56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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…そうか。
[キャンパスに広がるそれは、 空の青や平原の深緑といった色ばかりで。 あの時、あの平原で見た“赤”は無かった。]
俺も、嬉しいな。
[自分達が此処に在るのは、彼らのお陰でもあると。 一人じゃない、とそう言った衛生兵の言葉が頭に過る。]
(80) 2011/07/04(Mon) 00時頃
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[先程は返事がくることがないということすら忘れていた。
先程遺体に会ってきたことを忘れるくらい動揺していたのだが。
公女の言葉に思い出したのは、ムパムピスが最後に掛けてきた言葉。]
……この戦。
両軍どちらかが……お心は二つに裂けて……?
[砦の外に出てきた公女。
そして神父が言っていた言葉。
何か噛み合いそうだが、考えが纏まらない。]
お前に忠誠を誓うと約束したはずだが。
[言いつつも、左手の痛みに僅かに眉を顰めた。
向こうにはわからない事だろうが。
剣や馬の手綱は誤魔化しつつも片手で扱うしかなさそうだな、とぼんやり思った。]
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変わらねーってのは、良いことだ。
[深緑の森を、視線の先に映しながら]
その絵は、その“現実”を描いてるんじゃないんだな。
[現実>>82を突き付けられ 思いだすのは、赤く染まる、大地。 ふと、視界にも赤が見えた気がして>>85]
…おい、だから安静にって…っ!
(88) 2011/07/04(Mon) 00時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2011/07/04(Mon) 00時頃
おい、お前何処にいる。
[その声は、若干不機嫌そうに。]
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