25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[首に手を伸ばす仕草。いえなかった言葉。 それだけを切り取ればまるで情事か。 けれど指先は首へと絡みつく]
(69) 2010/08/08(Sun) 18時頃
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[包帯越し熱い。皮膚越しのごつごつとした骨 青年は自分の首にある痕を移すように 祓われなかった手は、緩く、力をこめて 感覚が強くなるたび眉が寄る]
……そうだ。
[目の前で首を絞められ笑む相手の瞳を見る その色のことだと知れぬまま。 けれど手が止まる……頼みごとの言葉に]
……なんだ。言ってみろ。
[頼みごとを本郷が口にするまで 喉を潰さぬよう、片手は喉を過ぎ 拒まれなければ、 いつぞは触れなかったその髪へと]
(72) 2010/08/08(Sun) 18時半頃
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[獣ではない。なら人なのだろうか?]
[獣たれ、獣たれ、獣たれ。獣より、獣たれ]
[そうやって、己の人間性を殺し
舞い続けた青年は果たして人なのか?]
[心に不安が過ぎる。
ただ、殺せばよいと彼は習ったのか?
一人でなく二人な理由。
それは、片方が狼に落ちてしまった場合、
その処置もできるか?]
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[本郷の家が、一介の花が遺言といえど その邸宅を一つ、得れるのか… 現実的に可能なのか ……そもそも、生きてここを出れるのか]
……そうか……わかった。 そこで舞い、 そこで、子の替わりに……蓮を育てよう。
[短い髪を撫でながら頷く。 閉じる瞳、もう少し見ていたかったけれど。 笑みが消えぬなら、いいと思った。 だから、そのまま、細い首に絡む力、加速させて]
それでいいか……嘘吐きの本郷……碧
[二回目の、かなわなかった約束に、そう囁いた]
(75) 2010/08/08(Sun) 19時頃
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[殺すものの取捨選択][殺す理由、理念]
[そう言ったものは、舞い手の本懐の外]
[望まぬ舞も、
ただ、ただ請われれば舞った舞い手の外。]
[そうして、対が獣に堕ちればまた舞い殺す。]
[それで己が獣に堕ちて、終われるなら、それも道]
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…………うん…
[鈍い音が、手の内で鳴る。もう、後には引けない音。 包帯を取った以上、最期まで見届けようと 開いている視界が滲んで 返す返事は子供じみた頷き一つ。]
――――………………………
[耳に届く呟き、羨ましいと思った。 ただ、ただ、羨ましいと思いながら 本郷の頭を抱えながら 首を絞める手に渾身の力をこめた]
(78) 2010/08/08(Sun) 19時半頃
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[また、中空から声が聞こえる。誰?]
……何って……看取って、いる
[小さく鼻を鳴らして。呟く]
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……………うん
[泣きたい訳ではない。けれど、伸びる指先が 触れる感触が、どうしても、涙腺を緩ませて。 なにか、言おうと思っても、言葉が声にならない 酷くかすれる声に、ただ、ただ頷いて。]
……………っ
[暖かな感触が手から離れる。 知っている、急速に命が消える感触。 ……自分で消した命を、留めようとするように 青年は既に意識も、息もない本郷を抱きしめて ただ、抱きしめて、静かに泣いた]
(83) 2010/08/08(Sun) 20時頃
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[もう、そこには、青年の望みを 叶えようとした本郷の姿はなく、 夕日が赤く染め上げていった……――]
(85) 2010/08/08(Sun) 20時頃
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[微かな頷きと、静かな嗚咽が
暫く、通信に伝えたあと、小さく呟いた]
……本郷、碧………
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時頃
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[暫く、本郷の遺体を抱きしめ泣いていた青年は ある程度泣くと、途方にくれて
頼まれ事、約束ごと。どうやって叶えればいい?]
……高嶺殿や霞、なら、わかる、かな
[殲滅は一旦中止し、まずは請け負ったことをと 相続の手続き等判断できそうな二人を思い出す 事情を説明する為、太刀はそのまま放って 本郷の遺体を抱きかかえて立ち上がり どちらかの姿を探し始めた]
(86) 2010/08/08(Sun) 20時頃
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記者 イアンは、本屋 ベネットを抱えさまよう様子は、迷い子が人形を抱え歩く様に似ていた*
2010/08/08(Sun) 20時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時頃
……うん、俺が……殺めた。
[呟き返す声は、呆然と
何処か、歩いているのか、足音も聞こえた*]
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 20時半頃
お前……。
本郷の正体は知りえたのか?
[狼の可能性はある人物の一人だった。
狼と知って殺したのであれば、
それは、仕事にみなされる。]
本郷は……獣。
でも、本郷は……本郷
[とぼとぼと、歩き、抱えた本郷の頭を
2度も己を殺さなかった
獣の頭を時折なでながら返す]
――……?
[やはりよくわからない。だけど、本郷は狼だったようだ。]
そうか。
[足音は落ち着いてるかのようにも聞こえた。]
処刑する場合は、事前に報告しろ。
処刑…………? 報告……??
[報告するって幻聴に??]
[それに、これは処刑なのだろうか?]
[己を苛むいくつかの幻聴のうち
会話になっているような、居ないような幻聴の
返す言葉に青年は首をかしげて]
お前、わかってないのか?
[心底困ったような声]
どこにいる。答えろ。
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― 渡り廊下 ―
……えっと、ここは…
[両の腕に本郷の遺体を抱えたまま きょろきょろと辺りを見渡す 主に与えられた棟に向かう渡り廊下 どうやらそのようだ……青年は2〜3度頭を振って 己を苛む幻聴の合間に、何故か会話が成立する? 幻聴があったため、それに語りかけた]
(94) 2010/08/08(Sun) 21時半頃
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ここは……主の棟に向かう、
渡り…廊下。
[ぽつり、ぽつりとこぼす]
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 21時半頃
主の棟になにしにいってる。
[そこにはセシルがいる。
急に心配になった。]
記者 イアンは、視線の先、高嶺と思わしき姿を見つけたが、見慣れぬ大男もいるので様子を伺っている
2010/08/08(Sun) 21時半頃
……高峰殿か、霞を探しに……
高峰殿は、見た、けど……
[高嶺は視線の先にいるのだけれど
まさか、幻聴の発信源も
そこにいると思わないまま]
高嶺と霞に何用だ?
[その時、ふと気配を感じるか。]
本郷に…邸宅を託されたが…
どう、受け取れば、いいのかがわからん……
高峰殿や霞なら、詳しいと……
[どうして聞かれるのだろう?そう思いながら]
記者 イアンは、心が彼岸と此岸をさ迷うからか、何かの気配に辺りを見る
2010/08/08(Sun) 21時半頃
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