人狼議事


233 逢魔時の喫茶店

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 まー、お察しの通り、ウチはこう言う店なの。

 はいはい。ジン、ロックでね。
 …ボンベイサファイアでいーい?

[こういう店。と、全然説明になっていないフォローを入れて、きっとあの日のコテツ以上に説明ができていない。
カウンターの内側で店主が作るのはいつものコーヒーではなく、淡い色彩のカクテルの数々。

同業者の男にジンの銘柄を伝えたものの返答はそんなに聞いて居ない。
「あくま」「このこと」の話はちょっと分からなかったけれど、そうだよと頷いて、、
ロックでも十分美味いそれをロックグラスに氷と共に注ぎ、小皿に乗ったオリーブとクラッカーをテーブルに置い――]


 …どしたの?

[突然カウンターに飛び乗った猿に驚いたものの、見下ろす目は随分柔らかい。
ふら付く身体をそっと支えて、一応デニスにジンを差し出しはしたが、彼の好きにもさせてやろうと、基本的に止めはしない。
何やら銘柄は怪しい…というか、酷く強い物のような気もしたが。]


【人】 酒屋 ゴドウィン

…事前に説明を………できるわけもないね。
なんとなくだけど事情は分かった…かな。

あのカードは、この夜のトワイライトへのお誘いだったわけか。

[肯定の言葉>>*20を聞けば噛みしめるようにつぶやいて、ようやく少しの平静を取り戻すのに成功する。
この店の事情を知ったところで、異形の隣人たちと酒を飲みかわしたいかといえば、普通に考えればそうでもないのだが。
けれどすでに数人の知人たちがどうやら隣人なのだと知ったそのあとでは話が違う。

何も言わないことで示された銘柄を肯定し、出されたロックグラスに口をつけると少量を口に含んだ。
コーヒーとは違ってこちらはどうやら普通に用意するらしい、そんなことを考えられるくらいには思考能力も戻ってきた。

混乱した頭を整理しながらロックグラスを小刻みに傾けながらオリーブの乗ったクラッカーをつまみに飲み進めていく。
一気に飲み干さないのは、どんな飲み方をしても酔い方が変わったことがないから。どうせ差がないのなら一気に飲み干してしまうのはもったいない。]

(92) sumizome 2015/08/14(Fri) 01時頃

【人】 酒屋 ゴドウィン

…?ん。ブローリン君の。
彼がああだということは、君もきっとただの猿ではないのだろうね。

[カウンターにやってきた、見慣れた猿の姿>>73にそんなことを考えるだけの余裕は戻った。ゆらゆら揺れて何かのポーズをとる姿に手を振ってみたり。

よく考えれば普通の猿の振る舞いではなかったんじゃないかとかそんなことを考えられるのも今だからだよなとか、いろいろ考えていると。
いまだ猿が彼自身であることは、もちろん知らない。]

…それは?

[そして猿君が透明な瓶をもってふらふら戻ってきた。
ラベルのないその瓶の中身は…やはり酒だろうか。
何をもってきてくれたのかは知らないが、どうやら人ならざるモノたちの世界とつながっているらしいこの店で、ラベルがない酒と思しきものを見れば。]

ホレーショ―、グラスをもらえるかな?

[未知の味、知らない味を試すのは、好きだから。
好奇心に誘われるがままに替えのグラスを店主に求めた。]

(93) sumizome 2015/08/14(Fri) 01時頃

【人】 酒屋 ゴドウィン

ん?くれるのか。ありがとう。

[さっきは見えなかったラベルにはどうやら人は飲んでも大丈夫らしいと、そんな手書きの文字が見えたのでそこは一安心。
いや、まだ何が供されるのか詳細は知らないのだが、ケイが教えてくれなかった隠し味を思い出すと、もしかして向こう側の何かなんじゃないかとそんな気がして、若干の不安はあったのだった。

いまだ正体>>55を知らぬまま、けれどケイの作ったものなら大丈夫だろうと信頼して]

ありがとう。それじゃもらおうかな。

[おそらく期待しているのであろう、そんな見上げる眼差しに応えて、赤い液体が満たされたグラスを手にとり]

――――

[グラスを傾け、ごくりと一口飲み込んだ。]

(99) sumizome 2015/08/14(Fri) 01時半頃

【人】 酒屋 ゴドウィン

――ドクン―

[喉を流れるとろみのある液体。
その粘度に違わず絡みつくような甘味で口内が満たされる。]

(100) sumizome 2015/08/14(Fri) 01時半頃

【人】 酒屋 ゴドウィン

――――ドクン―

[体が、   熱い。
胸の鼓動が急速に高まる。
おそらく、頬も上気しているだろう。]

(101) sumizome 2015/08/14(Fri) 01時半頃

【人】 酒屋 ゴドウィン

――――――ドクン―

[また一口、ゆっくりと赤色を喉の奥に流し込む。
また一段階、心音が早くなる。
ひどく鋭敏になった感覚がそれをはっきりと知覚する。

概ねいつも柔和な笑みを浮かべる目が、作られた形を失って代わりにとろんと蕩けた形になる。]

(102) sumizome 2015/08/14(Fri) 01時半頃

【人】 酒屋 ゴドウィン

――――――ドクン―ドクン―

[異変は確かに感じつつも、赤色を傾ける手は止めない。

だってこの感覚は。

これが酔うということだと分かったから。

いくら飲んでも異常なアルコール耐性で飲んだ端から分解されてしまうらしくて。
これまで手に入る限りのアルコールで試してみたが得ることのできなかった感覚を確かに感じる。

人の世の酒で酔わなかった男が、向こう側の酒で初めて酔った。]

………もっと…

[体が欲するがままにグラスを傾け。
なくなれば次を求める。

体の火照りの原因が、酔っている、それだけではないことなど気づかぬまま。]

(103) sumizome 2015/08/14(Fri) 01時半頃

 そうそう。
 いやー、来てくれてうれしいよ。

 ウチはこっちが本業でさ、
 デニスちゃんいつも昼間沢山来てくれてるし、
 そろそろこっちにお誘いしてもいいかなーって。

[先より落ち着いたように見える男に安心すると、自分の方も酒を流し込む。
飲んでいるのは彼と同じ、ジンをロックで。

そして、猿の抱えた瓶の銘柄にようやく気付いた。
あれ、これってケイのじゃん。
スペシャルブレンドと書かれた手書きラベルをちらりと見て、まあデニス強そうだし大丈夫でしょ。と、適当さは昼間と同じ。
ちなみに、自分は飲んだ事無い。
注文されれば、氷を入れたグラスをもう一つ。]


 …大丈夫?

[あー、結構強かったかなー。香りはそうでもなかったんだけどやっぱりあっちの酒は怖いなーなんて思いながら一応の声かけはして、
ちらりと厨房の、該当酒の管理者を方を盗み見た。
やや不安そうな店主に対し、さて蛇はどんな顔をしていたか。
二杯めもその次も、注ぐのは猿に全て任せて、
任せて、飼い主は特に止めない。]


【人】 酒屋 ゴドウィン

なるほどね。昼のやる気のなさはそういうことか。

…お呼ばれはありがたいけどこれは嬉しい…かな?
いや、秘密を教えてもらえるのはありがたいだけど。

君も、本当は違う姿があったりするのかな?

[こちらが本業という言葉>>*21と、客達の様子になんだか納得。
それからもしかしてこの店主も向こう側の世界の姿があるのだろうかと気になって聞いてみる。

お誘いいただいたこと自体は嬉しいのだが、こんな異界というか異形というか、そういうのも失礼なのだが、人外の皆様とお近づきになれたことが嬉しいかといえば微妙なところもあり。
知らないなら知らないままでもよかった気もする。]

…あぁ。大丈夫。………

[すっかり酔いは回り出しているのは自覚があるが、少なくともこれまでに自分の店で客の酔い方を観察していた経験上、まだこの程度の酔い方なら問題ないだろう。
酔いは感じるが、この程度では理性の向こう側などまだまだ遠い。]

(109) sumizome 2015/08/14(Fri) 14時頃

【人】 酒屋 ゴドウィン

[グラスを空にするたびにブローリンの猿に注がれ>>104、またそれを飲み干して。お礼のつもりで頭を撫でたり]

…んー。君も飲むかぁ?

[ボトルを抱えた猿を引き寄せ自分が飲むグラスを差し出してみたり。蕩けた目をした顔を猿に近づけて]

ありがとなぁー。

[そんなことを言いながら猿の頬にキスをしてみたり。]

(110) sumizome 2015/08/14(Fri) 14時頃

 − 後日のcafe & bar ≪Twilight≫ −

[夏の日差しの中、只々甘く優しい愛情をたっぷり受けた後。
鏡の前、後ろに結わいた髪を確認してもう一度前髪をあげた。
仄かに赤い目尻は日に灼けたのか、あの男の熱に焦がされたか。]

あれから。
忘れる間もないほど繰り返し強請り請われ重ねる接吻は
昼夜を問わず、日々深みを増していく。
麻薬のような中毒性に思考を蕩かしながら、
黒く、時に銀の檻に囲われ亜麻色の髪を乱される度。

もっと。深く浸食されたいと募り燻る想いは、
まだ薄い殻に覆われたまま、胸の底で密かに息づいている。]

  さーて。今夜もがんばりますか

[惚けた気分を一新。
気合いを入れて、スタッフルームの扉を開けた――。]


  ……ホレさん、あれ、誰?

[澄ました顔で出迎えの挨拶をするべきなのに。
絵に描いて額に飾ったような、
如何にも禍々しい者が入口にいることに気づけば。

店長の袖を引き、耳打ちして尋ねる。
扉の中にいるのだから、赦された存在なんだろうし。
不思議と怖くはなかった。逆に怖くないのが不思議で。]

  え、……ブローリンさんなの?

[正体を聞けば、今まで随分猫かぶってたんだなあ、
なんて呑気な感想。
童話の中で悪者筆頭となっている狼を育ての親に持つトレイルは、
悪魔が人を惑わし狂わせる者だという教えについても。

――そのすべてが悪人なわけではないのだ、と。
目の前の男に、瞬時に認識を改めた。]


  いらっしゃいませ、ゴドウィンさん
  いつもとは逆ですね

[紆余曲折、すったもんだの末新たに招かれた客が腰を据えれば。
いつも通り――否、昼の3割増しで済ました顔で出迎えを。
理由はもちろん、観覧者の目線を意識して。

人間がひとりで、夜、この店を訪れるのは稀だ。
誰かと待ち合わせだろうか。勿論詮索はしない。]

  ごゆっくり、お楽しみください

[知らぬが仏、とは東洋の諺だったか。
何はともあれ、非日常に足を踏み入れた彼が
良い時間を過ごせるようにと願い、通常業務に戻った。]


[猿のブローリンは、今夜も元気いっぱい。
何やら店員の真似事をしたい風な仕草が見えても、
別段止めることがしない。
そういう面倒なことは店主に丸投げだ。ただ。]

  あれ、それって……

[見覚えのある赤い液体。
はてと首を傾げるが、ゴドウィンは普通に飲んでいる。
しかもなんだか、とても、楽しそうだ。

ならば大丈夫か、と。良かった、と。今日も鈍感さを発動。]


[――それから、数刻。
休憩の時間となれば、炭酸水の入ったグラスと数枚のクラッカー。
それからナッツの蜂蜜漬けをトレイに乗せて、
まっすぐ奥のテーブル席へ向かう。

一歩、近づく度に足元に絡まる冷気の歓迎に頬を緩ませ。]

  ……ここ、空いてる?

[からかうように目を細め、返事を待たずに向かいの席に座る。
テーブルひとつぶんの距離。
これがトレイルにとって精一杯の、公私の区別。]


[常に口にしているものより安価な酒を嗜むのを見れば、
より勤労への意欲を湧きたたせた。
同時に、見えない気遣いへの感謝と申し訳なさに目を細め。]

  おやつ、持ってきた。一緒に食べよ

[手軽に作れて栄養とカロリーが取れて、つまみにもなる一品。
掬う為のティースプーンを忘れたことに気づいたのは腰掛けた後。

とろりと琥珀色の蜜を纏うそれに、
昨夜、同僚に打ち明けた相談事と、助言が過り。
しばし見つめた後、親指とひと差し指にアーモンドを摘まんで。]

  はい、あーん

[既に遠い昔のようで、最近の記憶。
いつかの喫茶店でされたように、甘味を男の口元に運ぶ。]**


【人】 酒屋 ゴドウィン

おー。トレイル君夜も働いてるんだな?
そうだねー。今日はいつもと逆だ。場所も立場も。なぁ?

[酔っぱらって何割増しかフランクな態度で奥のスタッフルームから姿を見せたトレイル>>*25に挨拶を返す。
以前に比べてどことなくそっけないのは夜の営業を意識しているのか、なんなのか。誰かの視線を意識しているなんて知らないし、今のこの男にそのような思慮はない。]

はーい。のんびりさせてもらうよー。

[何度目かの赤色が満たされたグラスを揺らしからりと音を立ててお仕事にかかるトレイルを眺めてみたり。]

(113) sumizome 2015/08/14(Fri) 17時頃

【人】 酒屋 ゴドウィン

んー。逃げられちゃったねぇ。
キスはダメかー。そうかー。

[それなりに懐かれているのかと思っていたけど、キスは嫌がられてしまった。小さな手で押し退けられれば素直に解放する。
唇をぺろりと舐めればうっすら感じる柘榴の味。]

んんーそっか、飲まないか。お猿だもんね。飲まないか。

[お酒のお誘いも断られてしまった。
けれどもそんなことは気にした様子もなく、上機嫌でにこにこしている。]

(114) sumizome 2015/08/14(Fri) 17時頃

 うん。そう。ブローリン。
 一応ウチの番け…、警備員として採用だから、
 まー、怖いかもだけど、慣れといて。
 ねっ!

[一応トレイルがああいった存在に偏見が無いというのはきちんと分かっているが、
出勤してきた彼にそう伝えて、最後の「ねっ!」は背中をばしーんと叩いておいた。
そこまで痛くない筈。多分。

しかしその反動で自分の腰にもダメージが来るという事までは予想できず、結果叩いた方がよろめく事となったか。
鈍い腰の痛みは件の警備員による物で、ついでに喉の調子も少しおかしい。
痛みと、激しい営みを思い出して一瞬動きを停止させたものの、それを問われれば何でも無いと、すぐ業務に戻っただろう。
その頬をほんのり染め上げて。]


 昼営業してないと、
 近所から不審に思われるでしょ?

 まー、たまに飲みに来てくれるだけで俺は嬉しいから。
 ファミリアで沢山飲ませてもらったし?
 今度はこっちが。と思って。

[デニスと話しながらも手元は忙しなく働き続け、昼間のだらけっぷりが嘘のよう。
途中途中で注文を承ると、酒瓶を、ミキシンググラスを、シェーカーを手に取り、グラスの中に鮮やかな色彩を咲かせていく。
オレンジジュースが鮮やかな黄色いカクテルの名は、パラダイス。
それを注文した客は、ファミリアのマスターとも顔見知りである「昼の喫茶店の常連」だったのだが、ああも風貌が変わっては分からないだろうなと、全てを知る店主は静かに笑って。]

 ――俺?
 さー、どうだろうね。
 アッチから見ればお仲間じゃないだろうし、
 デニスちゃんからしたら、人間じゃないと思うよ。

[ヒトだけど、ヒトじゃない。
ヒトのままで何やら微妙な立ち位置に添えられた新米の黒魔術師は、そう、笑って、今は普通のカクテルを振る舞うだけ。]


[だが彼が猿にキスしたとなるとその笑みも崩れる物で、驚いた顔は一瞬の事。今はよじ登ってきた猿を指先で撫でて、]

 …。

[何やら何とも言えない顔をしていた。
つまりは、嫉妬である。**]


[新入りの店員、もとい警備員についての説明に。
そういえば以前ケイもそのようなことを言っていたと思い出し。]

  や、怖くはないけど
  だってブローリンさんでしょ

  ……って!何すんのホレさ……
  ホレさん? どしたの大丈夫?

[猿のブローリンにおやつを強奪されたことはあるが、
不要と伝えたのにきっちり代金を払ってくれた、義理堅さとか。
これまでの彼との関わりを振り返れば、
本性や容貌を知っただけで敬遠するなんて無理なことだ。

実際痛くはなかったが、
背を叩かれた勢いのままよろめき、抗議しようとして。
何故かホレーショーの方がより体勢を崩していればきょとんと。]


[そういえば昼は臨時休業だった。
普段より喉の調子も悪そうで、様子を伺えばはぐらかされた。]

  ケイのあれ、飲んでおきなよー
  あんたひとりの身体じゃないんだから

["あれ"とは以前病に冒された時に無理やり処方された酒で。
後半は従業員を抱える雇用主に対してのものだったが。

言葉尻をどうとらえるかは、本人次第。
恋の病の特効薬は、蛇酒よりもっと甘く激しく、
時に痛みを伴うことをトレイルはまだ、知らない。]*


[決して広くはないホール。
あちこち行き交う間も、その一角は常に意識に在った。

澄ました店員の顔は、
目線を揃えれば恋人のそれに変わる。]

  そう。休憩と――充電

[甘い食べ物は身体を、甘い声はこころを癒す。
今飲んでいるものとも、きっと合うはずだがどうだろう。]

  いいから、……ッ、…

[日頃漏らしている不満が返ってきても、素知らぬ顔。
覗く舌が、指ごと実を口腔に取りこめば
自然と己のくちびるも開き。

甘い蜜はすべて拭われ、濡れた指先に息を飲む。
こんな艶めかしいこと、こども相手にできるわけがない。]


  ――…ん。ちょーだい

[清潔になった指を名残惜し気に擦り合わせ、
喉仏が上下する僅かな動作に吸い込まれるように。

珍しく血色のいい頬の理由が、
アルコール以外にあればいいと願いながら。
待ちきれないと、身を乗り出し瞼を伏せる。

本当に欲しいのは、ナッツでも蜂蜜でもないから。
差し出す手首を捉え、ちゅう、と指先に吸付く。


成程。確かにこれは愉しくそして――気持ちいい。]


  あ、まい。ね

[ぺろりと。自身のくちびるを纏う蜜まで舐めとって。
癖になりそう、と笑いながら零す吐息は
酒精を纏っていないのに、熱く、重い。]

  まだ、もう少し仕事あるから
  ――その酒の味は、後で。教えて

[示す先はグラスでなく、つい今しがた己の指を食んだ、それ。
戯れを交えた休憩はあっと言う間に終わりを迎え。

洗い流すのを惜しむように、炭酸水をひとくち含むと。]

  ごゆっくりどーぞ

[まだ半分ほど残った発砲水をそのままに、席を立つ。
去り際、美しい銀糸を摘まみ掠めるようにくちづければ充電完了]
**


 だい、じょぶ、
 だいじょー…ぶ。

[明らかに大丈夫でない声と、腰を庇うような体制と。
心配する声にへろへろの返事を返して、それ以上は、もう何も説明できない。
痛む腰と、あと、尻が、こう、具体的には言い辛いのだが、腰と尻と。その2ポイントが痛くて、思い出したらまた痛くなってきたような気がして。]

 へっ!?

 ひとりっ…??!?!
 ――い、いや!俺別に――っ?!!?

[はて、彼の言う一人の身体とは?!
妊娠!?してないはず!…つーか俺男だし!!
悪魔とのアレソレで子供がどうのこうのは知る所ではないけれど、そもそもそういう器官は自分にはついてないし!ついてねーだし!!
だからそういう事はない!はず!!
そもそもケイのアレって?この前から実験を重ねまくってる変な酒?
勘弁してほしい!
っていうかトレくんには言ってなかったつもりだったんだけどバレたのかな?!]


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