3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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どこ
――何処、 って
[此処 では ない 何処か それは]
おにの、 いる ところ…?
[大体の事を聞ければ、聞いて。
何かを押し殺しているような声と、周りの状況説明に]
……わかった。
気をつけて。
[何があったのかまでは分からない。
けれど少女の声と、
恐らくビー玉で繋がったクラスメイトの言葉で
何かがあったと、推測した。]
だいじょう ぶ
み んな いっしょに
つ れて いって あげれ ば
――……寂しくはないから
[しん、しんと。静かに。
雪が降り積もっていくように。
精神が侵蝕されていく。]
…… 送って?
[どこに。それはおにのいるところ?]
あげる。
そこにはあの子が居る から。
きっと寂しく なんて
[ない。]
板。
――振り落としても
罪では
な い?
[帰りたい 帰れない 帰りたく]
――……、…さみしく
な、 ――ぁ、
|
ぞわり、ぞわり…。
[自分の体の中で何かが蠢いている。何かが…。 ふと右手を見ると、既に血は止まっていた。 強く手を握りしめれば、オスカーの呼びかけ>>34]
…大丈夫。ちょっとよろけただけだから。
[それでも床に座り込んだまま、右手は後ろに隠し。 ただ誰かが近づこうとすれば、後ずさってしまうだろう。]
(64) 2010/02/27(Sat) 02時頃
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こい に やぶれた こ
かわいそ う
うらぎられる な ら
夢なん て いらな い のに
ね
いら、
な… ぁ、
――いらな、い…?
……
[だれだ、ろう。]
こ い ?
[ふ、と、意識が向く。
向いた意識は、少し沈んだようにも。]
……、…… 期待なんて持たなければ。
裏切られも、しない さ。
|
[やがて異形の者が周りにあふれ出る。 耳障りな嗤い声。不快に思ったのは自分なのか憑依した魔物なのか。]
『うるさい…。見つけたらただじゃおかない…。』 [ペロリと舌なめずりして、ニヤリと笑った。]
…!
[慌てて両手で口を覆う。]
私、どうしよう…。
[1人は怖い…けど、みんなと一緒にはいられない。 ずっとこらえていた涙を零しながら、人気のない場所へと。]
(75) 2010/02/27(Sat) 02時頃
|
……。
[恋も、夢も綺麗だと。]
……綺麗だって
思いこみたいだけ なんじゃ ない?
[きっとさ。
呟くように、して。]
―― ……ッ。
[訊ねられて、詰まる。
逡巡の後、静かに。]
そんな もの
[ほしい。
ほしい。 ほしいの? ほしいの。
わからない。――混濁する。
ほしかったのは、
なんだったか]
――ばか、げ て る
[悪態は 小さく、むなしく響く。]
…… うる さいよ。
[悪態を、自分に向けてだと勘違いをした。]
――、…
[声が]
…、は…、……――
[小さく、自嘲じみて 笑った。]
…… ん。
[自嘲の笑みに、窘める様な口振りに。短い声の後。]
――
[意識が揺れて。
暫く、してから。]
…… そう だね?
[ほんの幽かに笑った。]**
―途切れる直前の返答―
あとは……飼育小屋で見かけたフィリップ君とか、
アトラナート先生とかも残ってたら居ると思う。
バーナバスさんも。
[思い返して一通り校内に居るであろう人物を伝え、]
……落ち着いたら、私も職員室に戻るよ。
うん、そっちも気をつけて。
[何も聞かずに居てくれた事に感謝してそう言った。
毎日見ていた笑顔が浮かび、自然と心も落ち着いて]
……それから、
用事が無い限り教室には近寄らない方が良いと思う。
生きてるけど死んでるのが、居た。
[言葉に出すと上手く説明が出来ず、口篭る。]
教室は、安全じゃなさそうだよ。
[もう、あそこは一年を過ごした所ではなかった。]
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− 南棟西階段1階から2階へ −
[泣きながらも自然と体は自分の教室へと向かっていた。 階段にも腐臭を放つ死者達がうめき声を上げ揺れ動いている。 自分が平常であれば立ちすくんでいただろうが、構わずに進む。
3階から誰かの悲鳴が聞こえた。男の人の声ー。]
(131) 2010/02/27(Sat) 09時頃
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[2階に辿りつき、階段を見上げると、 ミッシェルが声の方へ向かうのがみえた。 実際には匂いで気付いた。後を追うかどうか*逡巡している*]
(133) 2010/02/27(Sat) 09時半頃
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