人狼議事


17 吸血鬼の城

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……あ、

[「誰なら」そうだ。誰なら良いというんだ?自分はあの二人以外ならどうでもいいと、そう考えていた……?先ほどまで思っていたことに愕然とする。]

……それ、は……

[誰も咬みたくなければこの渇きに絶えながら餓死でもするか、或いは殺されるかするしかない――]


[腑に落ちぬ顔をする]


 あいしている……か


[戯れに人へ向けたときに、あの記者は何と言っていたか]


 私は……何かを失ってまで得たいものか?
 そのような強い執着心を与える気でいるのか


 私には
 解せぬな。


――…執着じゃない。
これは想いよ。

貴方に喜んで欲しい。
貴方に笑っていて欲しい。
貴方に、しあわせになって欲しい。

[純血の魔性である城主に
それを望み伝えるのは難しい事かもしれない。
それでも伝えようとするのは深い想いゆえに]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―書庫―

 ひとの記憶が戻っても……人を喰らうに躊躇はせぬと?
 それでは、お前の苦悩する顔が見れぬではないか。


[曇った表情を見遣り、一度首を振る]


 ……好きにするが良い。


[距離を埋められると僅かな溜息を漏らし
瞳を伏せた] 

(83) 2010/06/25(Fri) 02時頃

 其れは私には存在せぬもの。

 ……私を喜ばせたいならば、ひとの絶望をもっと此処へ
 私の笑みが欲しいなら、ひとの恐怖をもっと見せてくれ

 私の幸せは
 人々が苦しみもがく姿をこの瞳に映しながら
 其の血を啜ること


[ひとと魔は相容れぬもの。
望む愛を手に入れたらしいのに
期待していた満足感が得られない。
胸に篭る靄が――目前を曇らせる]


――あの2人でなければ、
誰がよろしいのでしょう。

ほら、耳を済ませてごらんなさい。
ちかくに他の人間の気配はありませんか?

……もっとも、あなたのすぐ目の前に
甘い甘い血の芳香を漂わせている方がいるのでしょう?

とても、とてもいい匂い……

[渇きを誘うように、囁いて囁いて]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―書庫―

 お前はあのものを喰らう事……
 躊躇っているように、見えたが?


[同じだと言う相手に冷やかに告げる。
離れてはいても、見えていたのだから
ドナルドとの逢瀬も知っている]


 そうだな、では
 お前はあれを咬んでくるが良い。
 死にたいと言うあれを、生かし苦しめろ

 
[苦笑を浮かべた彼女が頬に触れるのを
ただその場に立ち尽くし受け入れる]

(89) 2010/06/25(Fri) 02時頃



――…嗚呼。
分かっていたけれど……
貴方はまた難しい事をいうのね。

……私が人の侭であれば
貴方を喜ばせられることが出来たのかしら。

[悔いても時間は戻らない。
悔いてしまうのは記憶を取り戻してしまったせいか。
思い悩むように柳眉が寄せられた]


[囁く白薔薇の聲が心地良い。
魔とは本来あのようであるものだ
同胞を唆す彼の聲に安堵を覚える]


 ……もう一度人に戻る事など、不可能だ。
 知っているだろう。


[柳眉を寄せた相貌を間近に見ながら]


 ――ベネット
 さあ、そのものの首へ喰らいつくが良い
 乾きは血をもってしか、抑えられぬ


[城主の聲を新たな眷族へ送る。
己の血が彼の内側でざわめき立てるように]


やめろっ……!

[渇いた、喉が渇いたと。本能が騒ぎ立てる。聞こえてくる白薔薇の声に、収まらぬ渇きに苛々する]


[苛立ちの混じる叫び
心に暗い悦びが満ちる]

 
 ……止める必要は無いぞ、白薔薇
 お前はなんと同胞思いなのだろうな。


[くすくすと笑みが毀れる。
恐ろしくも妖しい微笑み]


――…嗚呼、忘れていれば良かったの?
思い出さずにいれば良かった?

困らせてしまうだけならば……
記憶なんていらなかったのに……


[独り言ちてきつく唇を結んだ]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 言い訳が聞きたいわけではないな。


[溜息。
揺らぐ翡翠を何も映さぬ血の色が舐るように捕らえる。
眷族たる者達の声ならぬ聲に
幾らか常の調子を取り戻し]


 そう、ならば行くが良い。
 私の望みを叶えることこそ、お前の悦びなのだろう?


[妖艶な笑みを浮かべ、頬に触れた手へ
己の冷たい手を重ねる]


 上手く私を愉しませたら、褒美をやろう。
 お前の望む言葉を。

(97) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

[その声音は甘く、優しく]

ああ、もう限界なのでしょう?
なんて苦しそうな声……おかわいそうに。

我慢など、
なさらなくてもよろしいのですよ?
加減さえ、間違えねば良いのです。


あまり渇きが酷くなってしまってからでは……

嗚呼、本当に

加減を間違えてしまうかも しれませんよ?


 私は言ったぞ?
 「早く此方へ戻って来い」と。
 お前は
 私よりもあの娘を選んだ。
 
 事実は消えぬ。


[僅かな呟きを耳に受け
気だるげな溜息を零す]


 汚名返上したければ、我が望みを叶えて来る事だな。



 お褒めいただき嬉う存じます。
 ……旦那様、私はもっと己の魔を深くしたいのです。



 深く、深く。

 忘れてしまえるように。

[それが唯一つの絶望を忘れる縁。
白薔薇は憂いのため息をひとつ]


[自分に血を分け与えた吸血鬼の言葉に、血がざわつく。咬み付きたい、飲み干したい、今すぐにと。
続けて聞こえる白薔薇の言葉に冷や汗が流れる。体が震える。我を忘れて噛み付いてしまえば加減もできない。そうなって、本当に命を奪ってしまったら]

……間違えなければ……

[頭の中でぐるぐるとその言葉ばかりが回り続ける]


 嗚呼、ならば後で私室へ来ると良い
 直接にこの血を循環させてやろう。

 下らぬ世迷い事など、全て消し去るほどに与えてやる。


[憂いを帯びた溜息を零す白薔薇へ
己の領域へ踏み入ることを許す。
未だ決心のつかぬ様子の眷族へは、後押しするように
薄く笑みを零した]
 

 あまりに乾きに囚われ続けると
 血だけを求め続ける……
 理性の飛んだ、人の言うただの化け物に変じるやもしれんぞ?


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 03時頃


――……ッ


[城主の指摘に息を飲む。
確かにあの時、彼女を選んだ。
言い訳など出来るはずもなく。

ふ、と過るのは諦めにも似た色]


[眷属が呟く声には微笑う気配]


 ――……旦那様、


[その許可の言葉に、白薔薇の声音は震えて、
今しがた、女の呟きに乱れた心が、ただ闇の救いを求める]

 とても……とても、
 ありがたく、存じます――…


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[触れていた手が離れていく。
温もりは互いに持たない]


 嗚呼、気分は悪くない。
 
 私がお前に望む事は、先ほど伝えた通りだ。
 失敗は許さぬ。


[頭を垂れるローズマリーを一瞥し、踵を返すと]


 褒美はきっとお前の気に入るものだろう。
 ……検討を願っている。


[城主の姿は泡でなく霧になって、その場から消えた。
再び現れるは最上階の私室**]

(111) 2010/06/25(Fri) 03時頃

 嗚呼


[在り難いと
震えた声音に、城主は柔かに囁く]


 お前が望むままに、与えよう
 人との境から飛び立てる魔の翼を。

 ……部屋で待っている**


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 03時頃


[蝕む絶望は深く]


  翼を、

   ――私にお与え下さい、旦那様。


[こんなにも求めたことなどなかった。
それは、救いを求める祈りにも似て非なる。
白薔薇には宵闇の他、縋るべきものはない。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―最上階・私室―
[天蓋のベッドに寝そべり、独り城に満ちる絶望の味に酔い痴れる。
其の中でもがくもの 其の中でただ立ち尽くすもの
目的を見出したもの 目標を見失ったもの]


 ――…嗚呼、ひととはなんと
 愚かなのだろうな?

 お前も


[扉を潜り部屋へ踏み入った白薔薇を手招く]

 
 充分に私を愉しませてくれた。
 
 さあ、褒美をやろう。
 煩わしいひとの記憶など全て捨て去ってしまえ。

(131) 2010/06/25(Fri) 09時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[腰紐を解き、夜着を乱す。
肩にかかる銀糸を掻き払い、象牙色の肌を、首筋を露にした。
其処に触れるまだ若い牙を感じながら
己もまた目前の白い皮膚に唇を寄せる]


 ひとときの夢は終わる。
 次に目覚めた時、お前は愚かなひととの繋がりを全て断ち切り
 生まれ変わるのだ。


[闇の褥にふたつの影。
妖しく淫らに蠢く其れを、仄暗い明かりが照らしていた**]

(132) 2010/06/25(Fri) 09時頃

 嗚呼、お前の
 望むままに――…私の愛しい白き薔薇


[薄い微笑みを口元に湛え、薔薇の香を其の腕で包む]

 
 堕ちた天使に与えてやろう
 私と同じ
 闇の翼を


[甘い囁きは、呪縛でもあり解放でもある。
やがて彼が意識を飛ばすと、城主は窓辺に向かい空を見上げた。
霧の立ち込めた其処からは、蒼天など見えるはずも無い**]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 09時頃


[呪いのような甘き囁き、
幾度も聞いた彼女への言葉が、今は己に向けられる]

 ――……、旦那様……

[昂揚に思考を霞ませたまま、白薔薇は不思議そうに首を傾いだ。
未だそこに残る枷のしゃらりと鳴る]


 ………同じ、翼を

[白薔薇は天上が色を映したその双眸を滲ませて、
嬉しげに微笑み、まどろみの中へと耽溺すれば――己が目覚めの時を待つ]


[御伽噺の正しい道筋。
そんな終焉は訪れない。
白薔薇の囁きを思い出し眉を寄せる]


私達は間違ってしまった。

何処から運命の歯車が
狂ってしまっていたのかしら。


[小さな呟きは深い闇に溶けた**]


 愚かな情など捨てるが良い、同胞達よ
 ……お前たちは最早ひとではない
 同じものを見る事など叶わぬ

 
[淡い微笑みを白の薔薇に見る。
意識が戻るまえ、耳の傍で戯れに囁くこえ**]


 ひとの思う幸せとやらは
 我等には訪れぬ。
 我等は我等の歯車があろう。
 
 間違えたと言うならば、其れは私に見初められた事と思え。


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