54 CERが降り続く戦場
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[―――”例えこの《セカイ》が終焉(おわ)ろうとも!”]
[―――――”舞台はここだけではないのだから!”]
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――ある日の終焉英雄学園――
――――ズギュウゥゥゥゥゥゥンン
[昼下がりの少し夏の近づいた陽気の中、しばしまどろまんとしていた生徒はその轟音に飛び起きただろうか?
――教室の背面黒板にヒビを入れて、欠けた白チョークが突き立っていた]
……私の講釈中に睡魔《ヒュプノス》と戯れるとはいい度胸だ… 言ったはずだ、私の講義を軽んじるなら、せめて今のと同じくらいの芸当ができるようになってからにしろ……と。
私の幾許かでも物理法則の何たるかを知っていれば…今の再現などお前達でも朝飯の前にやってのけるさ。
…続けるぞ。S = kB ln Ω これが何かは先ほど言ったが…なんだった?
[私は目の前に座っている黒髪の少年やら褐色肌の少女らに指示棒を向けた]
……違う。"第2"法則の方だ。立っていなさい。 …先が思いやられるな。人類の文明もこんなものでは、世界の何たるかに辿り着くまで後幾万年か
(209) (so) 2011/06/22(Wed) 22時頃
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[そうして講義は続いていく。窓の外は初夏の《陽》ざしに溢れていた。それは何でもない日常。何者かの意思があれば再び足元から揺らいでしまうかもしれない危ういバランスの元にあるのかもしれない。 だけれど、私はその中で生きていく事を選んだのだから。
もちろん、"約束"や《陽》との事もある。だけど、それだけでもない。 この日常は、私がやっと見つけた場所。ただのフィリッパとしていられる場所なのだから。時にはかつての馴染みの顔と巡り合い、時には最も傍にいる者と語りあい、そして]
……早く終わったから久しぶりに顔を出しに来たんだ。感謝しろよ。…いるんだろう?あいつらも…
[そして、時にはまたあの扉をくぐる――*]
(210) (so) 2011/06/22(Wed) 22時頃
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[キィイ――…ン!組まれた両手の隙間から溢れ出るは《虹》色!
胸元の宝石もキラキラと希望の数だけその色を変える!
溢れ出る色《キボウ》を広げるように、両手を広げて―― 天《ソラ》を指差す!集まる色《キボウ》で六芒星を描いたら、力ある言葉を唱えるの!]
オウィス・アグヌス・アリエース・オウィス!
女神《ディーヴァ》の導きの元、《世界》に広げる《虹色》の希望《ヒカリ》!
魔法少女キュアイーリス!
綺羅虹《プルウィウス・アルクス》の名の元に、可憐に参上★
貴方を希望《ユメ》にいざなってあげる!
[パァァ…!
アリスのチカラに呼応するように、私の『欠片』が淡く光を放つ。
その『夢色』の輝きは、不可能をも可能にする、まさに夢の輝き!
私は『欠片』を手に取ると、ぎゅっと握り締める。
すると、夢の光が、まるで波紋が広がるように、私の体を包み込んだ]
ニフタ・オニロ・スィンヴァン・ムニミィ!
万物の記憶《ユニヴァース・メモリー》の導きの元、《悪夢》を癒す《希望の夢》!
魔法少女キュアメモリア!
森羅万象の道標《マスター・キー》の名の元に、流麗に見参!
羊を数えておやすみの時間よ!
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…テッド。いや、今の姿である陽。
[改まったように彼の方を向いた]
私は…言葉に出しては言えない事もあるけれど、お前と一緒にいられて本当によかったと思ってる。
だけど、それをうまく言えそうにない。だから…
[そう言って、彼が何かを言う前に自分からその体を抱きしめ、唇を合わせて塞いだ]
ここでは永遠を誓う時にはこうするとホリー[[who]]が言ってたからな。 …まあ、あれだ。これからも…よろしく。
[そういって笑ったのは、日常を得てから先、いつかの話―――*]
(272) (so) 2011/06/23(Thu) 05時頃
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