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彼が幸せであったかどうかは分からない。
けれど死を予告されて不幸せな狂気に生きるよりは
まだ、良いのではないかと、そう思いました。
―――だから、私は。
―――…。
大好きな空 大好きな村
このまま、同じように明日へ続いてゆくと信じていた。
乾いた口笛 空を渡る調べ。
その日風に乗るのは口笛だけじゃないと知った。
緋い空を見上げていた。
沈まぬ夕陽を見上げてた。
幾千の影が森を駈けてゆく。
私とか、あなたとか、恋とか、愛とか、
好きとか、嫌いとか
「また話すね」
叶えられない口約束。
拒絶も、肯定も、仲良しも、喧嘩も、何もかも
生きているから、出来ること。
――あなたが死んだら意味がない。
――私が死んだら意味がない。
気付いてください。
生きているから出来ること。
生きているから尊いこと。
どうか、気付いてください――**
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[話をあらかた聴き終えて沈黙が降りれば、ぽつりと口を開く]
ずっとあたしのモンだと思ってたから。そこに誰か他の女が入ってくるとか、想像もしたことなくてさぁ あ、逆もな。あたしが誰か、別の男と、ってのも。
そういう、誰か別の女選んで離れていかれたら寂しいとかヤだってのが、そういう好きなのかそうじゃねーのか、ずっとわかんなくて
そうだったらちゃんと言いたいし。 でもそうじゃなかったら、あたし馬鹿みたいじゃん。
(105) 2010/07/05(Mon) 05時半頃
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何を与えたいかとか、与えてほしいか、とか…考えてみたけどさ、幸せかなって。
でもあいつに幸せをあげるのはあたしじゃなきゃイヤだ、ってワケじゃねーんだ。……多分。 ……あいつあたしのこと女だと思ってねーもん。 そりゃそこは、がさつなあたしも、悪いんだけどさ…
…あたしは、あいつからもらえる幸せはほしいけど。他じゃなくて、ってのは思うけど それがどういう幸せかっていうのは、何かそういう好きとは違うんじゃね?いや、そうなのかも?ってずっと思ってて…
(106) 2010/07/05(Mon) 06時頃
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受付 アイリスは、だからわかんねーんだ、と力なく言った*
2010/07/05(Mon) 06時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/05(Mon) 06時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/05(Mon) 12時頃
あなたが――。
彼に、死という安らぎを与えてあげた、のね。
私は、彼の狂気を感じて――。
死病が齎す恐怖に耐え切れないのなら――。
死病が齎す恐怖に染まり、村をこれ以上破壊するのなら――。
其の前に――、永遠の眠りをと思ったわ。
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[ゴドウィンの言葉で何か見つけたような、全然見つからないような、宙ぶらりんのまま。 これ以上酒が入るのは良くないと思い、彼の軽口を理由にキレた風を装って辞去してきた、太陽が既に西に没した道すがら]
……明かり? まさかアイツも残ったのかよ
[オスカーの家に気づき、思わず駆け寄る。 扉を両手で乱暴に叩いた]
おい、クソガキ!いんのか? いるなら開けろ、扉ぶっこわすぞ!
(123) 2010/07/05(Mon) 13時半頃
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―…だから。
好きになったんでしょう?
[ヴェスの中の恐怖も見抜いた上で。
ヴェスに好かれていることを、結局は受け入れていた彼女を。
それは、単純にしかモノをみれない自分だからこそそう思ったのかもしれないけれど。]
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[見慣れた姿が扉を開ければ、こじ開けるように中に飛びこむ]
何でお前、まだ村に残ってんだ。 今回の仕事が終わったら街に出て商売の勉強してきたいって言ってたじゃねーか。 親戚のツテでいいところが見つかりそうだとか
[怪訝そうに尋ねる]
…でも、行くにしても、会えてよかったかもしんね。 見送るときには、謝ろうと思ってたんだ。今まで迷惑かけまくって、悪かった…な
(127) 2010/07/05(Mon) 14時頃
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ああ―― ああ。
[頷く]
――はじめは、確かに一目惚れだった。
あの子がくれた花。
あの子がくれた笑顔。
あの子の細い身体。
あの子の儚い笑み。
あの子の――
…うん。
[ヴェスの言葉に、頷きを返すだけで。
こちらからは、続きを促すことはせず。]
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[見せたことのない優しい笑顔で、オスカーの体を抱きしめ、背中を撫でた]
あたしは残るけど、お前は行けよ。やりたいことあんだろ? ……元気でな。精一杯…生きてくれ。
弟みたいに思ってたんだ。ほんとに。 お前とケンカするの、好きだったんだ。
(131) 2010/07/05(Mon) 14時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/05(Mon) 14時頃
─…ヴェス…。
[頭に響くヴェスの声に、目を伏せた。
言いたくて言えない言葉は、自分の胸にもあるから。]
[ヴェスパタインに向けて。
謳うように儚い会話を続けるメアリー――]
メアリー、あなたは旅立つの?
この死病に冒された村から、ヴェスパタインを置いて。
[彼女から死の気配を僅かに感じ、始めていた。
この村には死が蔓延し始めていたけど、それよりも僅かに濃い死の気配。
女が幼い時に流行り病で逝った、母。そして、幼いまま同じように流行り病で逝ってしまった弟。
身近な人から感じた――死病による死の気配。
そして、街に住んでいれば、村と違う意味で、死は常に隣りあわせだった。
街特有の鼠などを媒介にした疫病、裏路地での金目当ての強盗による死、ただ享楽のためだけの殺害。死は至るところに溢れていて。
女は、そういう死を見つめ続けていた、だけに。]
[踵を返し、ヴェスパタインの元から去る少女の姿――。
そこに感じた悲しい気配に、眉を顰めた。]
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/05(Mon) 14時半頃
別れは、……
辛い?
あなたは、慈悲を望む――?
[ヴェスパタインにも、傍のセシルにも届かぬ声で囁いた――**]
ねぇ、ヴェス。
私さ、やっぱり。
バカだから、こうするしか、出来ないや。
セシ兄に、甘えてきた分。
ちゃんと、一人で大丈夫だよって。
だから、セシ兄はセシ兄のしたいこと、してって。
そう言うことしか、出来ないんだ。
─…ヴェス、やっぱり私、バカなのかな。
でも。
セシ兄のこと、困らせたく、ないんだ。
――兄貴のしたいこと、ね。
兄貴は、何がしたいんだろうな。
村を出ていって
オルガンで地位を掴むのを諦めて
この村に篭って
時折お前の顔を見て
――それから?
─…わかんない。
わかんない、わかんない、わかんない。
でも、私が、セシ兄のしたいことの、邪魔になるのは、ヤなの。
私が心配かけてばっかりじゃ、きっとセシ兄は、我慢、しちゃうから。
最後だから、最期だから。
セシ兄が、傍にいたい人のところに、行かせてあげたい。
兄貴の行きたいところ。
兄貴の傍にいたい人。
――どこに?
誰と。
――聞くことも出来ない?
だから―― 送り出すフリをするのか?
───……っ
だ、って。
私は、ずっと。甘えてきたんだよ?
セシ兄が優しいから、それに胡坐かいて、ずっと、ずっと。
そんな私が、どうして、どうやって。
聞けるっていうの。
困らせるって解ってて、どうして、聞けるの。
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