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[>>1:235 放ったあの言葉。 あれが、彼女自身にも突き刺さったことが、よく分かっていた。 彼女は村外れの花畑の一角に住んでいる。
花売り――
この時代で妖術使いの一種として、差別を受けている職業を持つ彼女だから]
――
[あの時浮かび上がった男の底意。よく分からないものへの。信仰から外れた者への恐怖。 そう。めぐって、想い人への好意に含まれた恐怖を晒してしまったから。 彼女の傷付いた表情は――今でも男の胸に焼き付いている]
(119) 2010/07/05(Mon) 13時頃
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『嬉しくないわけじゃ、なかったのよ』
[口火を切ったのは、少女の方だった。 いつも彼女が対応出来ないほどに、男は言葉を、好意を並べ立てていたから。
それは――なぜ?
男の情熱故だろうか。 男の傲慢さ故だろうか。
――男の臆病さ故だろうか]
『あなたと一緒に暮らしていくことを 夢に見ないわけじゃなかったの』
(121) 2010/07/05(Mon) 13時頃
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『愛し、愛されて。子どもを授かって――』
[彼女と一緒に暮らす――それはきっと困難だ。
偏見も、何もかも飲み込んでこの村で暮らすことも。 稼業も、何もかも捨てて村を出ていくことも。
出来なかったろうから]
『あなたと、子どもと、花と。光の中で』
[何のしがらみもなく、二人だけ。 そうなるには、ふたりは余りに重すぎた。
謳うように、言う彼女。 男を揶揄する遊び心を見せる彼女は、とても魅力的に過ぎて、眩しかった]
(122) 2010/07/05(Mon) 13時半頃
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僕は――僕は!
『――うん』
[そっと、遮られる言葉。 男の言葉が――宙に浮く]
『いつか、本当に私が受け入れられて』
『この村で、あなたと暮らせる日がくればよかった』
[男が滑稽に少女の気を引くたび 村人は彼女への恐怖を忘れたはずだった]
『私たちの子どもも、何の心配もなく暮らせるの』
[花売りとの子だなんて偏見も薄れさせて、幸せに]
『あなたの作った灯りに囲まれて』
[それは、いつかあったかも知れない日々]
(124) 2010/07/05(Mon) 13時半頃
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―…だから。
好きになったんでしょう?
[ヴェスの中の恐怖も見抜いた上で。
ヴェスに好かれていることを、結局は受け入れていた彼女を。
それは、単純にしかモノをみれない自分だからこそそう思ったのかもしれないけれど。]
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『でも――ダメだったみたい』
[困ったように笑う彼女。 村を襲った悲劇は――時間というものを尽く奪い去ってしまった]
『罰かも、知れないね』
[何の罪があったというのか。 原初からある人の罪だというのか。 信仰への罰だというのか。
生まれが、門地が。 それすらも神の采配だというのに。
ならば。
"お互いに叶わないと分かっていた恋"
それに溺れた罰なのか]
(128) 2010/07/05(Mon) 14時頃
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ああ―― ああ。
[頷く]
――はじめは、確かに一目惚れだった。
あの子がくれた花。
あの子がくれた笑顔。
あの子の細い身体。
あの子の儚い笑み。
あの子の――
…うん。
[ヴェスの言葉に、頷きを返すだけで。
こちらからは、続きを促すことはせず。]
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[そよそよと風がふく。 爽やかに晴れた空。
小さな村で何が起こっても
天は、いつもと変わらない]
メアリー……。
[彼女の瞳には、涙が浮かんでいた。 深い琥珀の瞳。きらきらと波打っている]
僕と――。 僕と!
(133) 2010/07/05(Mon) 14時頃
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─…ヴェス…。
[頭に響くヴェスの声に、目を伏せた。
言いたくて言えない言葉は、自分の胸にもあるから。]
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[はしと。
口元を、抑えられる。 彼女の方から触れられるのは、これが初めての経験]
『――ダメだから』
[俯いた彼女の表情は見えない。 細かに震える声で彼女は男を押しとどめた]
『それは、言わないで』
――。
[懸命な、言葉。真摯な、願い。 それは、この世に生まれることを許されなかった]
(135) 2010/07/05(Mon) 14時頃
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『私、そんなこと言われたら、頷いちゃう。
でも――そうじゃ、ないでしょう?』
[彼女は、微笑んで。泣きながら微笑んで、そういった。 男は、答えを返すことが出来なかった]
『――かえる、ね。
――ありがとう』
[さよなら。
男には、そう声が聞こえた。 去っていく少女の姿が、どんどんと小さくなっていく]
(137) 2010/07/05(Mon) 14時半頃
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メアリー!!
(138) 2010/07/05(Mon) 14時半頃
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[ヴェスパタインに向けて。
謳うように儚い会話を続けるメアリー――]
メアリー、あなたは旅立つの?
この死病に冒された村から、ヴェスパタインを置いて。
[彼女から死の気配を僅かに感じ、始めていた。
この村には死が蔓延し始めていたけど、それよりも僅かに濃い死の気配。
女が幼い時に流行り病で逝った、母。そして、幼いまま同じように流行り病で逝ってしまった弟。
身近な人から感じた――死病による死の気配。
そして、街に住んでいれば、村と違う意味で、死は常に隣りあわせだった。
街特有の鼠などを媒介にした疫病、裏路地での金目当ての強盗による死、ただ享楽のためだけの殺害。死は至るところに溢れていて。
女は、そういう死を見つめ続けていた、だけに。]
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[背中に、呼びかけた。
彼女が、ゆっくりと振り向く。 彼女の姿が揺らめいて――逆光。 光のなかで、見えなかった]
――好き、だったんだ。 君のことが、好きだったんだ!!
[叫ぶ。
大声で。 普段は出さない声はひび割れて 決して格好のいいものではなかったけれど]
(140) 2010/07/05(Mon) 14時半頃
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[踵を返し、ヴェスパタインの元から去る少女の姿――。
そこに感じた悲しい気配に、眉を顰めた。]
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[少しだけ遠い距離。 少女が息を吸う気配がした]
『私も! あなたのことが、好きだった!!』
[叫び。 大きな叫び。
透き通った声。
ふたりの視線が、絡む]
"――でも"
"それだけじゃ ダメだったね"
[お互いに、意思を交し合う。
交歓――。]
(142) 2010/07/05(Mon) 14時半頃
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[そして
女は立ち去った。
男は、見送った――]
(144) 2010/07/05(Mon) 14時半頃
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――はぁ。
[がくりと膝を落とし、手を付いた]
はあああああああああああ。
[深く、深くため息を吐いて]
ふぅ。
[立ち上がる。手のひらや膝についた土埃を 払った]
(147) 2010/07/05(Mon) 14時半頃
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別れは、……
辛い?
あなたは、慈悲を望む――?
[ヴェスパタインにも、傍のセシルにも届かぬ声で囁いた――**]
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[気だるげに髪の毛をかきあげる。 例え彼女がその場にいなくても、染み付いた伊達や酔狂が消えるわけでもなく。 男は相も変わらずにさして周囲を気にせず身を整えた]
――
[女が立ち去る気配。周りに人がいることくらいは知っていたが]
――は。
[兄に気がついたのなら、皮肉げに肩を竦めた]
(159) 2010/07/05(Mon) 15時頃
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知らないな。 神のみぞ知る――というとこだろ。
[ラルフの言葉に笑い]
最も 自死や他殺が絡めば明日は変わるかも知れないが。
[興味がなさそうに、物騒な言葉をさらりと呟いた]
(160) 2010/07/05(Mon) 15時頃
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そう、か――爺さんが。
[雑貨屋の主人。何度だって世話になった。 叱られたことも、笑いあったことも――でも、もう、いない]
――そうか。
[現れたミッシェルに、眼で挨拶する。会釈すらも省略して。兄の口からサイモンのことを聞けば不機嫌そうに顔を顰めた]
――サイモンが?
[続けられたラルフの思わせぶりな言葉に、目を細める]
なんだラドルフ。 言いたいことがあるなら、言え。
(169) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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[どこにでもありそうな草臥れたぬいぐるみ。 それに表情を綻ばせるラルフに目端をひくりと動かした]
――
[心当たりがあるようすの兄とラルフに交互に視線を動かした]
(170) 2010/07/05(Mon) 15時半頃
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ねぇ、ヴェス。
私さ、やっぱり。
バカだから、こうするしか、出来ないや。
セシ兄に、甘えてきた分。
ちゃんと、一人で大丈夫だよって。
だから、セシ兄はセシ兄のしたいこと、してって。
そう言うことしか、出来ないんだ。
─…ヴェス、やっぱり私、バカなのかな。
でも。
セシ兄のこと、困らせたく、ないんだ。
――兄貴のしたいこと、ね。
兄貴は、何がしたいんだろうな。
村を出ていって
オルガンで地位を掴むのを諦めて
この村に篭って
時折お前の顔を見て
――それから?
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