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……どう、しよう?
日向は、誰にも……言えなかったんかな。
[禁断の恋。身分の差。祟りと目されたほどの、想い。
それに比べれば、些細だろう痛み。
けれど気づいてしまえば、抜けない棘のように、その存在を、ちりちりと感じずにはいられなかった]
あ?
くっそ、それじゃ誰の名前かわっかんねー
唇んとことか、目元とか、奏音さんに似てる気がするのに、な
[その箇所に、*指を伸ばした*]
――……
[触れられればぴくりと震え。
それでも深い眠りに落ちているのか、瞳を開く気配は無い。
唇は何か言葉を紡ぎたそうに幾度か震えるけれど、音にはならず。
深い、夢の檻に、閉じ込められたまま]
[おそらくは、耀の家族の霊とは珀も共にあっているだろう。
家が近ければ、真夜中の喧噪にはいやでも気がついたし。
それが耀の家と知れれば、父と母が叩き起こしにきたから。
己が珀を呼びにいったのか、珀が来たのが先だったか、耀の家の近くであったのか。
記憶が混乱していて定かではないけれど……。
3年前、珀は、すでに1人だったろうか。
どちらにしても、2人を護らなければ……と蛍紫が強く思った瞬間。]
【人】 道案内 ノックス―自室― (247) 2011/05/18(Wed) 21時半頃 |
【人】 道案内 ノックスそか、ならよかった。 (253) 2011/05/18(Wed) 22時頃 |
―― 3年前 ――
『だって、まだ生きてんだ!』
[真夜中、あかく染まる窓に、ひとり飛び起きて、外へ駆け出した。
蘭香と拓斗の痛みは、伝わってこないから。
ふたりは生きてるって確信してた。
だから、水を被って飛び込もうとした無謀なこどもは、近所のおとなたちに押さえつけられ、何もすることが出来なかった。
彼らの判断は正しい。
こどもひとり、飛び込んだところで、死体がひとつ増えるだけ。
でも。
だけど。
彼らには、『彼』の姿は見えない。
蘭香を残して、揃ってしまった家族の姿は、見えないのだ]
[見えていたら、痛みを感じられていたら。
飛び込まずにいられなかった自分を、止めはしなかっただろうと、何処にもぶつけられない憤りを抱えた自分に、拓斗は。
しっかりしろ、というように額を小突いて。
生前と変わらぬ優しい響きで、弟を頼むと、託していったから。
幼馴染が自分にとって大事だからって理由だけじゃなく、拓斗兄ちゃんの分まで、蘭香を護らなきゃって。
きっと、その想いは蛍紫も一緒だと、交わした眼差しに想った]
【人】 道案内 ノックスそう? (266) 2011/05/18(Wed) 22時半頃 |
【人】 道案内 ノックスそっか。……俺ももうちょっとしたら食べに行こ。 (267) 2011/05/18(Wed) 22時半頃 |
【人】 道案内 ノックス[手が離れていく] (270) 2011/05/18(Wed) 22時半頃 |
【人】 道案内 ノックスん? (282) 2011/05/18(Wed) 22時半頃 |
【人】 道案内 ノックスあれ、とすると。 (285) 2011/05/18(Wed) 23時頃 |
【人】 道案内 ノックスあんま後輩イジメんなよ。 (294) 2011/05/18(Wed) 23時頃 |
暁…… って、誰、なんだ。
[部活の誰かではない。
けれど、日向以外の霊の気配は感じない。
もっとちゃんと、あらましを蛍紫から聞いておけば良かったと、ひとり手を握りこんだ]
【人】 道案内 ノックスえ。 (306) 2011/05/18(Wed) 23時半頃 |
【人】 道案内 ノックスあ、俺持ってるよ。 (316) 2011/05/18(Wed) 23時半頃 |
【人】 道案内 ノックスどーいたしまして? (333) 2011/05/18(Wed) 23時半頃 |
【人】 道案内 ノックスよしやんよしやん、ふーまん純情っ子なんだから。 (338) 2011/05/19(Thu) 00時頃 |
【人】 道案内 ノックスそこで俺に振る? (343) 2011/05/19(Thu) 00時頃 |
【人】 道案内 ノックス何さ。 (349) 2011/05/19(Thu) 00時頃 |
『こういうときは、俺より珀のが判るかもな……。』
[眼鏡をかけたとて、想いの残滓が見えるかは謎で。
同調する珀の方が……と、思ったり。
あらましきちんと話していないということは、うっかり忘れてしまっている。]
[指にかかる息にはっと我に返る]
…やべぇ、どうかしてる…
[耀に触れた指をぎゅうと拳の中に押し入れて。
その部屋を*後にした*]
【人】 道案内 ノックスえー逃げるなよー。 (368) 2011/05/19(Thu) 00時半頃 |
麻雀やると、人間分かるって言うヤツが居た気がすっけど……
[じゃらじゃら]
日向、麻雀教えたら、付き合ってくれっかなぁ。
[幼馴染が真面目に調査をしている中。
牌をいじりながら、そんなことを呟いているのだった]
『あー、やはり、判らん。
後で、珀に見て貰った方がいいだろうな、これは。』
[珀が麻雀を愉しんでいる?とは、知らず、視えなかったことに溜息を吐いたりしている。]
……薔薇……、なあ。
[竹の描かれた牌を撫で、ちらりと寧人を見てから]
なんか、……?
[もっと濃い薔薇の香りを、誰かから感じたような。
けれど、構わないで欲しい様子に、あまり関われなくて、記憶に留めなかった――]
気のせいか……?
[蘭香がいれば、すぐに分かっただろう答え。
けれど、彼も、本人と対峙している蛍紫もいない自分には、当分思い当たりそうになかった*]
[ それは薔薇の一つ一つに魂が宿るから ]
[ 誰のものとは判別し難い、無数の死魂 ]
[ この地で死した、誰かの思いの残滓達 ]
[ それらが今、薔薇に輝きを与えていた ]
[ その魂たちは、今はまだ何も語らない ]
[ 屋敷を追われ辿り着いたところ ]
[ そこは一本の大木のうろだった ]
[ わたしは全てから逃れるように ]
[ その中へと入って身をひそめた ]
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