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【人】 呉服問屋 藤之助[強く引かれた手>>85、それに目を丸くするも長年酷使された体は踏ん張ることもできず彼の胸元に飛びこむように身体は傾ぐ (91) sinonome 2014/09/26(Fri) 00時半頃 |
【人】 呉服問屋 藤之助――浚って。連れて行って…… (92) sinonome 2014/09/26(Fri) 00時半頃 |
――畏まり、ました。
[赤褐色を、愉悦を浮かべているだろう花主様へと。
眉に快楽と戸惑いが毀れる。
アイしてくださるお方への余興。
自身のモノを扱く手付きは、早く終われと滲む雫に構わずに。]
【人】 呉服問屋 藤之助[忘れてと、別れの前日願った言葉 (100) sinonome 2014/09/26(Fri) 01時半頃 |
お前のものはどうなっている?
よく見えないんだ、教えておくれ。
[鬱蒼とした髪を晒し、垂らし。
その手が扱う肉欲の状況を示せと唄う。]
はしたない蜜が垂れているね。
甘い味か、口に入れて試してごらん?
[先から溢れる透明な滴を
自分の口へ運べと告げる。
抗うことなど赦さぬ、強制。]
―――まだ、果ててはいけないよ?
[早くなど終わらせぬ。
悪夢を、君に。]
【人】 呉服問屋 藤之助横暴じゃないです。 (106) sinonome 2014/09/26(Fri) 02時頃 |
[まるでそうなるを予見していたかの如く。
取り出すは紙束。
月の頬を叩いての揶揄。]
慈善事業など私はせんよ?
これは貸すんだ。
これで科すんだ。
枯れ花よ、花籠へ戻る覚悟が在るのかい?
[答えも聞かず地に撒く紙吹雪。
撒いては、
舞いては、
降り積もる。]
枯れ花に買い手など、つきにくかろうに。
座敷を用意してやるという言葉。
どういう意味かお考え。
[歪んだ笑みひとつ。]
新しく部屋を用意してやろう。
[歪、いびつに。]
―――藤の間がいいかねえ?
[藤が咲いていた、過去の部屋。]
お前は金で“人”を買うんだ。
お前は金で“人”に買われるんだ。
忘れず、覚えておくことだね。
お前は枯れても咲かねばならぬ。
出来るだろう、朧。
苦悩に歪むが一等美しい月花よ。
[宵闇の髪を揺らして *嗤う*]
―――“愛”を、金で買っておいで?
[ただ黙したまま、頭を垂れたまま。
面白がってか協力的なのか、よく解らないままだったが、望みが叶うのなら何でも構わない。
ただ黙って降り積もる紙吹雪をかき集め拾い集め。
藤の間、には流石に肩を揺らし反応を示すが。
それ以上花主様を楽しませられるような事は無かっただろう。]
……できますとも。
鮮やかな色彩の花にも、朝露を纏った清らかで美しい花にも。
劣らぬ程見事に咲き乱れてみせましょう。
花主様が折角用意してくれた場なのですから。
[意地の悪い指示に、従う以外の選択肢は無く
本当に、ご覧頂けていないと……?
貴方様のご命令、にて。
男、として、役割を果たせる大きさに育ちました。
[は、と熱の篭る息を吐き。
言われる通りに、指先に雫を掬い下に乗せる。]
甘い蜜とは程遠い味、ですね。
[知っている。
嘲笑じみて歪む唇。
それが自分にか、それとも目の前の主へのものなのか、認識することも拒み。
ぬるついた欲情から逃げ出したく思うのに、それを許さぬ冷えた言葉に、指先は止まる。]
男としての役割?
[男は単語を拾い上げる。
歪んだ唇が開いて、嗤う。]
くふっ
ふ、は、ははは!!
笑わせることだねえ。
“男としての”?
違うだろう?
[ぎしりと音立て、立ち上がる。
蛇が離れた揺り籠が揺れる。]
[眉根による皺に這う舌。
歪め歪めと、言葉が丁助を締め付ける。]
お前が望んでいるのは。
組み敷かれ、
尻の孔を突かれ、
淫らに喘ぎ、
女のように果てること。
そうだろう?
[舌は這う這う。
耳を嬲り、首筋に歯を立てて
朱の咬み痕を痛みと共に残し。]
甘い蜜でなければ、苦い毒かな?
[氷のように冷たい指先。
触れるのは熱ではなく、
扱くのをやめたその手へ。]
果てるなとは言ったが、休めとは言っていないよ?
さあ、お続け。
私が手伝いをしてやろう。
[根本を握るなどしてやらぬ。
休む指先をそっと撫で、動かさせ。
声をお聞かせと、耳に囁く。]
[近付く宵闇色に、焔は半歩後ずさる。
堪えるのが花としての生き様か。
触れる距離に飲み込まれ、記憶に焼け付いた痕が身体を強張らせた。]
決して、そのような……ッ。
[否定は僅かに悲鳴の音色を帯びる。
淫靡に委ね始めるべきまで張った熱が、怯えに急速に包まれて、混乱する。
笑みは薄れ、侵食する水音に跳ね、首筋への痛みに息を呑み、唾液に濡れた眉根をさらに寄せ。]
……手伝い、など、
花、主様、お、やめください……
[肌に触れる黒い絹さえ冷えて感じる。
別の生き物のような指先に動かされ、熱くなり過ぎた全身が震える。
羞恥と快楽に上がる小さな声が、花主様の耳元へ。
余裕は剥がれ、剥がされて。]
あ、……あっ、駄目です、
花主、さ、まっ、もう……
[退路は絶たぬ。
けれども逃がさぬ。
否定紡ぐ口許に笑みは消え、
本来の“丁助”が露にされていく。]
素直で可愛い、丁助。
ほうら、男に見られながら
ほうら、男に詰られながら
ほうら、己の芯を己で持って
お前の熱はどうなっている?
[下部からも耳からも犯すは水音。
やがて堪えきれず飛沫をあげるか。]
[果てたのなら、リヤサに白が飛び散ろう。
厭わず、構わず。
次には果てたばかりの肉棒に直に触れ。]
果てていいなんて誰が言った?
初めも我慢ならずに吐き出していたなあ。
その後、私に突かれて狂い悶えたのだったか。
けれども、あの時は甘やかした。
今日はちゃんと“仕置き”が必要だ。
[そうして落とす、優しい口付け。
啄み、吸い、絡めては嘗め。
まるで愛しいものに落とすそれ。]
さあ、丁助。
私によおく見えるよう。
―――机に乗って、足をお開き。
[揺り椅子には座らず。
こんこんと重厚な机を鳴らす。
自ら座れ、自ら開け。
深く濁った闇夜が見詰める。]
や……ぁっ、あ……
素直なん、かじゃ……
あぅ、あつくかた、の……が、もう……ッ!
[いやだと頭を振り、蕩けた声を響かせる。
身を震わせ、白に弾けた熱が黒い布地を汚す。
呆けていられたのは僅かな合間。
白濁が垂れたものに触れ、冷えた指先が音を立てる。]
もうし、わけ……ご、ざ、ませ……
[舌を絡ませ、黒に触れ、思い出す。
唾液の甘さ。
受け入れる絶望。
弄ばれる悦び。
抗う感情と堕ちる身体が鬩ぐ。
そして狡猾に、自らに対して理由を差し出すのだ。
"望まれたから従うしかない"のだと。]
[布団の上では決して無い感触の上に腰掛け、おずおずと足を広げる。
恥らいと共にあるもう一つの自分から目を背けながら。]
……丁を、躾けてくださいませ、花主様。
[着物を肌蹴けさせ。
萎えぬ中心を見せるよう腰を浮かせ。
笑みを削ぎ落とすかのように、切なげな貌が媚を吐く。]
殺したかったのは、―――私だ。
[今に還るは、強請る声。
自分を躾けろと足開く姿。
そこに咲く色は、朱。
揺れくゆる、焔。]
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