218 The wonderful world
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[そんな思索に耽る間もなく、襲い来る羽音。倒れた自分に群がろうとする小さなコウモリ達。引っかかれたのか、僅かな痛みに顔を顰めて、地面についた手を握りしめる。あぁもう、うざったい]
……この、野郎!
[触れた部分から、地面へと波紋が広がる。刹那、自分を中心にして、地面から飛び出す、細かな刺。自分を傷つける事はないものの、鋭利なそれは、傍から見れば、まるでハリネズミのように見えただろうか。
近くにいたパートナーは上手くよけてくれただろう。散々チビ呼ばわりしてきたんだ。チビ程度の攻撃なんて、きっと屁でもないはずだ]
(208) 2015/03/10(Tue) 00時半頃
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[自分の背丈程の高さのそれらは、小さなコウモリ達数匹に、細かな穴を空けただろう。 地面へ落ちてキイキイと喚くそれらには、地面から突き出した槍がトドメを刺していく。
しかし、自分の背丈からじゃ、天井間際を悠々と飛ぶ親玉には、どうやったって届かない。それどころか、小さな雑魚も増えている気すらする。舌打ち。あぁもう、ホント、キリがない]
(210) 2015/03/10(Tue) 00時半頃
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[どさり、と巨躯が地に落ちる音>>#10がした。続けて響いた銃声>>231。そうして、小さなコウモリの羽音も聞こえなくなったなら、手を止め、ほ、と息を吐く。 やっと、終わったらしい。間もなく手の甲のタイマーが消えたなら、改めてそれを実感するだろうか。
乱入してきた人物の、その手元。真っ直ぐに伸びた光こそが、ここの主にとっては致命傷だったらしい。コウモリは光に弱い。考えてみれば、当たり前の話か。
地面に打ち付けた尻を摩りながら立ち上がる。序でに、刺だらけの周囲を元に戻しておく。このままじゃ、流石に危険だろう。道路を針の筵にする趣味はない。
主を倒した功労者たちと話せたならば、軽く名を名乗る程度のやり取りを交わしただろうか。けれど、暗いトンネルから出て、視界が白に染められたなら――暗転**]
(232) 2015/03/10(Tue) 02時頃
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