287 ―シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア2―
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[それは、ある日の事。 いつものように液晶画面と向き合って作業をしていると、不意に着信を知らせる音と表示が出てくる。 吸血鬼として方々にお披露目された時に出来た年上の友人だ。 彼女も文明の利器を上手く使うタイプで、今も時々連絡を取っている。 女はヘッドセットのマイクを付けて通話に応じた。]
久しぶり、ダーラ。 元気にしていた? えぇ、こちらも変わらずよ。
[暫く近況を話していたが、不意に彼女の声色が変わる。 女はそれに敏感に反応した。 言いづらそうな彼女を促してみれば]
(467) 蒼生 2018/11/12(Mon) 00時頃
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……え、お父様に会ったの?
[案の定、だった。]
…えぇ、…えぇ。 ――そう、暫く其方に逗留されるのね。
いいえ、 こちらこそ教えてくれてどうもありがとう。 …そうね、電話はちょっと…取り敢えず、其方に手紙を送るわ。 電子ではなくて、紙の手紙をね。
[その日、女は久しぶりに手書きの手紙を認めた。]
(468) 蒼生 2018/11/12(Mon) 00時頃
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『親愛なるお父様へ
あれから健やかにお過ごしでしょうか。 私は相変わらずよ。
お父様に手を取られてから三百年と少し。 貴方が出て行ったお屋敷を手放してから転々と居を移していたけど、 シェアハウスでの生活にも随分と馴染みました。 此処を終の棲家にしたいと思うくらいにはね。
お父様、私ね、吸血鬼になれた事、とっても感謝しているわ。 だって、今の生活があるのは貴方のお蔭。 一人の使用人で終わる筈だった私の人生を変えてくれた。 文字や外国の言葉、行儀作法を教えてくれて、私の世界は貴方の手で広がったわ。 大変な思いはしたけど、この御恩は一生忘れません。
(469) 蒼生 2018/11/12(Mon) 00時頃
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だけど私、お父様には愛想を尽かしたので、ジェレミの娘になります。 どうぞこれからもお元気で。
ベッキー』
(470) 蒼生 2018/11/12(Mon) 00時頃
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[それを送って二週間後、
‘娘が知らない男に誑かされた!’と 古城にやって来た血親にエントランスでビンタを喰らわせる事になるのはまた*別の話*。]
(471) 蒼生 2018/11/12(Mon) 00時頃
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[血を享けた親でも、子でもない。 けれど青絨毯の上で隣にある相手。]
ジェレミ、 貴方の好きな時に空けてくれて構わないわ。
[道を分かつ日はいつ来るとも分からない。 出来れば、置いて逝きたくはないけれど。]
貴方が私の為に用意してくれるものならきっと何だって嬉しいけど…そうねぇ。 何か身に着けられるものをプレゼントして頂戴。 貴方と道を分かつ時があっても、ずっと傍に置いておけるように。
[そう言って、娘ではない女は微笑んだ。*]
(478) 蒼生 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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