88 吸血鬼の城 殲滅篇
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[不意に、火の中の木材が乾いた音をたてて爆ぜ、ヒューの意識を闇の中から呼び戻す。]
…誰も 戻れはしない。
[燃え残ったテーブルから飾花をとると、並んだ亡骸へと放った。 清楚な白い百合の花から金の花粉が散る。]
(70) 2012/05/03(Thu) 16時半頃
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[美味かったか、と尋ねる声に酷いいたたまれなさが襲う。
震える唇が開かれ──
紡ごうとした其れは声にならず、消える。]
[隻眼の男か―― と、
そう声を掛けられた事には気づいていた。
酩酊して返せなかった返答を、
酷く気まずげに年の近い『弟』に向けて響かせる]
……悪ィ。
もしかして、聞いてたか?
……ああ。
アンタにとっては仇になるんだろうな。
[なのに、何故こんなことになっているのか
まるでわからないと言いたげな、苦笑]
アンタは『ヒュー・ガルデン』――
クレアの騎士だろ?
クレア姉ちゃんを、……護ってくれてた奴だ。
[最初から、この騎士に悪感情はない。
アヴァロン伯が『クレア』であると理解した今は尚更]
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[やがて、大階段を上り、2階の惨状に足を止めることもなく進むその手には、クラリッサが好んだしなやかな茎と刺をもつ紅薔薇が握られていた。]
謙虚であれ、誠実であれ、礼儀を守れ、 裏切ることなく、欺くことなく、弱者には常に優しく、強者には常に勇ましく、 己の品位を高め、堂々と振る舞い、 民を守る盾となれ、主の敵を討つ矛となれ。
[「北」の塔へと向かう足音が、騎士の誓いを刻む。]
(78) 2012/05/03(Thu) 18時半頃
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いいぞ。
一段と可愛くなった。
[低い笑いに、嘲る色はない。]
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── 「北」 物見の塔・屋上 ──
[意識して避けてきた場所。 クラリッサが灰となった場所。
人ならぬ身にはわかる「その場所」の前に血盟騎士は立つ。]
(83) 2012/05/03(Thu) 18時半頃
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クラリッサ姫、 あなたと同じ糧をわかちあい、 同じ罪と苦悩を知り──
真にあなたと同じ世界に生きたい。
(84) 2012/05/03(Thu) 18時半頃
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あなたは闇の中の救い、絶望の中の愛。
── どうか、 ご帰還を。
[手にした薔薇を首筋にあてがい、ヘクターがつけた誓約の傷を刺で突いて血を捧げる。]
(85) 2012/05/03(Thu) 18時半頃
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…な。
俺が相手して、いいのか?
[ヘクターが彼に向ける波動が、
恐らく気に入りの獲物に対するものであることには
気づいていた]
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[そうして紅の露を結んだ薔薇を供え、「南」の塔を振り返る。 風が剣戟の音を伝えていた。
暗い空の下、翻る鋼と金は、あの剣士のもの。 それと渡り合うのは──]
……。
[軽く助走をつけ、ヒューは切り立った盾壁の上に立った。]
(89) 2012/05/03(Thu) 18時半頃
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構わん。しばらく相手してやれ。
―――そいつがどうするか、見たい。
[闇を揺らして届く声は気弱な──否、これは相手を思いやる響きだ。
今、その相手の姿を認める。]
名を 知りたい。
――ドナルド・ジャンニ。
[短い答えと、肩を竦める様な可笑しげな気配。]
そっか、名乗ってなかったな。
[ドナルド・ジャンニ。
クラリッサを「クレア姉ちゃん」と呼ぶ男。
そして今は──血の兄弟。
そのドナルドが、金髪の剣士と舞っているのが見える。
かつて絶妙のコンピネーションでヒューの動きを妨げたふたり。]
オレがおまえにくれてやったのは呪いじゃねぇ。
[修道士に語るドナルドへ、確たる響きを送る。]
" 祝福 " だ。
[ 闇の。
人間が、忌む。
眷属にとっては喜ばしい、 それ。]
……嘘、吐いてんじゃねえよ。
[苦笑を届ける。
この力も。思慕も。渇きも。
――全ては祝福であるのだと
そう届ける彼の其れは、
恐らく本心ではあるのだろう。
だが自分だけは、
それが欺瞞であることを知っている。]
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[南の城塔を望む北の物見塔の上。 狭い盾壁の上に立ち、二人の戦いを見ていたヒューの膝が撓められる。
だが、まだその場を動きはしない。]
(106) 2012/05/03(Thu) 20時半頃
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[名を求めた相手。
そして、クラリッサに血を捧げて魔に堕ちた男だ。
「認めて」いる。]
おまえの名誉のため──呼ばれぬ限りは、介入せぬ。
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/05/03(Thu) 20時半頃
[酷く乱れた息と、忌々しげに歯を食い縛る音。]
……やれる限りはやるさ。
アイツの、御所望なんでな。
[だが彼は己を気遣ってくれているのだろう。
それに思い当たり、付け加える。]
……サンキュ。
――――――。
[ドナルドの声に、
その、揺るぎない言葉に、
最初は沈黙が落ちる。]
…………… く。
[続いてこみ上げるのは、笑いの波動。]
くく、………く、ぁ、ハハッ……
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[ヘクターが武器を手に金髪の剣士の前へ踏み出す。 己はその後を任された。]
──御意。
[ほ…と、かすかな吐息が混ざったのは、ドナルドに手が差し伸べられた安堵ゆえ。]
(113) 2012/05/03(Thu) 21時頃
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[ 次の瞬間、ヒューはふたつの塔の間を、跳躍する。]
(114) 2012/05/03(Thu) 21時頃
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── 南の塔 ──
[影のごとく無音で着地すると、そのまま修道士の元へと歩み寄る。
剣で床に縫い止められた姿は、自分が吸血鬼と化したその時を思い出させた。 苦鳴は、肌に突き刺さる。
黙らせろと命じられたそれを忠実に実行するため、修道士の傍らに膝をついた。]
(120) 2012/05/03(Thu) 21時頃
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[彼自身の祝福魔法によって動きのきかなくなった左掌を、その歯列の間に含ませる。
歯牙を立てたいならそうすればいいと視線で促した。]
(121) 2012/05/03(Thu) 21時頃
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[ヘクターと金髪の剣士の間で交わされる言葉に、耳を澄ます。]
よい戦士だな、あれは。
[意識を保っているのがやっとだろう修道士の額に、屍めいた冷たい指を伸べて、その前髪を掻き揚げた。]
おまえたちが、その血を姫に捧げてくれる気になってくれたなら、おれは感謝するのだが。
(123) 2012/05/03(Thu) 21時半頃
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[修道士の示した否定の圧力に、奥に緋を宿した頑な琥珀が狭まる。]
抗うつもりなら、支度を整えられよ。
[ヘクターの下知もあった。 立ち上がる間は待つ、と騎士としての礼節から告げるつもりだったが、食いつかれた左手で動きを封じられたところに、影の束縛を離れた修道士の必死の一撃が迫っていた。]
(133) 2012/05/03(Thu) 22時頃
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[漆黒のワイヤーと聖杖が触れ合って火花が散る。 その隙に跳び退ったが、右の太腿に焼きごてを押しつけられたような傷が残った。
片手を噛みつきで封じられたままであれば、逃げ切れなかったかもしれない。 だが、ムパムピスも呪文の詠唱のために離さざるを得なかったのだろう。 とはいえ、足をやられては動きが鈍る。]
…不覚。
[呟いた右手には、背から抜いたフランベルジュが握られていた。]
(146) 2012/05/03(Thu) 22時半頃
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