人狼議事


19 生まれてきてくれてありがとう

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【人】 店番 ソフィア

 ッ、……
 ピッパさ―――

[ドアノブに手を掛けると、扉は容易に開いた。
 無用心な扉が恨めしかった。
 いっそ、堅く閉ざされていればそれで、諦めもついたのに]

 ……ピッパ、さん

[勝手の知らぬ屋内に、一歩足を踏み入れて。
 膝が笑う。
 見つけた彼女の姿が既に物言わぬ存在だったらどうしよう、なんて
 勝手な妄想が身体を震わせる。]

 ピッパさん!

[屋内に響かせる声に、呼応はあっただろうか**]

(95) 2010/07/07(Wed) 16時頃

 深い樹海の中
 冷たい城の中
 百年の孤独
 血塗られ閉ざされ
 いばらの道 

 ―――"Sleeping Beauty"。


 生まれた女の子は可愛らしい少女でした。
 王様は12人の魔法使いを呼び、祝福を祝いました。


 しかし呼ばれなかった13人目の魔女は
 呼ばれなかったことに激怒し、
 「王女は錘が刺さって死ぬ」という呪いを掛けてしまいましたが
 まだ魔法をかけていなかった12人目の魔法使いが、先の魔法を修正し「王女は錘が刺さっても百年の間眠るだけ」という呪いに変えることが出来ました。


 王女を心配した王様は、国中の紡ぎ車を燃やしました。
 王女は無事、順調にに育っていきましたが
 15歳の時に一人で城の中を歩いていた折、
 城の塔の一番上で老婆が紡いでいた錘で手を刺し、眠りに落ちてしまいました。


 呪いは城中に波及し、そのうちに茨が繁茂して誰も入れなくなりました。侵入を試みた者もいましたが、鉄条網のように絡み合った茨に阻まれ、入ったもののが突破出来ずに皆落命してしまいます。


 お姫様は眠り続けます。
 周りに茨を巡らせ、誰も受け入れないかのように。


 そして長い時が経ち、
 ある王子様が茨の難関を突破してお姫様の元へ辿り着き
 王子様の口付けで、お姫様は目を覚まし
 そして二人は幸せに暮らしました。
 めでたしめでたし。


 お姫様は何も悪くないの。

 罪などないの。

 ただ、魔女の仕業で眠りを余儀なくされただけ。




 ―――お姫様には、何の罪も、無いの。




 だからお願い、

 自分を責めたりなん、て

 しないで―――**


店番 ソフィアは、メモを貼った。

2010/07/08(Thu) 00時半頃


店番 ソフィアは、メモを貼った。

2010/07/08(Thu) 00時半頃


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