはり完全に消えることは無く燻っている。]
………。
[静かに、頭に流れ込むディーンの声を聴く。
口元に浮かぶのは、薄っすらとした笑み。
夢でない、10年前を思い出してみる。確かに彼は真っ直ぐで、破天荒な行動に何度か怒られたこともあった。
それもまた、良い思い出で。]
でも、それもまた先輩ですから。
怒ったってきっと、わかってくれます。
[それがディーンという人であると、確信しているから。]
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うっわ…… [ヒャダルコが繰り出したヘビ花火にドン引き。] [距離おいて。] ……これは、ねーよ…… [ヒャダルコにもドン引き。]
(170) 2011/08/28(Sun) 23時頃
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[メアリーの同意する声に、ゆっくりと頷いて。
やがて肺の奥から出すような溜息が聞こえた]
夢が、終わる――
[そうしたら、待っているのは現実。あの飲み会が終われば、また皆は――
きっと、メアリーもそんなのは嫌だと思ってくれるかもしれない。
そうだ…そうでなければ、あんなに明るかったメアリーの声が、翳る筈が無い]
そうなる、前に
[は、と息を吐き]
思い出そうとしている奴が居れば…「それは夢だ」って、言ってやるさ…
[男の思考は、少量のアルコールに溺れていく]
[メアリーの言葉に、揺れる思考を集中させる]
――分かって、くれるかな。
[大人になれば、信じる事に抵抗を持つ様になる。
男も例に洩れず、不意に言葉を零した]
誰かが――分かって、くれる か――――
[それは少年の身体がアルコールに慣れていない為か。
身体の方は眠りについた様だが、意識の方は、徐々に溢れていく]
……先輩?
[覚束ないディーンの声に、ちらと顔を上げる。転んだままの体勢で中庭に寝そべっていたから、彼が酒を飲んだことにまだ気がついていなかった。
途切れる言葉を読み取り、薄く笑って]
――……私は、分かりたいです。
[きっと聞こえないだろうからと、密かに零した。]
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鯖も線香花火もエビフライも、 この世から消えてなくなったわけじゃねーだろーが。 [ちょっと異次元行きになってしまっただけで。] [花火とじゃれている(ように見えた)女子>>180に気づけば、何やってんだと呆れた顔。可愛いとか言ってるあたり、下級生の女子の間ではこれがトレンドなのだろうか。解せぬ。]
(185) 2011/08/28(Sun) 23時半頃
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着ねーし!! 言わねーし!! [ヘビ花火を4個ほど、ヘクターの方にも放った。]
(190) 2011/08/28(Sun) 23時半頃
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[5個めに火を点けようとしたところで、空気が湿ってきているのに気づく。見上げれば、一雨きそうな雲模様。] [舌打ち一発、煙草を銜えなおすと。 面倒な後始末とか押しつけられないうちに避難しようと―― 思ったところで、こちらへいらっしゃる3名様>>192。] ちょ、おま [回避不可能。]
(198) 2011/08/29(Mon) 00時頃
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着ねえっつってんだろ! なんつーもん投げやがる。バカか! [むきーとしてるヒャダルコには呆れた様子で眉を寄せ。] おーおー、おっかねーな。 10年後にはヒャダルコじゃなくてヒャダインになってんのか? [何も押しつけられなければ飲みかけの缶だけ拾って、 今度こそ寮の中へ退避。 一人大変なことになってる後輩がいたのには気づかず。]
(206) 2011/08/29(Mon) 00時頃
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