199 Halloween † rose
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そうか、グレッグも好きか!
[返答>>128に、くるんと瞳を輝かせる。]
グレッグの街は、海が近いのか。 いいなー、おれ、海ってあんまり見たことないんだ。 大きな船とか浮いてるのか?
[足は止めぬまま、南の空を見やれば、気の早い星が輝いているのが見えた。]
……ぬ!
[星に気を取られたわけでもないのに、グレッグと走る速度が同じくなれば、ちょっと対抗心を燃やし、速度を上げてみたりもした。]
(129) 2014/10/27(Mon) 23時頃
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いいのか大丈夫か? 屋根の上はすごく高いぞ!
グレッグおまえ登れるのか?
[いつもは、庭木と壁とベランダを跳ねて、ひょいひょい登ってしまう屋根の上。 グレッグは登れるかと、ちょっとニヤリと笑みを向け]
そん時は、おれが手伝ってやるからな!
[笑って、走って。 やがて、魔女の屋敷へと続く丘へさしかかれば、金色の獣>>115が寝そべっているのが見えた。 けれど、何かを窺っているらしい様子に、手を振って走り抜けるだけにとどめておいた。]
(130) 2014/10/27(Mon) 23時頃
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─ 魔女の屋敷 ─
はっはーーーおれの勝ちーーーィ!
[黄昏に染まり始めた丘を駆け抜けてゆけば、漸く魔女の館が見えてきた。 手を繋いだ状態で、勝ちも負けもあったものではないけれど、先に館の壁に触ったからと、何故か勝ちを主張した。]
本当に登れるか? ここの裏にある木から登ってくんだぞ。
[まず案内するのは、屋敷の裏にある大きな木。 そこに登って、細い枝を伝ってベランダに飛び移り、そこから勢いよく屋根に飛びつき、よじのぼる。]
ほらほら、グレッグ! 手、こっち!
[グレッグが、手助けを必要とした時は、積極的に手を貸した。 カボチャバケツを抱え、グレッグのサポートをしながら登るのは、いつもよりずっと時間がかかったけれど、いつもよりずっと楽しく感じた。]
(134) 2014/10/27(Mon) 23時半頃
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─ 屋根の上 ─
[漸く屋根の上に着いた時、空はもう、淡い紫から紺色へ変わりはじめていた。 ちょっと足下が暗いけど、猫の目にはどうってことない。]
グレッグ大丈夫か? ほら、こっちこっち!
[グレッグは、ちゃんと足下が見えているだろうかと気にしながら、しっかりと手を握り、一番腰掛けやすい、煙突のあるあたりまで、ゆっくりと歩き出した。]
(135) 2014/10/27(Mon) 23時半頃
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[>>136尻尾に擦り寄られると、ちょっとブルッとして足を踏み外しそうになったりもしたが、なんとか無事に、目的の場所にたどり着いた。]
ほらグレッグ、こっちのが座りやすいぞ。
[自分は多少斜めだったり狭かったりでも大丈夫だからと、グレッグに、平らで一番座りやすい場所を勧める。]
ん、なんだよ今更。
[>>137当たり前じゃないかというように、ぴこんと耳尻尾を動かしてみせる。]
ま、おれは翼もあるけどな!
[そして自慢げに、黒い翼を羽ばたかせると]
(141) 2014/10/28(Tue) 00時半頃
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ぅ、わっ!?
[腕を引かれ、グレッグに、軽く凭れるように倒れ込む。]
グレッ……
[驚いて、一瞬身を起こそうとしたけれど、寄りかかった胸元はとても温かく、そのままモゾモゾ身動いで、ぽすんと胸元に凭れ直した。]
なーグレッグ……星、綺麗だろ。
[空の星も、街に淡く点在する祭の光も。]
おれ、この景色大好きで、今まで何度も見てるけど……。 誰かと一緒に見たのって、これが初めてだ。
(142) 2014/10/28(Tue) 00時半頃
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うん、そうだけどさ……ァ。
[>>145ドキドキするのは、きっと、ずっとはしゃぎながら走ってきたせいに違いない。 本当は、そうじゃないことは分かってるけど。
頭を撫でてくれる手が心地良くて、耳がうっとりしてしまう。 少し火照ったような頬に、夜風が冷たくて丁度いい。]
(150) 2014/10/28(Tue) 01時頃
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…………。
[途中で途切れてしまったグレッグの言葉>>146に、胸が、ちくりと痛んだ気がした。
何度繰り返すか分からないということは、いつ終わるかも分からない。 ハロウィンが終わったら、グレッグは海の見える街に帰ってしまう。]
なー……グレッグ……… おまえはさ……
[暖かな腕の中に閉じこめられたまま、ぽつりと呟く。]
おまえは、おれが、ただの黒猫になっても……。
こうやって、抱きしめてくれるか……?
[使い魔でなくなったからといって、すべての魔力を失ってしまうわけではないけれど。 けれど、出来ることはずっとずっと減ってしまう。 それでも…………]
(153) 2014/10/28(Tue) 01時頃
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……だったら、おれ…………
[微かな声は、夜風が運ぶ街の音楽の中に溶けて、消えた**]
(154) 2014/10/28(Tue) 01時頃
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ボス…………。
おれ、やっぱり、グレッグと、一緒にいたい。
[夜風に乗せた小さな声は、それでも、はっきりとした口調で**]
そうか。
……。
[そうすることにしたのか、というのと、やっぱり、という思いと。
何かもう少しだけ声を掛けようとして、何も相応しくない気がして 結局短い返事だけが届いただろう**]
[相応しい、だなんて
何時でも、何もお構いなしに自分の発したい言葉だけを発してきたのに。
やっぱり自分は少しばかり変になっている。]
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