62 あの、夏の日
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[目の前を覆った大きな影。
――おかえりなさーい!
――ただいま……!
そんなやりとりが、あった……ような。
ヤニクは流暢に話しをして。
たくさん話そう、と]
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[廊下の向こう側からやってきたケイトに気がついたのは、立ち上がった後のことだっただろうか。]
ケイト先輩!おはようございます。 今日も暑いですねぇ。
[おそらくもうおはようの時間ではない。]
今ちょっとヤニク先輩とぶつかっちゃって。 へへ、でも大丈夫ですよ!
[ぐい、と拳を握って無事を伝えた。彼女のもつダンボールに興味を引かれたが、覗いてしまうのはあまり行儀がよくない。それでも目を輝かせながら、へらりと笑った**]
(92) 2011/08/27(Sat) 12時頃
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[笑いかければ、ケイトはどう返してくれるだろうか。
――相変わらずなんだから。
そんな風に、言われる気がして。]
……ずっとこのままでいられたらいいのに。
[その思いは、少女のものではない。
遠い昔を懐かしむような大人びたもの。]
……大丈夫です、先輩。
[心配させてしまったと、穏やかに語りかける。
思っていた以上に落ち着いた音でそれは伝わるだろう。]
少し、胸が痛くて。
[苦くて、甘い痛みが身体を駆け抜けていた**]
嗚呼…そうだな…
全く、その通りだ…
[その同意は、男にだけ聞こえてきた言葉へのもの
微睡む意識の中、拙い言葉が紡がれていく]
どうして…皆、バラバラになってしまったのだろうな…
……あんなに、楽しく笑っていたのに。
[思い出すのは、先程の談話室での遣り取り。
混濁した男の脳は、少年の外見に似合わない言葉を生み出していく]
[大丈夫、と答える少女の声が耳に届いた。
意識が眠りの縁に居た男にとっては、その落ち着いた声はとても心地良くて]
そう、か…
メアリー、無理は…するな…
[やがて、言葉は途切れ途切れになり]
…俺も、胸が痛いよ。
[瞼が下がりきる直前。
まるで尊いものを見守る様な微笑を浮かべ、ノートに幾筋も差した細い日光を見つめては]
なんで…だろう、な……?
[呟きは遠く、離れていく風に乗せて**]
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はい、気をつけます!
[ケイト>>98にびしっと敬礼をして頷く。今まで何度となくいろいろな人に言われてきた言葉。それでも気がつけば走っているのは、最早癖と言っていいのかもしれない。]
おおー、西瓜!やったー! へへ、楽しみにしてますね。
[こんな暑い日に食べる冷えた西瓜はさぞ美味しいことだろう。想像しただけで表情が緩んだ。]
はぁい、また後で!
[去っていくぴんと伸びた彼女の背中を、手を振って見送った。]
(117) 2011/08/27(Sat) 19時頃
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先輩も、無理しないでくださいね。
こんな暑いんです、倒れちゃいますよ?
[ふふ、と零した声は聞こえただろうか。]
……ディーン、先輩?
[徐々に途切れる言葉に問いかけるも、ただ風が通り過ぎていくだけ。]
本当に、どうしてでしょうね。
こんなに楽しいのに。
……苦しいです。
[呟き、僅かに目を伏せた。
けれどこの思いは自分ひとりのものだけではないのだと知っている。それが少し、嬉しかった。]
メアリーは、テッドは今頃コンビニで涼んでいるのだろうかと考える。
2011/08/27(Sat) 21時半頃
メアリーは、ベネットに借りた水鉄砲を担ぎなおした。
2011/08/27(Sat) 21時半頃
メアリーは、マリアンヌと今日はまだ会っていないな、と窓の外を眺める。
2011/08/27(Sat) 21時半頃
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痛い、ないです。 先輩と話してたら元気になりました! 大丈夫ですよ。
[指で丸を作って、なんとも無いことをアピールした。気がなる>>132と心配そうなヤニクを安心させようとにっこり微笑んだ。]
うん、花火は星に似てます。 でも星とは違って、すぐに消えちゃいます。
[ベルトに下げた星型のミラーを触りながら答えた。すぐに消えてしまう儚さを楽しむのも花火の醍醐味であるけれど、それをうまく伝える術を持っていない。]
大好きですよ! へへ、私もお供させてください。
[護衛します、と冗談半分に告げて水鉄砲を構えた。]
(135) 2011/08/27(Sat) 22時頃
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スケさんでござる! ……あれ、すけさんってこんなのだったっけ。
[水鉄砲を再び肩にかけ、声を上げて笑う。長身のヤニクと並んでいれば、酷く頼りない用心棒に見えるだろうなとも考えながら。
ケイトを見送って、再び廊下を歩き出す。]
そういえば花火大会って 誰が提案……ええと、誰が言い出したんですか? 毎年やってるのかなぁ。
[隣のご隠居を見上げて首を傾げる。水鉄砲といい、花火といい、この寮には恒例行事が多いとわくわくしながら。]
(142) 2011/08/27(Sat) 22時半頃
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へへ、ありがとうございます。
[頑張ります、と拳を握りかけてやめた。ファイティングポーズになりかけている。慌ててピースサインに変えた。相変わらず驚くような言葉を覚えている彼にくすくすと笑い声を零す。
たどたどしく花火のことを伝えてくれる声に耳を傾け、時折首を縦に振って話しを促した。]
なるほど、ヘクター先輩が。 ふふ、毎年やっているみたいですね。
[説明はばっちり伝わった。再び指で丸を作ってヤニクに笑顔を向ける。]
変な花火……そうだなぁ ネズミ花火とか変わってると思いますよ。 火をつけて地面に置くと、ぐるぐるーって回るんです!
[指先をくるくると回してネズミ花火を表現した。]
(144) 2011/08/27(Sat) 23時頃
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メアリーは、ベネット先輩なら確かに、変な花火たくさん知ってそうだなあ…
2011/08/27(Sat) 23時半頃
[夢を、見ているのだろうか?]
[薄暗い店内、酒と遠くから流れてくる煙草の匂い。
そして思い出話をする男女の大人達。
彼らの声は変われど、何処かで聞いた事がある様な]
[同時に入り混じる、寮の談話室と廊下の風景。
湿度の高い空気、談笑する少年少女達]
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