194 花籠遊里
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 14時半頃
[我らが主の、散らす"モノ"。
拾わずして、花である価値は、己には見出せない。
命令であれば恭しく傅き、従うまで。
其れが己の、花である理由。]
[周囲の評価は如何であれ、己は艶も無い花だと思う。
貼り付けただけの愛想。
曝け出さぬ、媚びぬ性格。
どちらも、花であるに相応しいとは思わない。
花らしく振舞わねばと思うだけの、花。
此の花籠に来たのは、10年も前ではなく、それ故に己には外の世界の常識があった。
"ふつうのしあわせ"を、知っていた。
どうせならば、あの櫻のように。
何も知らずに花籠で育って、此の場所をしあわせだと思い込めれば良かったのに。]
[男でありながら愛抱く訳でもない男を相手に。
其れは己の在り方を酷く、酷く揺らす生き方だった。
身に架せられた膨大な金額に囚われて、
花の役割に徹するしか無いのだと脳に無理矢理理解させ。
自分が選んだのは、
辛くない事だと自らに言い聞かせ笑顔で居る事だった。
選ばれる筈もないこの身を、蝶に選ばせる手段でもあった。
嫌悪感を露にする生き物では、選ばれないだろうから。
とうのすけ、おぼろ、かめよし、おうじ。
同じ役割を持つ花たちは、この毎日を、どのような気持ちで過ごしているのだろう。]
[気味が悪いと男色を嫌っていた筈なのに。
同性との快楽に溺れる事を知ってしまった己は、気持ちの悪い存在だろうか。
――聞けるはずもない。*]
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はい、櫻の子と書いて「おうじ」と読みます。
[傍によると、片方の『蝶』は僕の名前を口にしました>>15 そのあと直ぐにベルさまへと種を渡していたのですが 眉尻がお下がりになられたことには、気付くことが出来ませんでした。
向き直り、問う声に返るのは 小さく動くだけの唇が放つ声でありました>>16]
(24) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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月、ですか……──ふふっ。
[僕は思わず、袖で口許を多います。 銀花にお誘われになった『蝶』なのでしょう。
長らく此処に在る身です。 『花』に魅せられた『蝶』も、幾度となく見てまいりました。 目の前の彼がそうかは知れませんが 「花より月が」と答える姿に、微笑ましい笑みが零れたのです。]
ペティンガーさま。
[名をお聞かせ頂けたなら、その微笑を見上げます。 『蝶』同士、ご挨拶なさるのならば 『花』は『花』らしく口を噤んでいることでしょう。]
(25) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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[お二方の握手を見守っていれば>>17 次にはこちらに向いて下さったベルさまの手に 種を預けることを許されました。
涙のような雫型、不規則に入った縦縞。]
はい。 向日葵の花の種でございます。 少し前まで、大きな花を咲かせていたのです。
僕が育てたんですよ?
[少し自慢げに、僕は笑顔でお答えします。 和やかで、柔らかな『しあわせ』を 確かに今日も、僕は感じていたのでございます。]
(26) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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はい。 今宵も佳い『花』と出逢えるとよいですね。
[『蝶』は移ろい行くもの。 引き留める手も術も、『花』にはないのでございます。
ベルさまが廓の中へと戻るのをみつめながら>>23 『花』たる櫻は、微笑みを携え 恭しく少し頭を下げて見送るのでありました。]
(27) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 19時半頃
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本当は咲いたものをお渡しできればよかったのですけど。
[季節の移ろいに枯れた花を渡すわけにはいきません。 花は咲き、咲けば散ります。 散った花を渡すわけには、いかないのでございます。]
太陽の花、ベルさまみたいでしょう?
[昔の事など僕に知れるはずもありませんでしたが、僕は過去の御方と同じように ベルさまを太陽のような方だと喩えました。 こんなにも朗らかに笑い、美しく、そして情熱的に照らすことができる方なのですから。]
花は愛でれば、美しく咲くのですよ。
[そう、告げる言葉には他の意味が含まれたように感じられたでしょうか。 僕は、それを思って口にしたわけではありません。 ですがどこかに、そんな思いがあったのかも、知れません。
去り行く背に、僕は微笑んだのでございました。]
(39) 2014/09/17(Wed) 20時半頃
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─閑話・書斎にて─
[──花びらが水たまりにひらひらと舞い落ちては、水面を泳ぐ。
夢と現の狭間。覚醒せぬ思考はゆったりと遥か昔後ろへと遡る。
親の手の代わりに造花の吹雪をこの身に浴びていたのは十と少しの瀬。
生まれて間も無く異端だとこの色を嘆いた親が、唆されるまま少しの銭と引き換えに売り払い閉じ込められたその場所は、華美な装飾で造られた檻の中だった。
朝昼夜問わず、現れては食事を与えるために訪れる“飼い主”
必要以上に口を開くことは許されず、ただ脂ぎった富豪家の指にて媚びることをせがまれる。]
[それに嫌気が差したのはいつ頃か。
女中の同情心を煽って隙を見て脱走を試みた。
愛玩対象であった銀糸を少しばかり切り落とせば、物珍しさから門主も潜り抜けた。
右も左も分からないその場所を彷徨うことほんの少し。
頭上を見下ろす蒼白い月の美しさに唯々見惚れていた、そんな夜。
怒り狂う主人に腕を取られるまでつかの間の自由に焦がれるよう腕を満月へ伸ばしていた。]
[闇を切り裂いたのは怒号。
乱れた髪をほつれることも構わないというように引っ張られた先がこの遊郭。
年ももう二十近く男の愛玩としては歳を取りすぎていた玩具は、適当に売られては咲き乱れる瑞々しい花々を散らし、その代金を全てこの身につけさせた。
莫大な金。金の単価すらマトモに知らなかった青年から花へと変わり行くことも知らずに。
初めて世界にて見咎めた美しく根を下ろす花。
視線が合えば薄い桃色の花弁はそっと綻び、気づけば楼主に頷き──…*]
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 21時頃
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[『蝶』が二つ、話し合う様を見るのは櫻の微笑みでした>>42 お喋りされているのは、羨ましく思うばかり。 外という世界を知らず、夜にしか咲かぬ『花』には お喋りをするという何気ない刻が、それはそれは 楽しく、嬉しいものに思えていたからにございます。
ベルさまと僕とのお話も終えた頃、ペティンガーさまからお声がかかりました。 「なんで笑ったんだい」>>43 その問いに、失礼なことをしてしまったと 少し眉尻を下げるのです。]
申し訳ありません。 昨夜ここで、銀花と戯れるあなたさまをお見かけしましたので。
亀吉さんのことが、お気に召されたのだなって。
[書物に見る、絵画のような光景でした。 昨夜見た光景を思い返しては、微笑ましく思ったのです。]
(51) 2014/09/17(Wed) 21時半頃
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[さわさわと、肌寒さをつれた秋風がそよいでいます>>44 中庭に植えられた秋も、その身を揺らしていることでしょう。
眩い色彩とはまた違う、中庭の花たち。 誰も気付かないでしょう。 その花々に篭められた意味も。 寄り添いあう色の意味も。
或る色ばかりが増えた、そのわけも。
僕でさえ自覚などしていないのですから。 きっと誰にも、わからないでしょう。
胸の裡、呪詛が>>19通り過ぎることも いまはまだ、ありません。]
(56) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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……藤之助さん?
[そよぐ秋風に射干玉の糸は幾らか弄ばれ、櫻色のリボンが揺らぎます。 髪を軍手で押さえるようにしていれば 窓の向こう、見える人影があったでしょう>>58
『蝶』の前ではありましたが 昨日の宵と変わらず、僕は少しだけ声を大きくいたします。]
とうのすけさーんっ。
[気付いてくださるでしょうか。 じいっと射干玉を向けては見るのですが どこかそのお姿は寂しそうにさえ感じられるのです。]
(60) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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[丁度、声をかけた頃にございます。 時折目にする、小奇麗な『蝶』が藤の花へと話しかけておられました>>59]
わっ!
[僕の呼び声と、『蝶』からのお誘いに 藤之助さんが戸惑われてはいけないと思い 僕は咄嗟に、ペティンガーさまの後ろに回り この小さな姿を、隠したのでございます。]
(62) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 22時半頃
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 22時半頃
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[僕がペティンガーさまに隠れてしまう前のことです。 銀花と喩えましたその『花』のお話に なにやら思うところがありましたようでございます。
続けました言葉に、うろたえる姿までお見せになって>>68 僕は失礼にも、もう一度微笑んでしまうところでありました。]
お判りやすい、御方ですね?
[軍手で口を隠し、耐えられぬ笑みを隠しました。 傲慢で高慢な、けれどとても判りにくい彼の『蝶』とは全然違う御方だと 庭を泳ぐ視線を確かめながら、思っていたのでございます。]
(75) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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[庭の花々を眺めていらっしゃった ペティンガーさまの唇が紡がれた言葉は 随分とお低く、なにか負の感情を含むもののようにさえ思えました>>69
ですが、その後続いた声と 判りやすいと喩えました、先の彼の態度をもって 僕は曖昧では在りますが その意味を薄っすらと、理解したのでございます。]
ベルさまは昨夜、僕をお買いになられましたから。 そんな風に見えるのかも、知れません。
[情事交わればこそ、そして甘過ぎるほどの蜜に毒に 二人して溺れた昨夜があるからこそ 他者にはそんな風に見えていたのかも知れません。]
(76) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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[「花って、蝶と寄り添う合うこと、あるの。」
その問いには、はいとお答えするべきなのでしょうか。 それとも、いいえとお答えするべきなのでしょうか。
ふっと、脳裏を呪詛が駆け巡っていきました。
何もお答えすることが出来ず。 何をお答えしたいのかもわからず。 答えることから逃げるように、窓辺に視線をそらしたからでしょう。 その時に、藤之助さんと『蝶』を見つけたのでございます。]
(79) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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‘Tis better to have loved and lost
than never to have loved at all.
[それは『愛』を知り、そして亡くなった。
僕を育ててくださった、丁という『花』の言葉でした。]
櫻子は、藤之助さんに見つかってないかと、そろり顔を出しました。
2014/09/17(Wed) 23時頃
櫻子は、ヘクターさまのような色の花を射干玉に映しております。
2014/09/17(Wed) 23時頃
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[そう、とペティンガーさまの背から顔を出します。 顔を傾けたような姿勢では、櫻色のリボンがゆらゆらと 風に揺れていたことでしょう。
藤之助さんは、白き『蝶』に抱き寄せられ 手を振らされているようでした>>72
けれどお嫌そうな表情ではありません>>77
不思議な光景に困惑しつつも 大きな軍手をはめた手を、おずおずと振ってみるのでございます。]
とっ。 申し訳ありません、御召し物は汚れませんでしたかっ?
[少しして、土で汚れた身体を近づけていたのだと気付きました。 慌ててペティンガーさまから離れましたが お召し物を汚してなど居なかったでしょうか。]
(80) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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[蝶が全て集まった。
館のそこかしこで羽ばたく音がいやに響く。そんな中、男も静かに今宵止まる花を値踏みする。
昨晩割れた藤色の鏡。
番いにされた朧月。
この二本は踏みしめられたのか。
はたまた、それとも、違う理由か。
まァそれも良し。それも花の本分だ。
男が知りたいのはその更に、奥。
おうや、おうや。
遊びを始めよう。
今日の夜が耽るのはとても早い。*]
― 地下への道 ―
[さて、早速銀月を曇らせてしまったが上等。
性質の悪い夜蛾は一歩、また一歩と踏み出し、
中庭で櫻の色を愛でる若い蝶目当てに寄り道。
語りかけるなど野暮は起こさぬが、
まるで悦楽先んじるよう、会釈を送った。
さて、彼が今宵、見ていない月は何処に隠れたか。
さて、彼が夢想抱いた花は、誰に購われたか。
聡い青年からしてみれば、想像は余りに容易かろう。
無論、この男の悪質さも、見れば知れる業深さ。]
[しかし、哀しいかな。
花を伴わぬ蝶に、*地下の門扉は抜けられない。*]
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[お召し物が汚れていらっしゃるようでしたら 申し訳ございませんと謝って、その土汚れを払いましょう。 大丈夫でしたら、ほっと胸を撫で下ろすのでございます。
白き『蝶』と藤の『花』は、どうやら睦まじく 今宵の品定めであるならこれ以上の邪魔はなりません。 視線を送ることは控え、代わりに射干玉が宿したのは 秋の色をした秋櫻の一輪でありました。]
ペティンガーさま。 …先程の、ことですけれど。
[僕はゆるりと唇を開きます。 しかし言葉を紡ぎ終えるまで、顔は俯いておりました。 眸と同じ射干玉の髪は、表情を隠してくれていたと そうであって欲しいと、僕は願っておりました。]
(100) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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『花』と『蝶』が寄り添えるのは 籠の中、夜の夢だけに、ございます。
理由は様々ではありますが 僕たちは、此処にしか咲けぬ『花』。
理由は様々でありましょうが あなたさまがたは、花々を移ろう『蝶』。
『特別』などなってはならず。 『特別』などつくってはならず。
全て、す べて───……
[どうしてでしょう、言葉が震えてしまうのは。 きっと秋風が冷たすぎるからで、ございます。]
(103) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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……───ゆめ、ものがたりに、 ございます。
(104) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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好意を持つことなど許されません。 悪意を持つことさえ許されません。
本気になっては、なりません。
甘い夢も、苦い夢も。 愛の囁きも、 ……意地、悪な …囁きも
この籠の中で起こる全て
夢物語なのでございます。
[酷く声が弱く掠れた部分がありました。 謂い終わった後、僕は一度だけ眸を伏せました。 長い睫毛が『蝶』と『花』の代わりに その身を寄り添わせたのでございます。]
(106) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
|
[僕は誰に言い聞かせているのでしょう。
傍にいる『蝶』に?
傍に来ぬ『蝶』に?
………咲くことを拒む『櫻』に?]
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