276 ─五月、薔薇の木の下で。
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[ 独白めいた響きであったから
言葉を返すことなど、なかったけれど。
見せずにいた顔は確かに
笑っていた。
モリスが望むものを手に入れたなら。
いっちゃんが望む姿を見せられたなら。
それ以上の事が、あるはずもない。
その形がどうであれ。
風景の《薔薇》は彩りに変わるだけ。 ]*
[ 良い子にしていると呟いた()
あの幼子(おとこ)はどうしているだろう。
首筋に降った薔薇の花弁は
洗い流しても、そうそう落ちはしまいが。
罪も、水で洗い落とせるものじゃない。
彼に詰まったものも、中身は知らねど
ぎゅうぎゅうと美しいものが詰まっているんだろう。 ]
[ ひらり、夜風は凪いでいるのに
はらり、薔薇の花弁が舞う。
ふたつ、ひとつ。 ]
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[ぺたりと額に乗った手は熱はなさそうだと感じ 直ぐに外すつもりだった その瞳が閉じられるまでは]
…………っあ、風邪じゃなさそうだな。
[他に浮かぶ原因は寝起きで貧血だろうかと 理性では考えているのに まるでラブシーンの一コマのように 目を閉じるヒューの顔から目が逸らせなくて 自分の手の温度なんてわからなかった]
(181) 2018/05/20(Sun) 01時半頃
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[そのまま顔が重なるくらいの距離まで寄って もうすぐくっ付いてしまうかと思った]
――――ぅ、 なに?
[口が動いて誰かの名を呼んだ そんな風に感じて背が凍った 自分は今なにをしようとしたか なぜそんな風に動いたのか
同級生になにをしたかったのか 理解した途端目眩がした]
(182) 2018/05/20(Sun) 01時半頃
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ヒュー、寝た……か?
[それならばこの愚行は 気づかれることも無いだろう]
ごめんな。
[初めてのそれは勢いがつき過ぎて 襲いかかるように唇がぶつかった]
(183) 2018/05/20(Sun) 01時半頃
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[熱に浮かされた行為は一方的で しかしすぐ離れて寝ているヒューをベッドに残し スケッチブックや色鉛筆もそのままに 部屋を後にして廊下を走った]
(かってにやった) (寝てんのにちゅーした)
(バレてねえよな?) (起きてねえよな?)
[そのまま部屋にいたらもっと勝手に手は動きそうで そんな自分が自分では無くなったようで 怖くて仕方ないのに痛いくらいに興奮した**]
(184) 2018/05/20(Sun) 01時半頃
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[ そんなキラキラした記憶を思い返しながら。
平気で他者に口付けようとする、俺こそ。 ]
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[持て余した熱を払おうと廊下を走る]
(なんで俺、ヒューにあんなこと) (前から触れたかった、とか)
(他のやつなんかより俺といて欲しいし) (いろんな顔見てたいし)
(ヒューは女の子じゃねえのに) (俺も女の子じゃないから)
(こんなのダメだって思うけど)
[どうにも熱が暴走したまま 到着したのはシャワー室の前**]
(223) 2018/05/20(Sun) 10時半頃
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[ 薔薇と、紫陽花とは違う。
雨に濡れながらも、寄り添い咲くのが紫陽花とすれば
蔓を絡ませ棘で傷付けながら、一人咲くのが薔薇。
中庭にあるただの花(おれ)に
誰が愛を囁くというのか。
棘で傷付くだけの薔薇(おれ)に
誰が寄りそうというのか。
咲こうとしていた蕾をもぎ取り
迷いも無く握り潰した。
溺れるような花の中――― ]
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―廊下― [熱を下げようとしか考えられず たどり着いたシャワー室の前で素通りしかけたが >>226かけられた声に振り返って]
ロビン……はぁ、ちょっと、いいか? ひまなら、なんだけど。
[いつものような誘い文句だが 違うとすれば手に道具をなにも持たぬところ*]
(263) 2018/05/20(Sun) 20時頃
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助かる。 どっか部屋……いいやこっち。
[了承の言葉を聞くや否や ロビンの手を掴んで早歩き]
一番上なら人もいねえだろ。
(267) 2018/05/20(Sun) 21時頃
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[ぐいぐいとロビンの手を捕まえたまま階段を登り 人の気配なくしんとした最上階へとたどり着いた]
こんなこと聞いて、 お前なに言ってんだって思われると思うし 俺もなんでこうなってるかわかんねーんだけどさ。
……ちょっと、お前にちゅーしてみていい?
[引っ張ってきたままだから手は繋いだまま 振り返る事も出来ないしぼそぼそとした声で問うた]
(277) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
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[なにを言ってんだと一笑されて 友情まで切られて終わり そんな悪い結果を想像していたから ロビンの答えに少し驚いた]
えーと、じゃあデコ。 唇はちゃんと好きってなったら用。
いや、えっと。目ぇとじて?
[ロビンが極端にデカイ奴じゃなくてよかった]
(284) 2018/05/20(Sun) 22時頃
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[こんな突拍子も無い事を言い出す奴に 付き合ってくれるロビンはいい奴だ]
…………お、おう。 ロビンこういう時かっこいーわ。
[>>292どーんと構えられると 逆に言い出した方が恥ずかしくなるが 捕まえていた手を離してから向かい合うと 宣言通り額へとそっと唇を押し当てる]
(294) 2018/05/20(Sun) 22時半頃
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(……あれ?)
[一度しただけではどうにも物足りなくて 答えを探すように何度も押し当てた]
っあー、やっぱデコじゃわかんない、かも。
(295) 2018/05/20(Sun) 22時半頃
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…………ロビンてさ、見た目可愛いのにすげえ男前だよな。 ちょっとドキッとしたわ。
[包容力すげえやと言いつつ顎に手をかけて 唇をふにふにと指先で触ってみる ヒューにはこんな確認までしてないから 他人の唇の感触は新鮮で]
てか、これはこれでなんか目覚めそ。
[幾分かは落ち着きを取り戻した筈なのに キスしたいという欲は無くならないから 言葉に甘えてそっと唇を押し当てた]
(306) 2018/05/20(Sun) 23時頃
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[気のせいだろうが甘くて美味い菓子のようで そのまま食べてしまいたいような気もしたが 黙り込んでいるロビンが気になってじっと覗き込む]
ちゅー、しちゃったな。 ありがとう、結構気持ちいいのわかった。
[その顔が赤く染まってきたのに気づけば じっと見たままふと頬を緩める]
(314) 2018/05/20(Sun) 23時半頃
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