人狼議事


194 花籠遊里

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【人】 許婚 ニコラス

 うん、いこっか。

[手繋ご?と僕は手を差し出して、櫻子と共に広間に向かった。>>54]

(57) 2014/09/21(Sun) 22時半頃

ちょう。

[男の声は“丁”の名を綴る。
在るのは普段変わらぬ一階の奥。
揺り籠に揺れる宵闇の色。]

丁。

[花が何かに心奪われ。
根腐れ起こすなどよくあるお話。
“丁”も変わらず、その一人。]


 
 
[“丁”は替わらず、ただ独り。]
 
 


[男は思い出していた。
あれはいつの頃だっただろう。

雨の日か、
或いは雪の日か、
或いは曇り、
或いは月夜、

覚えてなどいないが
蕾の色と同じ色をした
ぬるつく“紅”に濡れていた。

沈丁花の香など掻き消えて。
淀んだ空気が満ちていた。]


丁、飛べぬ花。
飛ばぬ花。

[数多、花を刈り取る命下しても。]


飛ぶことなど、赦しはしない。


[男が直に刈り取ったのは“丁”一人。]


[同じ名を持つ焔花。
それが蒲公英であるというのなら。

男は、
綿毛のひとつ、
籠から飛ぶを、

赦さない。]


[それはまだ、雨が止んだ頃であったか。
珍しく一階奥の部屋にて、蝶以外の来客が通された。
一輪の花の迎えに、醜い肉塊が現れた

金は払った!
何処へ隠した!

そんな風な叫び声が部屋中に響く刹那。]


知らないねえ。

花は、人でも犬でもなんでもない。
首輪もなければ自由に咲き、自由に枯れる。

あれは元々、根を張る花とは違ったのさ。
水面に揺れる、蓮の如く。

波間に浚われてしまったんだろうよ。


しかしだ。
そんなことはどうでもいい。
金は払ったというが、どうも勘定があわなくてねえ。

お客人、利子というものをご存知かな?

他から金を借りるということは、そういうことなのだよ。

払わずして消えた花の数年の利子、
払えるのなら全て揃えて頂こうか。

無くとも、払って頂こう。
言うだろう?


―――“人間外見じゃなく、中身だ”と。


【人】 許婚 ニコラス

 え?びちゃびちゃになるのがいいんだよ?

[広間まで櫻子と手を繋いでやってきた僕は、彼の驚いたような声に何がおかしいのかと続ける。>>58
悉く湿った感触のものが好きな僕には、サクサクの生地の良さなど分からなかった。

チョコレートクッキーと、櫻子の用意してくれたお茶が卓上に並ぶ。
僕はやはりそのお茶をふうふうと吹いてから口にする。]

 ん。おいし。
 甘いものも落ち着く味だけど、お茶の味もいいね。

[なんてにっこりと隣に座る櫻子に笑ってみせた。

櫻子が先ほどの問いに答えないようなら、僕は追及しないで忘れた振りをした。]

(60) 2014/09/21(Sun) 23時半頃

[その後、その肉塊がどうなったか。
嗚呼さっぱりと覚えてなど居ない。
蛇から逃げ遂せたかもしれないし。
そうでないかも知れぬ。

今は揺り椅子に揺られ揺られて。
男は籠の中の
花の名を口にする。]


藤は今頃、どうしているのかねえ?

[罅割れた鏡花。
朧月を泣かす藤。

下町の空きを、しっかりと埋めていることだろう。
下方の孔も、しっかりと埋められていることだろう。
花籠がどれ程幸福な場所であったか、知らしめられていることだろう。

下卑た冗句。
きいきいと揺り籠は揺れる。]


……しかし、花も幾分と減ったものだ。

[ゆうら、ゆうら。
揺れる宵闇は *何想う*]


[彼の部屋か、あるいは館のどこかでか。

朧の姿を見つけると、己は彼に問いかける。
普段より落ち着きが無いと、心配させるかもしれないが。]

 ……朧は、此の花籠で長いよな?

 なあ、此処から、逃げ出すことは、可能だよな?
 金を貯めて、自分を買えば、叶うよな?

[困らせる問いだっただろうか。
それでも、問う。

借金を背負い、繋がれた楔から逃れる術を。

唯一己が縋った未来は、之までに叶えた事の在る花など居たのだろうか。
在り得ない幻だったのだろうか。]


【人】 許婚 ニコラス

 このお茶は緑茶じゃないみたい
 だけどなんていうお茶なの?

[緑茶は一回飲んでみたきりだが、あれとは多分味が違うと思う。そう思って尋ねてみた。

櫻子が僕の手先を見つめる視線の意味は分からなくて、小首を傾げてみせる。
筆胼胝が気になるのかなと勝手に合点して。]

 ああ、これ?
 僕ちょっと小説を書くんだよね。

[なんて説明してみせる。

櫻子の視線が空席に向けばその意味はきちんと了解して。]

 まあ、お茶会なんてまた今度できるよきっと。
 一緒にお茶したいのなら。

[なんて未来のことを*語ってみせた。*]

(62) 2014/09/22(Mon) 00時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/09/22(Mon) 00時頃


[音も経てずに、ただ静かに霧雨は降る。

明日には『日常(いつも)』の朧に戻るため。
『普段』の花籠で揺れる花に戻るため。

もう二度と見れぬあの色に告げる。
左様なら、さようなら、と。

櫻の微かな香りと温もりを傍に、月は眠る。*] 


[焔色に違和感を抱きながらも、己の部屋を訪れたならば茶の一つくらいは出しただろう。

焔が月に問うは、『花籠』から出るための問い。
僅かに眉間に皺を寄せながら煙を燻らせれば、暫しの間が。
吸い殻を丁寧に落としながら、ゆっくりと口を開く。]


 前者はともかく後者は然り、だな。
 


[迷ったままの視線は焔と合う事は無かったのだろう。
己に投げられた言葉には微かに光が宿っているように思えた。
しかし。
それを叶えた花など、少なくとも朧が見た中では居なかったのだろう。
……自分が花になる前なら、あったのかもしれないが。
花主がそれをただ黙ったまま見送るのかどうか。

故に朧は、そうとしか答えることはできなかった。]


 ――そうか。

[出された茶にも手をつけず、座して朧の紡ぐ言葉を待っていた。

抱いていた期待は、筋の通る話である筈だ。
大金の代わりにと繋がれた鎖なら、金で断ち切れると。

花籠に長くして、彼は己よりも多くの花を知っている。
其の彼の言葉なら、信じられる。]

 だよな。
 良かった。

[彼の懐に渦巻く疑問に気付かずに、焔はふわりと、微笑んだ。]


 お……
 おぼろ、僕は、何時か自分を買って、外に出たいんだ。

[之までに誰にも告げたことの無かった夢を、教えてくれた彼に打ち明ける。

其の為に今は耐えていると、言葉の裏は彼に伝わるかは判らないけれど。]

 答えてくれて、ありがとう。


[ただ、ただ、苦手なのです。

 近付いてはいけないと、何かが警鐘を鳴らします。
 関わってはならないと、何処かが制止をかけるのです。]


 …───『嫌い』になれたら、


[どんなに、楽であったことでしょう。
 それもこれも、僕は花であるからだと。
 何方を好いても、何方を嫌ってもいけないのだと。
 その教えに生きているのだと、ずっと言い聞かせておりました。]


 
 
[言い聞かせて、おり 『ました』 。]
 
 


 ―――…丁助。

[ぽつりと花の名を呼ぶ。
孕む色は、迷いか、戸惑いか。何れにせよ良い感情だとはとても言えないそれを込め。
焔の微笑みは『しあわせ』を宿しているように見えた。

見えたからこそ、言うべきか言わざるべきか。

これが己では無く他の花ならば、もっと上手く丁助に答えを出してやれただろう。
月には告げられなかった。焔が我慢強く耐えていたのを知っていたからかもしれない。]


 お前にとっての幸福が、『外に出る事(それ)』ならば。
 ………叶うと、いいな。


[無責任な言葉の羅列に聞こえたかもしれないが、本心も混ざっており。
しかし、叶える助言をしてやれるわけでも無ければ、
砕くなんて惨い事もできずに。
随分と煮え切らない態度となってしまった。] 


[例え花籠から出られようとも、それが『幸せな形』で出られるとは限らない。
花籠から逃れようとも、あの花主から逃げられるとは限らない。

……浮かんだ『不幸の形』を必死に沈めるために朧は煙をはく。
焔と同じ響きを持った花ならば、音にせずとも分かっているだろうと。]


 ……ん。

[頷く。
不器用な声色を、彼のらしさだと思い込んで。
思い込みたくて。]

 あっ、あ。
 変なこと、急に聞いて悪かった。

[浮かんだ予感は、消したのだ。
消したかったから、訊ねたのだ。

浮かぶ煙は、見えない何かを形作って、消える。]


── 櫻の苗植わりし日 ──

[それは今から二十年以上も前の
 何処にでもあるような、詰まらない昔話です。]


 おかあさん。
 ねえ、どこにいくの?

[ぼくは おかあさんと てをつないでいました。
 おかあさんのあしは はやくて
 ぼくはなんども ころびそうになりました。

 おかあさんは ぼくを みおろしています。
 しらないおうちのまえで とまって。
 おっきな りぼんを ぼくに かけてくれました。]

 くれるの?
 ありがとう!

[ぼくは はじめておかあさんに ぷれぜんとをもらいました。
 おかあさんに ありがとうをいうと
 おかあさんは わらってくれました。
 すごく すごく うれしかったです。
 だっておかあさんは ぼくをみるとき いつもいつも
 おこったような こわいかおをしているからです。]


[おっきなおうちのなかから かみのながいひとが でてきて
 おかあさんは なにかを おねがいしていました。

 わらっているのに こわいかおで
 ながいかみのひとに たくさん おねがいしていました。

 ながいかみのひとに いっぱい かみを もらって
 おかあさんは とても うれしそうにしていました。
 おかあさんが うれしそうな かおをするのも はじめてみました。
 だからぼくも すごく うれしかったです。

 おかあさんは かみをもらって
 そのまま くるまにのって
 ぼくをおいて どこかへ いってしまいました。

 おかあさんが くるまにのるまえ
 ぼくに こう いいました。]


 
 
 「アンタが金になるなんて、最高の厄介払いね。」

 


[その意味を知るのは、もう少し後になってからでした。
 とある女が望まぬ妊娠をし。
 不必要な子供を遊ぶための金に変えた。

 ただそれだけの、詰まらない話でございます。]


【人】 許婚 ニコラス

 へえ、とうもろこしかあ。
 そんなお茶もあるんだね。

[櫻子さんの好きなものをまた一つ知れた、と僕は嬉しく思いながら会話に相づちを打つ。>>65

小説を書いていると漏らせば櫻子が感嘆の声をあげるので僕は慌ててしまった。]

 そ、そんな大したものじゃないんだよ?
 ただの趣味……で。

[なんて頬を桃色に染めて、櫻子の瞳の輝きから目を逸らす。]

 う、ううん…僕の話を?
 それはやめた方がいいんじゃないかな…。

[櫻子は僕の人柄通りの物語を希望しているように見えたから、口に出すのは躊躇われた。しかし変に誤魔化すのも良心が咎めて白状することにした。]

(73) 2014/09/22(Mon) 14時半頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:ニコラス 解除する

生存者
(5人 60促)

ニコラス
2回 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.07 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび