78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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[巨人が進んできたと思われるルート上に、 踏み潰された異形が転がっていた。]
――、――ん。
[ふわりと降りて、それらの不浄をのぞいて、人の姿に戻してから還そうとして、柔らかな光を周囲に灯した。。 いや、もうそこに魂は残っていないのかもしれないけれど。 そうしないと、どうしても気がすまなくて。]
タダ働きとか、マジごめんだし…。
[ボソッと文句を言ったとき、金属がぶつかる音が聞こえて顔を上げる。]
―――、う。
[大鎌《サイス》が見えて>>274、む、っとした表情になった。]
(275) 2012/02/04(Sat) 02時半頃
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[さすがの大鎌《サイス》でも、あの巨体を足止めするのは難しそうだ。 それは、見てわかった>>276。]
――――――。
[ちょっと、躊躇。 手を握って、開いて、握って、開いて…握って。
落ち着くように一度深呼吸して…フィルへ手を伸ばす。 ぽわんとした光がフィルへ向かい、彼の体を包んで… 攻撃の反動を和らげて身体を護る、バリアと化した。]
―――、ん。 目の前で、死なれちゃ…困るし。
[こちらの存在に気付いたなら、ふい、と目を逸らしてそう言った。]
(277) 2012/02/04(Sat) 03時頃
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目の前で死なれても…気分、悪いじゃん。 そこまで、キライってわけじゃ……んっ。
よ、余計なお世話なら、消すわよ。
[なんで、助けたいとか思っちゃったんだろう。 今までの経緯を考えたら、やりにくいしかないし。]
それよりさ… 無駄話してるヒマ、あんの?
[逸らした視線を、巨人へ向けた。]
(285) 2012/02/04(Sat) 03時半頃
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じゃあ、帰る。 どーせ中途半端ですしっ。
[出てくんな、って言われ>>286て、ぷちーんてした。]
なんなの、よっ、人ががんばって手伝おうとしたのにっ… て、え?ちょっ――っ。
[なんか、投げられた。 キャッチするために踏み出したヒールの音がカツカツと響く。]
これ、ママ、が? アタシに?
[掌に収まったのは、虹色の石のリング。]
……………ママ。
[正直、嬉しかった。 自分のことを忘れてなかったんだと思って。]
(287) 2012/02/04(Sat) 04時頃
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……あんがと。 ママにも、言っといて。
こいつを何とかできたらの話だけど―っ。
[渡されたリングに指を通す。 驚くくらいにサイズがぴったりだった。]
ねえ、アタシに出来ることはない? 一人より、二人の方が少しはマシじゃない?
[ふわっと裡に熾るあったかいもの。 わからないと拒絶していたものが、身体に染みる。 今までなら絶対にありえない協力を口にしたのも、 きっとそのせいだ。]
(288) 2012/02/04(Sat) 04時頃
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別に…悪魔だからキライなんじゃ…。
[そう。 ただの、僻みで。うらやましかっただけで。 そんなの、さすがに言えなくて語尾を濁した。]
ちょっと、変かも。
[正気?と聞かれてそう返す。 実際、なんかふわっとした変な気分でもあった。 その気分を具体的に口にすると、 余計正気じゃないと思われそうなので黙っていたけど。]
好きなようにって、ちょ、っと。 アタシ、アンタみたいにバカ力ないんだからねっ!
[巨人に向かって手を伸ばす。 眸が、明るい空色へ変わる。 両手の間に今まで灯してきた柔らかいものとは違う、青い光が灯り、大きくなる。]
(291) 2012/02/04(Sat) 04時半頃
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氷の秒針《ストップ・モーション》!!
[青い光を巨人の足元めがけて投げつける。]
止めてるうちに!
[両手から光を投げ続け、巨人の拳の上に乗った弟へと。]
外したら、ゴメンだけどネ!
[べー、と舌を出すくらいには、力の制御は出来ているらしい。]
(292) 2012/02/04(Sat) 04時半頃
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―、っ、く。
[弟の攻撃>>294にもがく巨人の力に驚いて、 抑える力が弱まりそうになったけど、辛うじて堪えた。 「浄化」ではなく「戦い」とはこういうことなのか、と、初めて識った。 だってそんなこと、世界の観測者《ホロゥ・スコルプス》の記憶には、なかったのだから。]
あっぶなかった…。
[巨人を斬りながら降りた弟を見て、肩までカチカチだった力を抜いた。]
[手ごたえ>>294は、数値で言うなら きっと 28(0..100)x10 / 1000 くらい。]
(295) 2012/02/04(Sat) 05時頃
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[びっくりした。半分もダメージがなかった! もしかしたらその巨人《アンノウン》の力と何かが干渉したのかもしれない。]
くっ、動くなぁぁーっ!
[降りた弟へ襲い掛かろうとする巨人《アンノウン》を何とかしようと、 大きな声を出してこちらに意識をひきつけた。
巨体を止めている青い光を両手に繋いだ状態で、 あたかもそこに弓があるかのように矢を番えた。]
(296) 2012/02/04(Sat) 05時半頃
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慈心峻拒《ラブ・リチャーソ》!!
[弓を引く手を離すと、空気を劈いて矢が一直線に巨人《アンノウン》へ向かっていく。 赤い光の尾を引いて飛ぶその矢は、ターゲットのわき腹へ突き刺さった。 矢に乗せた力は害をなす意思を阻害するもの。 直接傷つけるような手段を、持っていないのだ。]
当たった…よかった。
[弓を構えていた手を下ろし、指にはめた虹の石のリングにキスをした。 けれど、問題は…駆動中枢を止めただけで、倒してはいない…ということだった。**]
(297) 2012/02/04(Sat) 05時半頃
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……あぁ。
先程はわざわざすまなかったな。
良い息抜きになったよ。
[勿論、先程の港町での事を言っている。
禍の匣《BOX》を破壊した訳でも、抗う者に死の眠りを与えた訳でもないが、らしくもない行動に、特に悪びれた様子もなく]
ふふ……妾の肉体に瑞々しい気が漲っておるわ。
妾が真の姿《カンゼンタイ》になるのも、時間の問題よ。
[桃 茜はニィッと笑みを浮かべている。]
『お前の真の姿《カンゼンタイ》か、それは楽しみ。
だが。
……なんだ?
私達皆が、未だ誰も彼も真実の力の具現《アラガエヌメガミノスガタ》を晒してはいないわけか。
全く。遊びではないんだぞ?
……なぁ?監督者《エピスコポス》』
[己もまた、真実に死女神《アトロポス》としての姿を解放している訳では無い。
それを棚に置いて、同じく、未だ肉体を、黙示録の人形に委ねている監督者《エピスコポス》に、水を向ける]
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― イェル=ゥラ自治区/図書館付近 ―
どーしよ。
[巨人《アンノウン》の動きを止めたものの、決定打がない。 弟を、そして他うに見えた人影へ目を向けて、誰か!と。
しかし、弟が付けた傷も、自分がかけた戒めも あえなく…ほんとうにあっけなく、空から降ってきた矢によって ”なかったこと”―零―に返された。>>345
人間のものとは違う、もっと大きな意思に嘲笑われたように感じた。]
う、そ。でしょ。 じゃあ、どうしろって言うのよ… フィル!なんとか、アンタ何とかしなさいよぉっ!
[慌てて声を荒げたとき、何かが再び動き始めた巨人《アンノウン》にぶち当たった>>385。]
(421) 2012/02/04(Sat) 22時半頃
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[とっさに、ソレが投げられた方を見る。 白いローブの人物に見覚えはなかったが、一緒にいた少女には見覚えがあった。]
セイクリッド……こんなとこに。
[視界の隅っこに残していた巨人《アンノウン》がガクンと再び動きを止める。
投げられたソレが、小さな妖精のような何かに視えた…感じたのは、 突っ込みを入れる隙すらなかったが。]
何投げたの。 すごい、殺気だったし。
目覚めたの…《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》。
[問いの答えは、二人が姿を消してしまったため、聞けなかった。]
(422) 2012/02/04(Sat) 22時半頃
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はっ…やっぱりあいつ、壊さなきゃ…!
[再び動きを止めた巨人《アンノウン》の方へ向き直って、 再び矢を番えるように両手を動かすが。
巨人《アンノウン》からもやっとしたもの… 繰り人形たる動力の源である因果《カナシミ》が滲み出たと思うと どこかへ飛んでいった。
動力を失った秩序の繰り人形―巨人《アンノウン》は、 今度こそ完全に沈黙した。]
何かに吸い込まれたような。そんな感じ…
[掌を上に向け、星刻図を宙に浮かび上がらせる。 ここから少し離れた場所に…ひときわ強く光る一点、 強運《ラッキー・スター》が輝いていた。]
(429) 2012/02/04(Sat) 23時頃
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――アタシ、行かなきゃ。
[弟を見てそう告げ、背の翼を大きく動かす。 ふわりと浮き上がって、星刻図の示す強運の星を探しに、 舞い上がった。]
(430) 2012/02/04(Sat) 23時頃
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[さっきまで巨人《アンノウン》がいたはずの場所が ごっそりと何もなかったかのように、空虚な空間と化した>>418のは、 飛び立った後のこと。]
フィル! 気をつけて!!!
[弟ならきっと平気だ。 そう信じているけれど、現れた気配に振り返り、 声をかけずにはいられなかった。]
(437) 2012/02/04(Sat) 23時頃
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[げて。]
…ん?
[げてげてげてげて。]
えっ?
[聞こえた声に、あたりを見回し―…その場所を特定した。 星刻図の示す強点と同じ場所。]
傍らに降り立つと同時、目的の人物の腕が弾けとんだ>>438。]
――っ、ちょ……アンタ、だいじょぶなの。
[びっくりした。 人の腕が吹っ飛ぶ瞬間なんて、はじめて見た…というかそういう問題ではない。]
(442) 2012/02/04(Sat) 23時頃
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ん?
……我の姿?
[淡々としゃべる声音は、ほとんど感情を宿さない]
我は監督者《エピスコポス》であり、宇宙《そら》の一部。
故に定形を持たぬ存在
[この器《人形》の中に封じられたのは宇宙《そら》
漆黒の翼に宇宙が見えるは、収まりきれぬ監督者《エピスコポス》が漏出たもの。]
汝は我をこう呼んだではないか―――
”運命《ラキシス》”と。
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――っ!!!!
[悲鳴にびくっとして、慌てて身を屈めてその女性に触れた。]
ちょっと、おちついて! えっと、ええっと…
[とにかく痛みを和らげようと、手に灯した光を傷口へ向けた。]
ああっ、こんなときにカリュクスがいてくれたらいいのに…!
[医術天使の力を持つ彼なら、きっとこの人を治せるはずだ。 しかし自分には、根本治療の術はない。 身体に残る、治癒力を妨げるものを取り除いて、清めるしか。]
(455) 2012/02/04(Sat) 23時半頃
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何だと……体が負荷に耐え切れず、腐敗を起こしたか。
[桃乐茜は少し考えたあとに]
……『あの男』に頼むしか、ないな。
[半辺天の声に、ふと意識を向ける]
あの男か ―――頃合いだろう。
[先ほどから世界を満たす4匹の獣の気配。
それは常に彼女の傍にあったから、何を言わんとしているのかは察しがついた。
―――否、それもまたすでに定められた運命だからか]
汝一人で十分か?
……『あの男』?
[あの男。
一致するかの自信とまでは行かないが。
ある心当たりを、つい先程眼にした]
あれは。
あの癌《ダニ》"共"と言った方が、正しくないか?
[しかし、それもまた、定められた運命なのだろう]
ただ、『あの男』が覚醒するのに間に合うかどうか――せめて時間が稼げれば、良いのだが……
[虚空《ソラ》を飛びながら、半辺天は思案の様子を浮かべる。]
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ちょ、ちょっと…ねえ、アンタ…えっ? ええぇぇ……歩いちゃうの…ガチで、すごいんですけど…
[立ち上がって歩き出す女性に、どうしていいか反応に困った。 またうずくまったのを見ても、怪訝に見ていただけ。]
わっかんねーし。 でも…。
[掌の上に出した星刻図は、ソレを示していて。]
世界って、深すぎ……っ、えぇえええっ!!
[おばちゃんから鉄で出来たような羽が開いて飛んでいく。]
――――――――。 ――――――――――。
[出る言葉が、なかった。 絶句って、こういうことを言うんだ…って、思った。]
(477) 2012/02/05(Sun) 00時頃
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全てはすでに定められていること。
間に合うも、間に合わぬも、それは汝の責に非ず。
だが、そうだな。時間稼ぎか。
[思案するような沈黙]
/*業務連絡おばさん会議4
襲撃は、悲運覚醒、で決定で大丈夫でしょうか?
襲撃は半辺天《オトメ》に任せます。
吊りは色々と交錯してるので、昨日と同様に、流れに任せる事になりそうだと思います。
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